CFTC建玉明細(12月21日)

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

CFTCとは”US. Commodity Futures Trading Commission”の略で、米商品先物取引委員会のこと。各取引所の建玉明細を開示することを義務付けており、毎週金曜日引け後にその週の火曜日時点の参加者別建玉明細”Commitments of Traders”を公表している。

今朝公表されたCFTC建玉明細(12月21日時点)より、注目銘柄についてご紹介いたします。

・NY金

大口投機玉買い越し：205,811枚(前週比3,410枚増)

・NY銀

大口投機玉買い越し：20,926枚(前週比1,058枚減)

・NY白金

大口投機玉買い越し：1,268枚(前週比2,463枚減)

・NYパラジウム

大口投機玉買い越し：-3,639枚(前週比135枚増)

クリスマス休暇の影響で、CFTC建玉明細の公表が日本時間今朝になっています。 ちなみに今週末も発表の予定はなく、NY1月3日通常取引引け後の発表です。   CFTCによると、米10年債大口投機玉ポジションは339,299枚売り越し。 2021年における売り越し枚数の記録となっています。   大口投機玉買い越し：-339,299枚(前週比65,443枚売り越し増)   大口投機玉は金利引き上げを見越して、売りポジションを広げました。   Date 売り 買い 米10年債 12/14 706,357 438,814 1.438 12/21 778,113 432,501 1.467   売り建ちが大きく増えています。   これで10週連続売り越し、2018年以来です。   右軸：CFTCファンド買い越し(枚)(上下逆注意)   「トルコ・ショック」に代表されるように、米金融引き締めによる「新興国リスク」が意識された年でもあります。 このときの最高売り越し枚数は、9月25日756,316枚です。 売り越し余地は、まだ残されています。

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