1978年全米1位(Andy Gibb の "Shadow Dancing" にその座を譲ったが、売上枚数は200万枚を超えた)・全英1位(Boney M. の "Rivers Of Babylon" からトップの座を奪い、Commodores の "Three Times A Lady" にその座から引きずり下ろされた)。さらに、アイルランド、オランダ、ベルギー、西ドイツ、スイス、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランドでも1位、オーストリア、イタリア、ポルトガル、カナダでトップ3入りし、全世界で1500万枚を超えるセールスを記録した大ヒット。とりわけイギリスでは9週間連続 No.1 となり、売上枚数は200万枚を超えて、現時点で Wings の "Mull Of Kintyre" に次いで歴代5位に着けています。周知のとおり、ワールドワイドなメガヒット映画『グリース』(ミュージカルの『グリース』を、Olivia Newton-John と John Travolta 主演で映画化したもの)の挿入歌で、映画では、Olivia Newton-John が演ずる清楚なお嬢様 Sandy が、イケイケねーちゃん(?)にアッと驚く大変身を遂げたシーンに使用されました。Olivia は、この映画への出演をオファーされたとき、上記映像のような自分のイメージとは真逆の姿を演じることに不安を覚え、そのオファーを受けるかどうか大いに悩んだのですが、John Travolta に相談したことでその不安が払拭できたそうです。

 

 

この邦題、Elton John と Kiki Dee の "Don't Go Breaking My Heart" の邦題『恋のデュエット』を意識してつけたんだろうけど、本当にテキトーだな(両方とも)。

 

こちらはまだ「清楚」だった Olivia。

 

 

1978年全米3位、全英2位。さらに、アイルランド、オランダ、ベルギー、カナダでは1位、オーストラリアで2位、ニュージーランドで6位。"You're The One That I Want" とこの曲は、『グリース』の映画化にあたって John Farrar (いうまでもなく、Olivia のヒット曲の大半の作者)が新たに書き下ろしたもので、映画の制作チームはどちらの曲もあまり気に入らなかったそうですが、とにかく使用したところ、大ヒットとなりました。

 

 

どーしても邦題をつけなきゃならないのなら、せめてこの曲みたいなのをつけろよ。

 

さらにこちらも大ヒット。

 

 

1978年全米5位(ミリオンセラー)、全英1位(ミリオンセラー)。さらに、アイルランドで1位、西ドイツ、イタリア、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでトップ10入り。イギリスでは7週間連続1位を記録し、"You're The One That I Want" と合わせて Olivia Newton-John と John Travolta のデュオがトップの座を16週間占拠しました。なお、この曲はオリジナルのミュージカルでも使用されたものです。

 

 

最後は映画のトレーラー。

 

 

この映画、公開当時はまったく興味がなくて(私はミュージカルが嫌い(その理由はタモリと同じ)で、明確な記憶はないが、どうも当時からそうだったらしい)、10年以上経ってからテレビで放映されたのを観ました。なお、映画の主題歌 "Grease" は既に紹介済み(こちらです)。