1956年全米6位(R&Bチャートでは1位)。ご存じ、Little Richard 最大のヒットとなったナンバーです。前作 "Tutti Frutti" (1955年全米17位)の Pat Boone によるカバーバージョンが Little Richard のオリジナルを上回る成績(1956年全米12位)を収めたことから、Richard のプロデューサー Robert Blackwell は、「パットの野郎がコピーできないように」、思いっきり早口でこの曲を歌うよう Richard に命じ、特に「he ducked back in the alley」(両手を挙げてのけぞるシーンの歌詞)のパートを何度も何度も練習させたそうです。ところが、Pat Boone は即座にこの挑戦を受けて立ち(?)、彼のカバーバージョンは、Richard のオリジナルには及ばなかったものの、全米8位のヒットとなりました。

 

この曲は Elvis Presley と Beatles の二大巨頭によってカバーされています。まずは Elvis から。

 

 

そして Beatles。

 

 

Paul のテンションがすげー! 周知のとおり、Beatles はこの曲をライヴのエンディングとして演奏していました(最後のコンサートとなった1966年の米国キャンドルスティック・パークでのショウもこの曲で締め括った)。

 

 

アルバムには収録されず、4曲入りEPとしてリリース("A Hard Day's Night" のセッションの際にレコーディングされたのだが、アルバムは全曲オリジナルで固めることとなったので、同じく外された "I Call Your Name" "Slow Down" "Matchbox" とともにEPに回された)。

 

なお、日本では、"I Call Your Name" とのカップリングで当時シングル化されました。

 

 

ところで、Beatles の日本公演で前座を務めたこの人たちが演奏したのもこの曲(1966年6月30日の公演より)。

 

 

そーいえば、ドリフって、バンドだったんだよな(苦笑)。彼らに与えられた持ち時間は、当初3分だったのが、2分、1分半と、どんどん減らされて最終的には50秒になったとのこと。なお、よく知られているように、志村けん(当時高校生)は Beatles の公演を観客の一人として観たのですが、彼が観たのはドリフターズが出演しなかった1966年7月2日のライヴのようです。それから、Beatles の武道館公演のラストナンバーはこの曲ではなく "I'm Down" でした。

 

例によって脱線したので、こちらで口直しを(笑)。

 

 

なお、Pat Boone のカバーバージョンは、はっきりいって退屈で全然面白くない(笑)のでカットします(興味のある方はこちらで)。