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今週の見通し」でお伝えしたように、週末の米雇用統計が今後の米利下げスケジュールに多大な影響を及ぼす可能性があります。

そうなると、現在年初来高値更新を続けている中国人民元の行方が注視されそうです。

先月末、会員様にお送りしたレポートより一部抜粋してお届けいたします。

 

▼人民元キャリートレードが人民元を抑制する
 

人民元キャリートレードとは
通常のキャリートレードでは、投資家は円やスイスフランといった低金利通貨で資金を借り入れ、高利回りの資産に投資する。投資先は大半が通貨だが、株式の信用取引に資金が使われることもある。
人民元キャリートレードも同様の仕組みだが、人民元は完全な兌換性がないため、制限がある。
人民元キャリートレードの大部分を占めるのは、ドルで現金をため込んでいる中国の輸出企業による取引。次に、外国人が人民元を借りて中国本土に投資するパターンがある。第3のパターンは、低金利のオフショア人民元を使ってドルや他通貨建ての債券に投資する取引だ。(ロイター)

 

人民元も円同様に、低金利の資金調達通貨として幅広く利用されています。

 

 

先月末の日銀会合における利上げや今月2日の米雇用統計を経て「円キャリー巻き戻し」が進行しましたが、同じタイミングで人民元高ドル安となりました。

人民元は対ドルで年初来高値をうかがう水準にまで上昇しましたが、内田日銀副総裁による発言が円買いを一服させたタイミングで人民元の上昇も一服しました。

 

「円」と同じような動きを見せた人民元でしたが、円の調達コスト上昇見通しを背景に「人民元キャリー」が注目されています。

 

人民元キャリー取引に投資妙味の可能性、円バージョンで大打撃後も
大人気だった円キャリー取引が今月、円相場の急伸で大きな痛手を負った。一方で、キャリー取引戦略のさほど知られていないバージョンは、この種のショックに対しより耐性がありそうだ。
元を借りて高利回り資産を購入する取引は、中国人民銀行(中央銀行)が金融政策をハト派的に維持しているため、比較的強固に推移する見込みだとロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)は指摘。マッコーリーグループのデータによると、元キャリー取引は円の場合とは異なり、投機筋ではなく輸出企業や多国籍企業が主体となっている。(26日付ブルームバーグ)

 

低金利そして変動性が低いことから、人民元キャリーには実需からの取引が見られます。
そして円と同じように、キャリー取引は人民元安を長期化させる可能性があります。
 

人民元「固定相場」突くキャリー取引 長期の通貨安圧力に
中国が人民元防衛に神経をとがらせている。中国人民銀行(中央銀行)が毎朝公表する対ドルの基準値は、取引実勢から1.5%ほど元高に設定されることが定着した。実質的に固定相場制の色彩を帯び、元安が資本流出につながる事態を避けたいとの意図がにじむ。だが値動きの抑制自体が「元キャリー取引」の素地となり、通貨安圧力の長期化を招いている。(4日付日本経済新聞)

 

皮肉にも「8.5ショック」の前日に掲載された記事ですが、それでも人民元キャリーはいずれ人民元を抑制すると見られています。

▼アメリカが利下げをすると…
…以下会員様
 

 

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