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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
▼NY銀下落とゴールド・シルバー・レシオ上昇
先週末のNY金は1,946.60ドル、NY銀は22.743ドル、ゴールド・シルバー・レシオ(以下GSR)は85.59でした。
右軸:GSR(上下逆注意)
「完全に」というわけにはいきませんが、NY金とGSRは逆相関にあるといえます。
これについては、NY銀の「投機性」が影響していると思われます。
今年のGSRは概ね80台を中心とした振幅が続いており、米地銀リスク以降「86」が抵抗となっているようです。
米国時間8日には85.93まで上昇しましたが、86で跳ね返されています。
この水準を越えるには、やはりNY銀の下落が必要です。
NY銀は、このたびようやく節目である23ドルを割り込みました。
目先のターゲットは、6月以来の安値更新、22ドル割れトライです。
仮に22ドルまで下落し、GSRが87となると、NY金は22×87=1,914ドルとなる計算です。
▼炭鉱のカナリア
そもそもGSRは、株式市場における「炭鉱のカナリア」的な存在でした。
炭鉱のカナリア
何らかの危険が迫っていることを知らせてくれる前兆。炭鉱で有毒ガス(危険)が発生した場合、人間よりも先にカナリアが察知して鳴き声が止むことから、その昔、炭鉱労働者がカナリアを籠にいれて坑道に入ったことに由来する。
銀に比べ金が買われる度合いが強い場合、市場は景気後退を意識していると言われます。
逆に景気拡大期には、金に比べ銀の方が買われます。
つまり、GSR上昇時には株価下落が警戒されます。
右軸:GSR(上下逆注意)
こちらも「絶対的」とは言えないまでも、GSRと株価の相関が見られます。
世界大恐慌時には「100」を越えたGSRですが、直近の記録はコロナショック時の126。
右軸:GSR(上下逆注意)
このときのNY金は瞬間安値1,450.90ドルを記録、ダウも瞬間2万ドルを割り込んでいます。
2020年のGSRは90前後でウロウロしていましたが、ある日突然上昇しました。
2月28日に急上昇していますが、当時の記事を見ると、シャープがマスクを作り始めたとか全国の小中高校が3月から休みになるといったかんじでした。
何が起こるのかは分かりませんが、「炭鉱のカナリア」に異変が生じた場合は、また取り上げたいと思います。
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