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谷本 憲彦
商品アナリスト・東京商品取引所認定(貴金属、石油、ゴム、農産物、オプション)、証券一種外務員
FOMCとは
米国連邦市場委員会(Federal Open Market Committee:FOMC)の略。FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)理事と連邦準備銀行総裁(地区連銀総裁)が参加する米国の「金融政策の基本方針を決定する会合」。FOMCの構成メンバーは12名だが、そのうちの7名はFRBの理事で残り5名はアメリカに12地区ある連邦銀行の総裁。連邦銀行総裁のうち1名はニューヨーク連邦銀行総裁が務めることになっており、残りの4名は他の連邦銀行総裁が持ち回りする。
米国時間2日より二日間の日程で、FOMCが開催されています。
会合後の声明は日本時間4日早朝3時に公表され、その後3時半からパウエルFRB議長による会見が行われます。
前回会合の概要と、今回のポイントをまとめます。
<前回会合>
2021.09.22
前回9月会合では、資産買い入れ終了時期が意識されました。
2022年末時点での金利見通しについて、18人中9人が「据え置き」予想。
市場はドル安反応でしたが、パウエル会見では2022年半ばでの資産買い入れ終了に触れたため、一転ドル高反応となりました。
<今会合のポイント>
10月22日、国際決済銀行(BIS)と南ア準備銀行のオンライン会合で、パウエル議長は「テーパリングの時期だと思うが、利上げのタイミングではない」と発言しました。
現在FRBは国債を月額800億ドル、住宅ローン担保証券を月額400億ドルそれぞれ購入しています。
これをそれぞれ月額100、50億ドルずつ減らし、2022年半ばにはテーパリングを完了するそうです。
悠長なことは言ってられないということで、「300億ドル」の観測も出ています。
このようなスケジュールが開示される見通しですが、利上げに関しては「時期尚早」としています。
利上げに慎重な要因の一つが、「インフレ圧力の低下期待」。
来年には労働力の流動性が改善され、インフレ圧力が弱まるのではと期待されています。
現在のインフレは「一時的なもの」との認識のようです(でした)。
ところが「手遅れになる」リスクも指摘され始めており、市場での早期利上げ期待は高まっています。
先週末時点で、2022年中の1回以上の利上げ確率は97.2%。
政策金利に敏感とされる「2年債利回り」は、このようになっています。
先週金曜日の取引で、一時0.554%にまで上昇、昨年3月18日以来の水準です。
FF金利と2年債利回りはほぼ同じであることが確認されます。
2年債利回りとFF金利が乖離したとき、NY金は下がります。
右軸:2年債利回りとの乖離(上下逆注意)
先週末時点での乖離率は約3%、2年債利回りから推測するに暴落してもおかしくないはず。
ここまで乖離率が上昇したのは、2015年10月以来です。
2015年10月といえば、リーマンショック後のゼロ金利解除直前です。
米2年債利回りから、FRBは重要な政策変更の岐路に立っていると思われます。
FOMC声明は日本時間4日午前3時、議長会見は3時半です。
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