【FOMC】市場は年内2~3回利下げ見込み、当局は5%維持方針か | 浪風谷本

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FOMCとは

米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。

 

米国時間5月2日より二日間の日程で、FOMCが開催されます。

会合後の声明は日本時間5月4日早朝3時に公表され、その後3時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。

前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

 

<前回会合>

2023.3.22

 

パウエル議長は、シリコンバレーバンクをはじめとする金融システムに対する不安を一蹴。

利上げ停止は検討したものの、利上げがコンセンサスであると明言しました。

 

<今会合のポイント>

現時点での市場のコンセンサスは、以下のようになっています。

 

05月:5.00-5.25%

06月:5.00-5.25%

07月:5.00-5.25%

09月:4.75-5.00%

11月:4.50-4.75%

12月:4.25-4.50%もしくは4.50-4.75%

 

今回会合で利上げは打ち止め、ジャクソンホールあたりから利下げを織り込ませることが期待されているようです。

年内2~3回の利下げ予定、年末時点のFF金利は4.50%を中心とした予想となっています。

背景には、相次ぐ銀行破綻やインフレ率の落ち着きを期待する動きがあるようです。

 

一方当局者からは引き締めを継続する発言が相次いでおり、市場との乖離が懸念されます。

 

クックFRB理事

「2%の物価目標へ戻る道のり、長く平たんでない可能性」

ボウマンFRB理事

「経済にとってインフレの低下は不可欠」

メスター・クリーブランド連銀総裁

「2%のインフレ目標を達成するには5%超に利上げ必要」

ボスティック・アトランタ連銀総裁

「あと1回の利上げ後はその水準を維持する」

ウォラーFRB理事

「金融政策はかなりの期間、引き締め維持する必要」

 

ブラックアウト期間入り直前の発言をまとめましたが、多くは引き締め維持に言及。

今回の25bp利上げにより誘導目標は5.00-5.25%となりますが、これは3月会合での年末金利予想となります。

おそらく「検証期間入り」となりますが、パウエル議長は手綱を緩めるわけにはいきません。

それは「サタデーナイトスペシャル」で十分に身に染みているからです。

パウエル議長はタカ派発言をし、声明とのバランスをとると見られています。

 

<FF金利見通しとNY金への影響>

 

※25bp利上げを前提

 

 

FF金利はついに「リーマンショック」直前水準を越えます。

 

左軸:上海総合指数 右軸:FF金利(上下逆注意)

 

中国株は、米引き締めに負けていません。

 

右軸:FF金利と2年債利回りとの乖離(上下逆注意)

 

2年債利回りの上昇がさらに鈍化、NY金に対する下押し圧力も弱くなっています。

 

FOMC声明は日本時間5月4日午前3時、議長会見は3時半です。

 

 

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