1982年全英1位(Survivor の "Eye Of The Tiger" を蹴落として1位となり、Culture Club の "Do You Really Want To Hurt Me" にその座を奪われた)、83年全米10位。さらに、アイルランド、オランダ、ベルギー、スイス、スペイン、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで1位、フランス、西ドイツ、オーストリアで2位となったワールドワイドな大ヒット。この曲は Mighty Diamonds の "Pass The Kouchie" と U Brown の "Gimme The Music" を組み合わせてカバーしたもので、「Kouchie」とはマリファナ用パイプのスラング。そのため、これをジャマイカで「鍋」を意味する「Dutchie」に改めるとともに、内容もドラッグに関係する歌詞を全て書き換えています。それにしても、このジャマイカ訛り(?)の英語は聞いていて半分もわかりませんでした。

 

 

こちらが "Pass The Kouchie"。

 

 

ジャマイカの国営ラジオ局では放送禁止となったとのこと。

 

そして、"Gimme The Music"。

 

 

ところで、Musical Youth は、イギリスではこの曲の他にも何曲かヒットを飛ばしているのですが、アメリカでヒットしたのは "Pass The Dutchie" のみで、完全に一発屋でした。ああ、そういえば、Donna Summer の "Unconditional Love" に参加していました。

 

 

1983年全米43位、全英14位。大ヒットした "She Works Hard For The Money" のフォローアップシングルとしてリリースされましたが、マイナーヒットに終わりました。この曲以降彼女の人気は失速し、かつてのようにビッグヒットを連発することはなくなってしまいました(結構好きな曲だっただけに残念)。