1977年にアメリカで10週連続 No.1(Meco の "'Star Wars' Theme/Cantina Band" からトップの座を奪い、Bee Gees の "How Deep Is Your Love" に取って代わられた。なお、アダルトコンテンポラリーチャートでも1位となり、ミリオンセラーを記録) となり、Percy Faith の "Theme from 'A Summer Place'" と Beatles の "Hey Jude" の9週連続を上回る新記録(当時)を打ち立てました(この記録はチャートの集計方法が変わった1992年に13週連続 No.1 となった Boyz II Men の "End Of The Road" によって破られた)。また、彼女はこの曲のヒットにより翌年のグラミー賞で最優秀新人賞を受賞しました。なお、彼女の父 Pat Boone は3曲の全米 No.1 ヒットを放っていて、このように父と娘が揃って全米1位を獲得したのは Frank Sinatra と Nancy Sinatra の父娘に続いて2組目です。

 

それはいいんだけど...。

 

 

この曲には『恋するデビー』という、目を覆いたくなるような悲惨な邦題がつけられました。当時、この邦題を知って、「レコード会社は売る気があるのか」と暗澹たる気持ちになったものです(殺意すら覚えた!)。案の定、これほどの名曲にもかかわらず日本ではあまりヒットしませんでした(こんなタイトルじゃ誰も聴こうと思わねーよ)。Debby Boone は敬虔なクリスチャンで、この曲の「You」とは神のことだと解釈していたそうで、だとすると、この邦題は二重の意味で冒瀆するものだというほかありません(もっとも、作者の Joe Brooks はこの曲をラブソングとして作ったとのことですが)。

 

オリジナルは1977年の映画『You Light Up My Life(邦題:マイ・ソング)』の主題歌で、歌ったのは Kacey Cisyk という女性歌手。

 

 

1977年、作者の Joe Brooks によるインストバージョンのB面としてリリースされ(しかも、「Kacey Cisyk」ではなく「Original Cast」名義という酷い扱いを受けた)、全米80位(これに対し Brooks のバージョン(A面)はチャートインせず)。

 

いろいろなアーティストによってカバーされていますが、Whitney Houston もその一人。

 

 

ちなみに、"End Of The Road" の13週連続 No.1 という記録を破ったのが彼女の "I Will Always Love You"(1992年から93年にかけて14週連続 No.1)。