賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第309話『籠城』感想 ~来訪者の真実~ | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

カイジ・アカギ・トネガワ等
福本伸行先生の漫画作品
について意見するブログ。
熱い三流を目指します!

前回、カイジは帝愛側のマークが強化されたことで、無駄な動きを止めた籠城を決意しました。

籠城!
 
出オチかよ!w
回を追うごとにお母さんの天然具合と頻度が増している気がする・・・(^^;
 
遠藤たちが踏み込んでこないのは、盗聴で決定的なヒントを得ていない部分が大きい。
となれば・・・その過信を逆手に取るのが得策。
カイジが気配を消し、1週間ほど無音の暮らしをすれば警戒は薄まるはずです。
 
クルマの動向を把握しながら、監視体制が緩んだ隙にしれっと正面から退出してしまえば済みます。
 
1週間気配を消すのは難しいミッションですが、カイジがむしろ懸念するのはお母さんの態度。
もう暫くカイジと生活できると知ってから、どうも落ち着きがありません。
 
例えば食材を2人前買ってきたり、普段は買わない豪勢な刺盛りや肉を買ったり、そういったカイジ想いの行動が一番危険なのです。
 
さらには警戒が強まっている以上、ここからはお母さんの方にも見張りが付くかもしれません。
パートを終えてウキウキしたり、マンションに近付いて早歩きになったり、如何にも家で誰かが待っていそうな雰囲気や態度を出すだけでも、敵には大きなヒントとなってしまいます。

なんか今 とてつもなくわざとらしい感じした!
 
これは不安だ・・・不安が過ぎる(;^_^A
 
しかし見張りの存在を意識する事すら許されない訳ですよね。
誰であろうと1週間、全くボロを出さずに過ごすのは難しいかもしれない。
 
二人が今後の見立てを話し合うと、風呂場で食事を摂りました。
互いに打開の決め手を欠く、千日手のような状況ですね。
 
しかし翌日の午前1時・・・静まり返った団地にはさらに一台のクルマが接近。
見張り班は8時間ずつの交替制ですから、昼班は9~17時、現在の夜班は17~翌1時、深夜班は1~9時。
 
遠藤はこの深夜班の到着を待ち望んでいました。
夜班の一人を監視の空いたベランダ側へ回すと、情報の摺り合わせを開始。
すると・・・深夜班の二人は昼にも3回担当していたものの、当然ながらそのおばさんは見ていない事が判明。
 
つまり夜班の二人と合わせて6回。
被りも無さそうなので、8日中6日、昼に張っていたにも関わらず誰も見かけていませんでした。
 
もし住人であるなら、一度は網に掛かって然るべき。
少なくとも来訪者である可能性が強まりました。
しかも、そのおばさんは来訪者でありながら深夜になっても出て来ていない。
 
それは即ち・・・
確かに・・・これは非常に論理的な推理ですね。
 
とはいえ、確定させるには見張りに関わった全員を呼び寄せるしかない訳で、現状では紛れのある推測に過ぎません。
グレーが限りなくクロと変わるまで、突入は控える事となりました。
 
益々緩まぬ包囲網、そしてにじり寄る謎の来訪者の真相。
もはや状況は完全に帝愛有利。
覚醒した遠藤を相手に、単なる籠城作戦でかわし切れるとは思えませんね。
 
カイジの次なる一手が気になりますが、ここから暫くは遠藤側のパートが続く事となります。
 
・週刊ヤングマガジン№12(2019/03/04号)より。