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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
▼ドル円の影響
本日の金白金サヤは4,788円、上場来の記録です。
特に最近の価格差拡大については、ドル円の影響が大きいとされています。
ドル円が1円動くと、約1/147の影響があります。
これをJPX金、白金に当てはめると、金は9,100×1/146≒61.9、白金は4,400×1/146≒30.1。
ドル円が1円動くと金は約62円動くのに対し、白金は30円しか動きません。
1円円安が進むと、金白金価格差は30円拡大する計算です。
円安ドル高時にNY金が白金の倍下げればよいのですが、むしろ白金の方がドル高に弱いようです。
結果円安ドル高時には金が上がりやすく、白金が上がりにくくなっています。
ドル円との相関を確認すると、今年はこのようになっています。
左軸:金白金価格差(円) 右軸:ドル円
連休明けの米国市場で、昨晩のドル円は年初来高値を記録しました。
本日の価格差はついに4,788円近くにまで拡大、上場来の記録更新です。
ドル高円安は、金白金価格差拡大要因のひとつです。
▼内部要因
ドル円とともに無視できないのが、「内部要因」です。
これだけ価格差が広がると、意識せずともいつの間にか「金売り白金買い」ポジションになってしまうのが現実です。
利食いして、いろいろゴチャゴチャやると、結果「金売り白金買い」が残ってしまいます。
毎週木曜日15時に公表される「投資部門別建玉内容集計表」から、個人投資家の買い越し占有率を算出します。
「金買い越し比率マイナス白金買い越し比率」を計算することにより、この値が小さければ小さいほど、個人投資家が金売り白金買いになっていると言えます。
最新データによると、8月25日時点の個人投資家金買い越し比率はマイナス5.3%、白金買い越し比率は35.1%で、買い越し比率の差はマイナス40.3%でした。
これまでの推移が、こちらです。
右軸:買い越し比率差(上下逆注意)
買い越し比率差の上昇ピークは20〜30%、低下ピークはだいたいマイナス40%です。
今年3月17日には、一時マイナス67%にまで低下しています。
低下のピーク時に、金白金サヤも拡大のピークを迎えます。
明日公表される「投資部門別建玉内容集計表」では、金の個人投資家売り越しがもう少し進んでいる可能性がありますが、白金も大幅に買い越しが減っている可能性があります。
買い越し比率差低下はピークを迎えつつあり、金白金サヤ拡大が止まる可能性があります。
もう少し想像をたくましくすると、ドル円の上昇に歯止めが掛かることも期待されます。
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