パウ「3月の会合について何の決定も下していない」

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

おはようございます。

注目経済指標

・独鉱工業生産[前月比]3.5%(予想1.4% 前回-2.4%)
・ユーロ圏GDP[前期比]0.0%(予想0.0% 前回0.1%)
・米MBA住宅ローン申請指数7.4%(前回-5.9%)
・米ADP雇用統計24.2万人(予想20.0万人前回11.9万人)
・EIA原油在庫　　原油169.4万バレル減　クッシング89万バレル減

ニュース、要人発言

米労働市場ついに減速の兆しか
求人サイト運営大手ジップリクルーターとリクルートホールディングスのデータによると、両社のサイトに掲載された昨年終盤の求人広告数の減少幅は、米労働省が発表した同期間の求人件数の減少幅よりも大きかった(WSJ)
ファイサル・サウジアラビア外相
「OPECプラス」諸国による石油生産に関する決定について、グループの合意を反映していると述べ、UAEとの意見相違報道を否定した
ビスコ伊中銀総裁
「3月会合では、見込まれている50bp利上げとなる公算」
ポーランド中銀
政策金利を現行の6.75％に据え置く事を決定した
カナダ中銀
政策金利を現行の4.50％に据え置く事を決定した
パウエルFRB議長
「利上げペースについて何も決定していない」
「3月の会合について何の決定も下していない」
「FEDは求人件数とCPI、PPI、雇用統計に注目」
「3月のFOMC会合の前に重要なデータが発表」
「政策金利の到達点は予想よりも高まる」
「我々は事前に設定された道を進むのではなく、今後のデータによって導かれる」
「議会が債務上限を引き上げる必要」
「米国が債務不履行に陥った場合、FRBが経済を保護するとは誰も想定すべきではない」
「議会は債務上限について行動すべき」
「CBDCを発行するには議会の承認が必要」
「暗号通貨登録フレームワークに関する明確化を求める」
「州も暗号の監視に役割を果たしている可能性」
「インフレは低下しているが、非常に高い」
「インフレの原因の一部は労働需給が極めてタイトなことと関連している」
「インフレを抑えられなかった場合のコストは非常に高い」
「中国の経済活動再開が加速すれば、供給の制約が緩和される可能性」
「高インフレが長く続けば、インフレ制御はより難しくなる」
「中国の経済活動再開の加速は商品価格に上昇圧力をかける可能性」
「FEDは金融政策の遅れを十分に認識している」
「指標は今のところ、利上げの到達点が高くなる必要があることを示唆」
「利上げペースを遅らせることでラグがある政策の経済への影響を判断する時間が生まれる」
「米国のインフレは需要主導」
「2％のインフレ目標を変更する意向ない」
「低金利が続く可能性は低い」
「グローバリゼーションの逆行は、より高いインフレ、より高い金利を生み出す可能性」
「FEDがリセッションをもたらすことを望んでいない」
「われわれの仕事は物価安定で、賃金上昇ではない」
「高インフレが働く家族を苦しめている」
米地区連銀経済報告
「年初の経済活動は全般に小幅に上向いた」
「物価上昇は多くの地区で和らいだ」
「労働市場の状況は引き続き堅調」
「インフレ圧力は依然として広範囲に及んでいる」

市況

東京前営業日比

(時間は東京タイム)

前日に続きパウエル議長は議会証言を行ったものの、3月会合の白紙を強調したため強まっていたドル高はやや一服。
しかしこれより前に公表されたADP雇用統計の影響もあったのか、ドルは売り一巡後再び買い戻されています。
ドル円は137円台前半水準、ユーロドルは1.05台半ばでの推移です。
FedWatchによると、3月会合での50bp利上げ確率は前日70%から80%へ上昇しています。

株式

ダウ：32,798.40ドル(-58.06)

ナス：11,576.00(+45.67)