【FOMC】150か300か【リベンジ】 | 浪風谷本

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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員

 

FOMCとは

米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。

 

米国時間14日より二日間の日程で、FOMCが開催されます。

会合後の声明は日本時間16日早朝4時に公表され、その後4時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。

前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。

 

<前回会合>

 

2021.11.03

声明

パウエル議長

11月より資産購入ペース縮小開始、月額150億ドルの購入縮小」

「11月中に米国債700億ドル、MBS350億ドル、12月に米国債600億ドル、MBS300億ドル購入へ縮小」

「インフレは一過性とみられる要因により上昇」

「サプライチェーン問題によって経済活動を制限」

「インフレが目標を上回れば手段を講じる」

「FOMCの焦点は資産購入ペース縮小であり、利上げではない」

「利上げに忍耐強くいられる」

 

11月FOMC会合では、資産購入縮小を決定。

縮小スケジュールは予想通りで、市場の反応は限定的でした。

 

<今会合のポイント>

 

今回は3の倍数月のため、「経済見通し」の発表があります。

こちらは9月会合時点での見通し。

 

 

2021末

2022末

2023末

2024末

長期予想

中央値

0.125

0.375

0.875

1.875

2.5

           
 

2021

2022

2023

2024

長期予想

実質GDP

5.9

3.8

2.5

2.0

1.8

失業率

4.8

3.8

3.5

3.5

4.0

PCE

4.2

2.2

2.2

2.1

2.0

コアPCE

3.7

2.3

2.2

2.1

N/A

 

9月会合時点での「適正なFF金利見通しの中央値」は0.375%でしたが、今回会合では少なくとも「0.625%」に達している見通しです。

つまり「2回」利上げ、利上げ時期は9,12月もしくは6,12月です。

一方で現在買い入れている資産は月額1,050億ドルで、このまま150億ドルずつ減らしていくと7カ月後に終了予定です。

6月に利上げを行う場合現行ペースだと、「テーパリングを終わらせ、且つ利上げ」となってしまいます。

そこで「テーパリング・スケジュールを早めよう」というのが、今会合の目的です。

月額300億ドル縮小にすると、来年3月には資産買い入れが終了します。

前回11月会合前に、ちょーっとフライング気味にお伝えしたことです。

 

 

ブログタイトルを「150か300か」とした理由をご理解いただけたら、幸いです。

 

今朝入電の米2年債利回りは0.637%、依然高水準を保っています。

 

 

そして、リーマン以降のFF金利と米債利回り推移。

 

 

FF金利と2年債利回りはほぼ同じであることが確認されます。

2年債利回りとFF金利が乖離したとき、NY金は下がります。

こちらは、乖離率。

 

右軸:2年債利回りとの乖離(上下逆注意)

 

乖離は2015年10月28日以来の水準、当時のNY金は1,192.90ドルでした。

前回最後に「米2年債利回りから、FRBは重要な政策変更の岐路に立っていると思われます」と書きましたが、パウエルさんはどのような決断を下すのでしょうか。

前回会合時はまだ人事も揺れていましたから、しっかり腰を据えた政策を披露してくれることでしょう。

 

しかし…、

 

これまでとは違い、今回の利上げは「物価上昇によるもの」です。

景気の良しあしとは違うため、金の反応もまた違ったものになる可能性があります。

1970年代のようにならなければよいのですが…。

 

FOMC声明は日本時間16日午前4時、議長会見は4時半です。

 

 

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