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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
FOMCとは
米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。
米国時間1月31日より二日間の日程で、FOMCが開催されます。
会合後の声明は日本時間2月2日早朝4時に公表され、その後4時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。
<前回会合>
2022.12.14
パウエル議長はターミナルレートを「2023年末レート」と発言。
2023年末レートは、こちらです。
「5.00-5.25%」を最終的なピーク金利としており、2023年内の利下げを否定しました。
<今会合のポイント>
▼あるか?利上げ停止メッセージ
市場から催促されている「利上げ停止」に関するメッセージをどのように伝えるのか、当局の手腕が注目されています。
23日の米国株上昇について、日本経済新聞は次のように伝えています。
米WSJ紙のNick Timiraos記者は、連続での利上げペース縮小と利上げ停止に言及。
「FRB、2月も利上げ幅縮小へ」
「今春に利上げを停止するかどうか検討し始める可能性」
FedWatchによると、今会合での25bp利上げ確率は99%です。
▼利上げ継続を維持するのか、市場に迎合するのか
「チキンレース」にてお伝えしたように、市場と当局の間には「溝」があります。
利上げ継続を維持するのか、市場に迎合するのか。
過去には市場に迎合した結果、あらためて引き締め直すことになり、結果政策金利を19%にまで引き上げたこともありました。
声明、議長会見を通じ、利上げ継続がアナウンスされるのか注目されます。
こちらは、昨晩のブルームバーグによる報道です。
常々申している「乖離」について、言及されています。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のグローバル経済調査責任者、イーサン・ハリス氏は議長について、「彼はまさにタカ派的メッセージを発する可能性がある。今週の会合を受けて相場が上昇する事態を望んでおらず、楽観的な臆測に対し火に油を注ぐようなことはしたくないだろう」と語った。(同記事より引用)
明日の晩は、パウエル議長による「タカ派発言」が期待されます。
<FF金利見通しとNY金への影響>
※25bp利上げを前提
利上げペース鈍化見通しから、逆イールドはやや落ち着いています。
左軸:上海総合指数 右軸:FF金利(上下逆注意)
特に中国株をはじめとした「新興国市場」に対する反応に注目です。
右軸:FF金利と2年債利回りとの乖離(上下逆注意)
2年債利回りの上昇がさらに鈍化、NY金に対する下押し圧力も弱くなっています。
FOMC声明は日本時間2月2日午前4時、議長会見は4時半です。
今月もありがとうございました。
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