国慶節入りを前に、ドル/人民元は7.3を突破

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

先週の「中銀ウィーク」を経て、ドル/人民元が節目の7.3を上回り始めました。

「心理的に重要な節目水準」とはドル/人民元7.3のことで、先週木曜日に突破しました。

人民元下落については記事中にもあるように、FRBによる引き締め継続期待が上値を抑えている可能性があります。

加えて、「キャピタルフライト」も指摘されています。

2015年といえば、「チャイナショック」です。

2015年6月に始まった株価の大暴落を一部関係者は「チャイナショック」と呼んでいますが、上海総合指数はこの下げにより時価総額の3分の1を失っています。

原因は個人投資家のバブル崩壊ですが、今回は不動産業界のバブル崩壊が懸念されています。

昨日の上海総合指数は3,084.70で終了、8月末以来の3,100割れ。

このとき中国政府は株価対策を講じていますが、昨日の上海総合指数はこのとき以来の安値となります。

先週末も当局による政策期待から反発していますが、今週末より中国は「国慶節」にともなうお休みに入ります。

今週は、中国市況がカギとなるかもしれません。

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