今週の見通し

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

＜今週の予定＞
・23日：秋分の日
・29日：国慶節(～10月7日)、中国中秋節、満月

＜CFTC建玉明細＞
金

(直近5週間)

右軸：大口投機玉買い越し

9月19日終了時点のNY金大口投機玉買い越しは135,163枚。

前の週から比べ、11,299枚買い越しが増えました。

売り玉が約9千枚減少しました。

白金

(直近5週間)

右軸：大口投機玉買い越し

9月19日終了時点のNY白金大口投機玉買い越しは9,994枚。

前の週と比べ、3,273枚買い越しが増えました。

売り玉が大きく減りました。

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

＜今週の見通し＞
中銀ウィーク、おつかれさまでした。
先週のFOMC会合にて年内あと1回の利上げ、来年の利下げ期待は2回にとどまるなど、ドルの強さが際立つ1週間となりました。
今週はいよいよ9月最終週、米国は消費関連の指標が相次ぎます。
先週末のドル高一服により、11月会合での利上げ確率は26.3%に低下しています。

物価関連指標とは別に、注目されそうなのが米国の「予算協議」です。

米「政府閉鎖」の恐れ　来月1日以降、共和強硬派が予算拒絶　ウク支援に影響も
米政府の2024会計年度(23年10月〜24年9月)予算を巡る下院協議が難航し、一部の機関が10月1日以降、予算を執行できない「政府閉鎖」に追い込まれる公算が大きくなっている。大幅な歳出削減でバイデン政権を追い詰めることを狙う野党・共和党の保守強硬派が、閉鎖回避に向けた当面の「つなぎ予算」に反対しているためだ。(23日付産経新聞)

フリーダムコーカスと呼ばれる一部強硬派議員による反対により協議の停滞が警戒され、場合によっては「政府機関閉鎖」も懸念されます。
トランプ政権時にも部分的な閉鎖はありましたが、オバマ政権時には16日間主要機関が閉鎖され、当時雇用統計の発表がズレこむなど市場も一部混乱しました。
ドル安要因となるかもしれません。

また、今週末より中国は「国慶節」入りとなります。
不安定な相場環境が続く中国市況ですが、大型連休入りを前に警戒が強まります。

東京前営業日比