ややドル買い円買い、全般上昇一服

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谷本　憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定（貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

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注目経済指標

・米S&P/ケース・シラー[前年比]18.41%(予想18.50% 前回19.09%)

ニュース、要人発言

イラン核合意再建交渉

「数週間で妥結目指す」(モラ議長)

鈴木財務相

「インフレ期待が強まれば金利も上昇」

「物価動向が市場に与える影響を注視」

トルコ中銀

「銀行が外貨からリラに転換して中銀に預けた法定準備預金の一部について、通常より高めの14%の金利を支払う」

米疾病対策センター(CDC)

25日までの週に米国で確認された新型コロナウイルス感染者のうち58.6%がオミクロン変異株による感染と推定

市況

東京前営業日比

	12/28 15:15	12/29 8:00	円換算
ドル円	114.86	114.81	-0.05
NY金	1,813.80	1,806.60	-27
NY白金	966.95	976.50	32

(時間は東京タイム)

クリスマス休暇が明け、市場はドルが買われる展開。

ユーロドルは1.13をはさんだ動き、クロス通貨はやや下押し推移です。

年末のドル買い需要とみられます。

株式

ダウ：36,398.21ドル(+95.83)

ナス：15,781.72(-89.54)

金利上昇を受けハイテク株は上昇一服、ダウは終値ベースで最高値更新です。

「ヒンデンブルグ・オーメン」が11月18日に続き、12月13日にも点灯しました。

※ヒンデンブルグ・オーメンとは

1937年にドイツで作られた悲劇の飛行船ヒンデンブルグ号になぞられた、米国株式市場のテクニカル的な株価暴落の前兆とされるシグナル

債券

米10年債利回り：1.481%(+0.005)

実質金利：-1.049%(+0.008)

今朝の期待インフレ率は2.530、前日より0.003低下しています。

Date	NY金($)	実質金利(%)
12/21	1,788.70	-1.010
12/22	1,802.20	-1.044
12/23	1,811.70	-1.002
12/27	1,808.80	-1.057
12/28	1,810.90	-1.049

(過去5営業日)

右軸：実質金利(上下逆注意)

実質金利はマイナス1.049%へ上昇、NY金に対する下落圧力となります。

現在の実質金利はマイナス圏ですが、いずれプラス圏へ浮上する見通しです。

原油

NY原油2月物は、0.41ドル高の75.98ドルにて終了。

オミクロンによる下げをほぼ取り戻しました。

貴金属

金

＜前日内部要因＞

12月28日金相場表

限月	帳入値段	取組高	前営業日比
Feb-22	6,691	2,857	-26
Apr-22	6,688	2,599	-44
Jun-22	6,681	2,339	-12
Aug-22	6,677	6,995	-82
Oct-22	6,679	27,391	-1,672
Dec-22	6,685	4,566	1,747
合計		46,747	-89

昨日の金は、35円高6,685円にて終了。

先月「パウエル再任」時の買い玉が、乗り換えられました。

＜金市況＞

昨晩のNY金2月物は、2.10ドル高の1,810.90ドルにて終了。

今朝の国内金は33円安6,652円で終了しています。

一時1,821ドルまで上昇したものの、ドル買いが上値を抑えました。

SPDR:973.63トン(変わらず)

浪風語録「ETFには逆らうな」

＜会員様＞

…

白金

＜前日内部要因＞

12月28日白金相場表

限月	帳入値段	取組高	前営業日比
Feb-22	3,596	1,977	-10
Apr-22	3,592	7,264	-166
Jun-22	3,587	2,763	-35
Aug-22	3,593	6,122	-86
Oct-22	3,589	15,777	-678
Dec-22	3,582	3,107	785
合計		37,010	-190