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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
FOMCとは
米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。
米国時間3月21日より二日間の日程で、FOMCが開催されます。
会合後の声明は日本時間3月23日早朝3時に公表され、その後3時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。
<前回会合>
2023.2.1
FF金利5.00-5.25%容認発言が聞かれましたが、一方で利上げ停止後の再利上げは否定。
23年中の利下げは否定したものの、市場の反応はドル安となりました。
<今会合のポイント>
日本時間9時時点でのFedWatchによる利上げ確率は、このようになっています。
据え置き11.4%、25bp利上げ確率が88.6%です。
今回は「3の倍数月」会合なので、年末見通しも公表されます。
FedWatchによる12月会合時点での見通しは、このようになっています。
今回会合で4.75-5.00%にまで引き上げられる公算が高いことから、次回5月以降の会合で計3回利下げする可能性を市場は織り込んでいます。
あくまで債券先物価格から算出された数字ですが、反対に当局は難しいかじ取りを迫られています。
WSJのニックでさえ、「ハイ・インフレーションと闘う」のか「2008年以来のバンク・クライシスによりタイムアウトを取る」のか難しい局面との認識です。
ECBは利上げ見送りによりさらなる不安に陥ることを恐れ、50bp利上げを行いました。
今回FRBも25bp利上げを行いますが、市場の見通し通り年内利下げに転じるかどうか。
FRB内では1980年代の過ちを繰り返してはいけないとの思いから、利上げ停止には慎重な意見もあります。
加えて銀行救済が国民感情に沿っていないとの認識もあるため、あくまで物価抑制に重きを置く政策が期待されます。
「パウエルは宰相になれるか?
<FF金利見通しとNY金への影響>
※25bp利上げを前提
FF金利はついに「リーマンショック」以来の水準へと引き上げられます。
左軸:上海総合指数 右軸:FF金利(上下逆注意)
中国株は、米引き締めに負けていません。
右軸:FF金利と2年債利回りとの乖離(上下逆注意)
2年債利回りの上昇がさらに鈍化、NY金に対する下押し圧力も弱くなっています。
FOMC声明は日本時間3月23日午前3時、議長会見は3時半です。
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