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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
ECB理事会とは
欧州中央銀行(ECB)最高の意思決定機関。ユーロ圏の統一的な金融政策を決定する。6週間毎に開催され、役員会メンバー6名(総裁、副総裁、理事4名)とユーロ圏の中銀総裁19名の計25名で構成される。
26日にドイツ・フランクフルトにて、ユーロ通貨圏の金融政策を話し合う「ECB理事会」が開催されます。
協議後に政策金利が公表され、その後ラガルドECB総裁による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。
▼前回会合
2023/9/14会合
ECB0.25%利上げ、10会合連続 打ち止めの可能性示唆
欧州中央銀行(ECB)は14日の理事会で、主要政策金利を0.25%ポイント引き上げる一方で、利上げ打ち止めの可能性を示唆した。
利上げは10会合連続。リファイナンス金利は4.25%から4.50%に、中銀預金金利は3.75%から4.00%に引き上げた。
中銀預金金利は今回の利上げで1999年の単一通貨ユーロ導入以降で最高水準となった。ECBが2022年7月に金融引き締めを開始した際はマイナス0.5%と過去最低水準にあった。
ECBは声明で「現在の評価を踏まえ、主要政策金利はインフレ率の適時目標回帰に多大な寄与をするとみられる水準に到達し、十分長い期間維持されたと理事会は考える」と述べた。
ただ「インフレは低下し続けているが、依然として過度に高い水準に長期間とどまると見込まれる」とし、「インフレ率が2%目標に適時回帰するようにする決意だ」と表明。将来の決定では政策金利を「必要な期間、十分に制約的な水準」に設定する方針だとした。(9月14日付ロイター)
10会合連続の利上げ、ECBは最高レベルの政策金利へと踏み込んだものの、景気見通しの下方修正などを嫌気し、ユーロは下落の反応となりました。
ラガルド総裁会見スタート時に公表された米小売売上高が好調だったこともあり、ドル買いユーロ売りが進行しました。
▼今会合のポイント
特に中東情勢の緊迫化を背景にエネルギー価格が高止まりしているため、「利上げ打ち止め」「利下げ示唆」とはいかないようです。
一方で市場はこれ以上の利上げはないと見込んでおり、声明や総裁会見がハト派にシフトすると、これまで戻り符帳だったユーロが崩れる可能性があります。
景気見通しはハト派、物価抑制のためタカ派スタンスも温存しなければならないため、声明と総裁会見でバランスを取る必要があります。
ユーロドルは、重要な節目である1.07を迎えています。
前回は下げ過程で、今回は戻り過程で1.07を迎えました。
再び弱気な景気見通しがアナウンスされると、ユーロドルは1.05割れを試すでしょう。
左軸:NY金(ドル) 右軸:ユーロドル
NY金はユーロドルに連れていますが、「中東プレミアム」が大きいです。
ECB理事会による声明は日本時間26日21時15分、ラガルド総裁会見は21時45分です。
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