賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第308話『窮鼠』感想 ~前門の帝愛、後門の死神~ | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

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前回まで、遠藤は流石の嗅覚と考察により、カイジの元へ辿り着きました。
 
しかし・・・軽々に踏み込むことは出来ません。
何故なら今ノックをしたとして、出てくるのは母親の方。
カイジを隠しているかは、表情や反応で推察するしかありません。
 
とはいえ夜間にいかにも怪しげな男が尋ねれば、動揺するのは当然。
すぐにシャットアウトされてしまう事でしょう。
その拒絶が単なる警戒心か、カイジを匿うためなのかは判別不可能。
 
そもそも、遠藤には母親が相当な天然という報告も入っていました。
見張りを入れたこの8日間だけでも、それを遺憾なく発揮していたらしく・・・

そのまま自転車を置いて歩き出す!
 
大丈夫かそれは・・・w
好意的に捉えるなら、エピソードトークには事欠かさない人生でしょうね(;'∀')
 
遠藤曰く、まさに天下一品の粗忽者。
こういった人間は、一度パニックに陥ると正常な判断を失いがち。
遠藤を風体だけで判断し、話も聞かずに即通報という可能性もあります。
 
そうなれば今後の見張りを継続するのは困難となりますから、カイジが居なかった場合は痛恨の失策ですね・・・。
 
そもそも、今カイジが居るのであれば既に袋のネズミ状態。
主導権は取っている訳ですから、リスクの高い勇み足に賭けることもない。
 
今すべきことは、その袋の強化。
作戦はその後にゆっくり考えれば良いのです。
 
遠藤は表へ出ると、見張り班の二人に自分も加わることを告げました。
一分の隙も与えない為には、裏のベランダ側も見張る必要があります。恐れているのは、その5階から伸びる排水管の存在。
こうして、31号棟には両側からの見張りが付く事となりました。
 
その動向はカイジも把握。
暴利のサラ金の店長・・・ビンゴ!w
お母さん、千里眼じゃないですか(^^;
 
カイジはお母さんへ、遠藤は昔の知り合いであり、恐らく今は自分を捕獲するプロジェクトのリーダーに抜擢されていると説明。
 
つまり隊長自らが現場入りしたという事は、完全にロックオンされた証だと話しました。
しかし踏み込みに来ていない以上、疑念は100%には届いていないはず。
よって、少なくとも盗聴での致命的なボロは出していない事になります。
 
となれば・・・この敵が躊躇している間を逃してはならない。
このマンションには彼らの知らない第3の脱出口があったのです。
それは、最上階の天井部にある屋上点検用のハッチ。
 
そこから屋上へ上り、死角である向こう側の道路へ降りれば気付かれることはありません。
ええ・・・何だったのよこの話はw
自分のマンションの構造くらい把握しておいて欲しかった(;・∀・)
 
とはいえ遠藤が釘を差した後ですし、昇降口もベランダも、監視の目が強まっているはず。
もはや素直な脱出には打つ手無し・・・。
 
「あれ」を決行する他にありません。
んー・・・泥沼化しそうなフラグが立っていますが、この状況では仕方無いか・・・。
 
チャンの遠征と同様、どうも帰り道が鬼門ですね。
チャンマリの心配を汲み取って焦る必要はありませんが、自由に動くことも儘ならない状況から如何に抜け出すのか。
次回以降のカイジの閃きに期待しましょう。

・週刊ヤングマガジン№11(2019/02/24号)より。