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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
先月28日、NY原油は一時95.03ドル、NY金は一時1,874.55ドルを記録しました。
同じ日にNY原油が年初来高値、NY金は年初来安値をそれぞれ更新しました。
商品市況を代表する2銘柄ですが、特にここ数日は異なる値動きとなっています。
需給ひっ迫懸念から、NY原油は上値追い。
一方で長期的な金融引き締めを懸念し、NY金は安値更新が続いています。
現在のNY原油は割高なのか?NY金は割安なのか?
両者を比較するために、「NY原油/NY金」(比価)を確認します。
高ければ高いほど原油割高、低ければ低いほど原油割安です。
過去5年間でピークは2022年6月13日の「0.066」、原油=120.93ドル、NY金=1,831.80ドルでした。
今回の上昇は今年5月4日から始まり、NY原油=68.56ドル、NY金=2,055.70ドル、NY原油金比価は0.03351でした。
先週末29日のNY原油は90.79ドル、NY金は1,866.10ドルでしたので、NY原油金比価は「0.048652」でした。
これまでの推移から比価の高まりは確認できますが、まだ過熱感まではありません。
それでもNY原油とNY金が同日にそれぞれ高値安値を更新することは異常事態で、これまでもなかなかありません。
確認できる範囲では、2021年2月4日、2019年4月13日とありましたが、注目はなんといっても2008年5月でしょう。
言わずと知れたリーマンショックの年ですが、この年92.92ドルで始まったNY原油は上昇を重ね、5月7日引けが123.53ドルとなり、年初来高値を更新しました。
同じく916.6ドルスタートのNY金は、3月までは原油と同じように上昇しましたが、一転して下落。
5月7日は869.6ドルで引け、NY金は年初来安値更新でした。
また、同日のダウは206.48ドル安12,814.85ドルでした。
このときすでにリセッション入りが叫ばれていた米国経済でしたが、NY原油は明らかに行き過ぎた上昇でした。
他の「同日原油高値更新金安値更新」でも直後に株式市場の大幅調整が見られましたが、2008年のケースは別格でした。
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