1985年全英11位、全米76位。Freddie Mercury 唯一のソロアルバム "Mr. Bad Guy"(このアルバムは、Freddie が、自らの音楽の幅を広げようという意図のもと、Queen ではやれない("Hot Space" でやってファンから総スカンを喰った)ディスコ/ダンス色の強いものやポップな曲(すべて Freddie のオリジナル)ばかりを集めて制作したもの)からの第一弾シングルです。ただ、Freddie はこの曲をあまり気に入っていなかったが、レコード会社の奨めでシングルカットしたとのこと。日本では、この曲は、ノエビア化粧品のCMで使用されたこともあってか、いくらか話題になったような記憶がありますが、Queen 自体の人気がこのころには下降線を辿り始めていたためか、Freddie 初のソロプロジェクトの割にはそれほど大きな話題にはならなかったように思います。

 

 

周知のとおり、Freddie の死後、この曲は、ギター、ベース、ドラムスのパートを全て Queen のメンバーの演奏に差し替えてリメイクされ、1995年のアルバム "Made In Heaven" で改めて Queen のナンバーとして発表されました。

 

 

聴き比べると、やはりこちらの方がいいですね(笑)。私はこの曲を Freddie のソロとして認識していたので、いつの間にか Queen のナンバーになっていて、少々戸惑いました。さらに、ウィキペディア(日本語版)によると、2004年には木村拓哉主演の『プライド』とかいうテレビドラマ(そんなドラマがあったことすら知らない)の主題歌に使用されたことで日本で大ヒットし(オリコンの洋楽チャートで1位)、今では Queen の代表曲の一つに数えられてるっていうんだけど、この曲を "Bohemian Rhapsody""We Are The Champions""Somebody To Love" と同列に扱うというのは、違和感があるなんて生易しいもんじゃすまねーぞ(正直、ありえねー)。もちろん、これは、単に70年代の全盛期を知っているとの一事のみを拠り所として、往時を知らない俄かファンを見下してバカにするという鼻持ちならないオールドファンの偏見にすぎず、Freddie の歌声に Brian のギターと Roger のドラムスが絡むのを聴くとこれは紛れもなく Queen であって、初めから Queen のナンバーとして発表されていれば、すんなりと受け入れていたかもしれないのですが(めんどくせーおっさんだな)。

 

 

こちらはピアノの弾き語りによるデモ(?)バージョン。

 

 

これがディスコにもロックにもなるのだから、いかにポテンシャルが高いかがわかるな。

 

最後は2005年の日本公演での Brian & Roger によるアコースティックバージョン。