1.ひとり親家庭の現状(令和3年調査結果 推定値)
ひとり親家庭は、一般的には母親または父親が子どもを育てている家庭を指します。日本では、ひとり親家庭の数が年々増加しており、その多くは母子家庭です。この背景には、離婚率の増加や未婚のまま子どもを育てるケースが増えていることが挙げられます。
世帯数
母子世帯の数は 119.5万世帯
父子世帯の数は 14.9万世帯。
2.経済的な困難
ひとり親家庭が直面する最大の問題の一つは、経済的な困難です。特に母子家庭では、非正規雇用が多く、収入が不安定であることが多いです。また養育費の未支給などあり経済的な困難は、子どもの教育や生活環境にも影響を与えることがあります。
平均年間収入
母親の就労収入 236万円
父親の就労収入 496万円
養育費の取り決め
母子世帯の数は 46.7%
父子世帯の数は 28.3%
養育費を実際に受給している
母子世帯の数は 28.1%
父子世帯の数は 8.7%
3. 育児と仕事の両立
ひとり親は、育児と仕事の両立に悩むことが多いです。保育園や学童保育の利用が必要ですが、その費用や場所の確保も課題となります。また、子どもの病気や学校行事などで仕事を休む必要がある場合、職場の理解が得られないこともあります。このような状況が続くと、ひとり親は精神的にも肉体的にも疲弊しやすくなります。
4. 支援策とその利用
政府や自治体は、ひとり親家庭を支援するための様々な制度を設けています。
例えば、児童扶養手当、ひとり親家庭のための住居支援、保育料の減免、養育費の補填などがあります。しかし、これらの支援策を十分に活用できていない家庭も多いです。情報不足や申請手続きの煩雑さが原因となることがあります。
5. まとめ