応援よろしくお願いいたします。
お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ Tel:06-6300-5757(代表)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
▼ゴールド・シルバー・レシオ
同じ貴金属である金、銀ですが、景気拡大期と縮小期では需要が異なります。
縮小期は安全資産として金が買われやすく、拡大期は銀が買われやすい傾向があります。
加えて銀の方が投機性が高いため、貴金属全体が上昇局面では銀が上がりやすく、下落局面では銀が下がりやすいようです。
これらの性質を利用した指数が、「ゴールド・シルバー・レシオ(金銀比価)」です。
「金÷銀」により算出します。
まとめると、このようになります。
景気縮小期:金割高銀割安GSR上昇
景気拡大期:金割安銀割高GSR下落
貴金属上昇局面:金割安銀割高GSR下落
貴金属下落局面:金割高銀割安GSR上昇
ここ最近のゴールド・シルバー・レシオの推移は、このようになります。
右軸:ゴールド・シルバー・レシオ(上下逆注意)
今朝入電のNY金主要限月は1,820.00ドル、NY銀は20.199ドルであることから、GSRは90.10となりましたが、90越えは昨年10月14日以来のこととなります。
完全にリンクしているわけではありませんが、GSRは上昇、NY金は下落する傾向が見られます。
そして、景気は縮小方向へと動いていると推測できます。
▼コロナショック
以前はNY金がもっと安かったのでGSRも低かったのですが、最近はだいたい70~90での推移となっています。
GSRが急騰する局面では世界経済に大きなショックが起きている場面が多く、コロナショック以前では「世界大恐慌」時に100に達したという記録が残っています。
リーマンショックで、80ぐらいでした。
ところが今から3年前の「コロナショック」時には、一時125に達しています。
2020年3月18日のNY金は1,477.90ドル、NY銀は11.772ドルだったため、ゴールド・シルバー・レシオは125.54というとんでもない数値を弾き出しました。
このときの数字は、おそらく有史以来の記録です。
前日の17日に、東京金(当時)先限は安値4,876円を記録しています。
目先のピークは、昨年9月1日に記録した「96.76」。
現在42年ぶりの規模となる逆イールド、株価も下落し始めた相場環境のなか、GSRの上昇傾向が続いています。
お問い合わせ(平日08:00~17:00)
大起証券㈱ Tel:06-6300-5757(代表)
谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
「浪風谷本」メール会員募集のお知らせ
メール会員にご登録いただきますと、1カ月間最新の相場情報を無料でお届けいたします。
まずはお役に立てるかどうか、お試しください。
よろしくお願いいたします。