1983年全英・全米共に1位(アメリカでは Michael Jackson の "Beat It" からトップの座を奪ったが、翌週には Irene Cara の "Flashdance... What A Feeling" にその座を追われて1週間天下に終わった)。さらに、アイルランド、オランダ、ベルギー、オーストリア、スイス、スペイン、スウェーデン、フィンランド、カナダ、ニュージーランドでも1位、フランス、西ドイツ、オーストラリアでは2位となったワールドワイドな大ヒット(日本ではオールジャパンポップ20で1位)。David Bowie が Nile Rodgers と組んだアルバム "Let's Dance" からのリードシングルとしてリリースされたおなじみのナンバーです(リードギターは Stevie Ray Vaughan)。Nile Rodgers によると、David Bowie が、「これ、ヒットすると思うよ」と言って、12弦ギターで彼に弾いて聴かせたこの曲の原型はフォークソングみたいな感じで、これはダンスミュージックじゃないと思った Rodgers が全面的にアレンジを加えて現在のようなファンキーなものになったということです。

 

 

1983年全英1位、全米4位。全世界で1000万枚を超えるセールスを記録しました。日本でも30万枚以上売り上げるベストセラーとなり(同じ年に公開された映画『戦場のメリークリスマス』との相乗効果もあったと思われる)、Bowie は83年にこのアルバムを引っ提げて来日公演(Serious Moonlight Tour)を行いました。私は、このアルバムと『戦メリ』で Bowie を知った俄かファンが押し寄せることが予想されたので、それは嫌だなと思って見送ったのですが、コンサートに行った友人の話では、このアルバムの曲では盛り上がったものの、それ以外の(特に70年代の)曲ではオーディエンスの反応が鈍かったということで、見送って正解だったと安堵したものです(ヤな奴)。ただ、これは日本だけの現象ではなかったようで、Bowie 自身、このアルバムのヒットで獲得した、70年代の彼を知らない新たな若いファンにどう対応したらいいのかわからず、このアルバムに続く "Tonight" と "Never Let Me Down" の二作はそうしたファンに迎合したもので自身のキャリアの中で最も不本意なものだと述べ、当時のことを「フィル・コリンズ時代」だと切って捨てています(黒歴史だったわけだ)。

 

ちなみに、Serious Moonlight Tour の模様はこんな感じだったようです。

 

 

なお、Bowie は、Stevie Ray Vaughan にこのツアーへの参加を求めたものの、断られたとのこと。

 

さらに Tina Turner との共演も。

 

 

最初、あれ、そっち(Chris Montez の方)? と思ったら・・・してやられました(笑)。