Chic の "Le Freak" は、1978年12月第2週に全米1位となり、翌週 Neil Diamond & Barbra Straisand の "You Don't Bring Me Flowers" に1位への返り咲きを許したものの、その翌週には奪還して2週間その座にあり、翌79年1月第1週に Bee Gees の "Too Much Heaven" にその座を譲ったのですが、同月第3週に再びこれを奪い返し、2度のトップ返り咲きという史上初の快挙を成し遂げました(次にこの記録を達成したのは2008年の Leona Lewis の "Bleeding Love")。それだけでなく、この曲はソウルチャートとダンスチャートも制して「三冠王」となり、アメリカだけで400万枚超のセールスを記録しました。さらに、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでも1位、イギリス、フランス、オランダ、ベルギー、西ドイツ、スイス、オーストリア、スウェーデン、ノルウェーでトップ10入り(日本ではオールジャパンポップ20で7位)。なお、2度目のトップ返り咲きの後にこの曲に取って代わってトップに立ったのは Rod Stewart の "Da Ya Think I'm Sexy?"

 

この曲は、1977年の大晦日に、当時ニューヨークにあったセレブ御用達のナイトクラブ Studio 54 で Grace Jones が開催したパーティに招待された Nile Rodgers と Bernard Edwards が、連絡の不備により門前払いを食ったことをもとにしてその日のうちに書き下ろしたもので、"Freak out!" という掛け声はもともとは "Fuck off!" だったそうです。

 

 

「おしゃれフリーク」ねぇ。でも、PVはちっともおしゃれじゃないんだけど(笑)。

 

1996年4月17日に武道館で行われたライヴでは Guns N' Roses の Slash との共演でこの曲を演奏しました。

 

 

周知のとおり、Bernard Edwards にとってはこれが最後のステージとなりました。彼はコンサートの直前に体調を崩したのですが、Nile Rodgers の制止を振り切って出演し、なんとか演奏の務めを果たしたものの(サングラスのため表情はわからないがかなり辛そうに見える)、このギグの翌日帰らぬ人となりました。