1957年全米1位(R&Bチャート及びカントリーチャートも制した「三冠王」)となり、同年の Billboard 誌の年間チャートでも、前年の "Heartbreak Hotel" に続いて2年連続1位に輝き、200万枚以上を売り上げた大ヒット。イギリスでも Elvis にとって初の No.1 ソングとなりました。この曲は、作者の Otis Blackwell が、"Don't Be Cruel" のフォローアップが書けずに苦しんでいたところ、Blackwell が所属していた出版会社のオーナーが、ペプシのボトルを振りながら彼に向かって、「all shook up」というフレーズを使った曲を書いてみろよ、と言ったことを受けて書いたものだというのが通説ですが、「all shook up」というフレーズを思いついたのは Elvis である(そのため彼の名前も作者としてクレジットされることとなった)という説もあります。

 

 

こちらは "Heartbreak Hotel" 及び "Hound Dog" とのメドレー('68 Comeback Special より)。

 

 

Paul McCartney は、David Gilmour、Ian Paice と一緒にカバー。

 

 

Beatles は、Quarrymen 時代から1960年ごろまで、この曲をライヴのセトリに入れていた(ボーカルは Paul)そうですが、残念ながら録音は残されていません(一説によると、Quarrymen 時代にレコーディングしたことがあるが、消去してしまったとのこと)。

 

この曲のカバーは数多くありますが、最初にチャート入りしたのはこちら。

 

 

1974年全米85位。Suzi Quatro は、1974年から78年まで5年連続で来日しており、PVで使用されている映像は75年の来日時に撮影されたもののようです(銀座や浅草を訪れていたんだな。それにしても、当時、S席は3000円だったのか)。Elvis はこのカバーバージョンを気に入って(カバーの中でベストだと述べている)、自宅の Graceland に Suzi を招待したのですが、彼女は辞退したとのこと(その理由は「怖かったから」・・・彼女は Elvis の大ファンだったので、どうやら恐れ多いと遠慮した模様)。

 

Jeff Beck によるカバー(ボーカルはもちろん、Rod Stewart)。

 

 

最後は Billy Joel によるカバー。

 

 

1992年全米92位、全英27位。