1977年にアメリカで10週連続 No.1(Meco の "'Star Wars' Theme/Cantina Band" からトップの座を奪い、Bee Gees の "How Deep Is Your Love" に取って代わられた。なお、アダルトコンテンポラリーチャートでも1位となり、ミリオンセラーを記録) となり、Percy Faith の "Theme from 'A Summer Place'" と Beatles の "Hey Jude" の9週連続を上回る新記録(当時)を打ち立てました(この記録はチャートの集計方法が変わった1992年に13週連続 No.1 となった Boyz II Men の "End Of The Road" によって破られた)。さらに、カナダ1位、オーストラリアで7位(しかし、イギリスでは48位に終わった)。また、彼女はこの曲のヒットにより翌年のグラミー賞で最優秀新人賞を受賞しました。なお、彼女の父 Pat Boone は3曲の全米 No.1 ヒットを放っていて、このように父と娘が揃って全米1位を獲得したのは Frank Sinatra と Nancy Sinatra の父娘に続いて2組目です。
それはいいんだけど...。
この曲には『恋するデビー』という、目を覆いたくなるような悲惨な邦題がつけられました。当時、この邦題を知って、「レコード会社は売る気があるのか」と暗澹たる気持ちになったものです(殺意すら覚えた!)。案の定、これほどの名曲にもかかわらず日本ではあまりヒットしませんでした(オリコンで59位、オールジャパンポップ20では11位という微妙な成績。こんなタイトルじゃ誰も聴こうと思わねーよ、といいたかったけど、それはさすがに言い過ぎか)。Debby Boone は敬虔なクリスチャンで、この曲の「You」とは神のことだと解釈していたそうで、だとすると、この邦題は二重の意味で冒瀆するものだというほかありません(もっとも、作者の Joe Brooks はこの曲をラブソングとして作ったみたいだけど)。
オリジナルは1977年の映画『You Light Up My Life(邦題:マイ・ソング)』の主題歌で、歌ったのは Kacey Cisyk という女性歌手(↓の動画は同映画からのダイジェストで、主演の Didi Conn は口パクしている)。
1977年、作者の Joe Brooks によるインストバージョンのB面としてリリースされ(しかも、「Kacey Cisyk」ではなく「Original Cast」名義という酷い扱いを受けた)、全米80位(これに対し Brooks のバージョン(A面)はチャートインせず)。もっとも、Brooks はこの曲により、78年のアカデミー歌曲賞とグラミー賞最優秀楽曲賞を受賞しました。なお、Debby Boone は、Brooks から、Kacey Cisyk とまったく同じように歌えと高圧的に命令されたそうで、「私には全然自由がありませんでした」と後に述べています。
いろいろなアーティストによってカバーされていますが、もっともヒットしたのはこちら。
1997年全米34位。
Whitney Houston によるカバーも。
ちなみに、"End Of The Road" の13週連続 No.1 という記録を破ったのが彼女の "I Will Always Love You"(1992年から93年にかけて14週連続 No.1)。
男性によるカバーも。
Perry Como は、Debby Boone が1位を獲得したことで親友の Pat Boone が気を悪くしたのではないかと心配したそうですが、さすがに Pat はそんな料簡の狭い父親ではなくて、娘の成功を妬むどころか大喜びだったということです。
