1964年全英1位、全米1位(Roy Orbison の "Oh, Pretty Woman" に取って代わった)。Crystals の "Da Doo Ron Ron" で成功を収めた Jeff Barry と Ellie Greenwich は、柳の下のどじょう狙いで(?)、"Da Doo Ron Ron" に続く意味のないフレーズを使った曲を書こうと決めたこものの、ことはそう簡単に運ばず、あれこれ思案の末にようやく思いついたのが「Do Wah Diddy」。そして、Crystals と同じくガールグループに歌わせることにして、"Tell Him" で華々しいデビューをした Exciters に提供したものの、大きなヒットにはなりませんでした(1963年全米78位)。二人は、Raindrops というグループで活動していたことから、自分たちのシングルとしてリリースしようとしていたところ、イギリスでヒットした Manfred Mann のカバーバージョンがアメリカでもリリースされると聞いて取りやめにしました。Manfred Mann は、Beatles が Shirelles の "Boys" や Marvelettes の "Please Mr. Postman" といったガールグループの曲をカバーしていたことから、自分たちもやってみようと思ってこの曲を選んだとのことですが、Ellie Greenwich は、女子の歌なのになんで男子が歌うのか、と初めはムッとしたそうです。しかし、当時は British Invasion の真っただ中だったので、もしかしたらいいことがあるかも、と思い直したところ、その通りになりました。

 

 

こちらが Exciters のオリジナル(元々のタイトルは "Do Wah Diddy" だったが、Manfred Mann がカバーするにあたり、「Diddy」を一つ増やして "Do Wah Diddy Diddy" にした)。

 

 

そして Raindrops のバージョン。

 

 

1966年全米129位。

 

やはりガールグループがカバー。

 

 

1982年オランダで4位。