賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第300話『浴室』感想 ~転職の軌跡?~ | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

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夜が明けようとしていますね・・・今日は完徹で書き続けます。
ペース的には令和までに追い付くのは厳しいですが、それも仕方のない事。ベストは尽くそう。
 
今回は、和也編から通算して300話目の節目でした。
とはいえヤンマガ誌面では何がある訳でもなく、いつも通りの構成。私からも特に語ることはありません・・・汗
 
今回から、親子水入らず・・・と言っても傍にお湯はありますが()、向き合っての風呂トークが始まりました。
 
カイジはひとまず、固定電話と居間、寝室に盗聴器が仕掛けられていたことを報告。
これは生活に影響する事ですし、無闇に取り外しても逆に疑われる事なので伝える必要がありますね。
 
すると、

いや風体だけで決め付けられて可哀想に・・・w
終いには異常性欲者とまで断言しますが、勿論無関係。
というか母親の口から異常性欲者なんてワードは聞きたくないよね(^^;)
 
カイジは狙われているのが自分の方だと明かしました。
んー・・・ここで明かしたのはどうなんだ・・・。
必然的に経緯の説明が発生しますから、そうなればカイジは窮する。
悪手だったような気がするな。
 
本来の目的はただ保険証を貰うだけですから、それをまず告げた上で、ついでに何が狙いかは分からないが、そういった盗聴の犯罪が横行しているから心配で見に来た・・・くらいで済ませて良かったのでは。
 
あとの募る話は携帯電話も持っている事ですし、番号を教えて公衆電話から掛けてもらえば盗聴の心配もない。
 
バイトが休めないのですぐに帰らなければいけない、とか理由を付けた後、パパっと変装のパターンを変えて脱出するべきだと思う。
今の変装にすら何も質問されていない位ですし、残っている昔の服を取りに来たとでも説明すれば、それを着て帰るのも不思議ではないでしょう。
とにかく無為に長居する必要はないよね・・・。
 
ただ、カイジは経緯を説明する道を選びました。
 
エスポワールから始まった凄惨な帝愛との因縁。
その修羅場を話す訳にはいかないですが、喋りながら考えるような全くの嘘八百では信憑性が無さすぎて泥沼に嵌りかねません。
 
カイジは、この5年間の体験を踏まえながら、健全に聞こえるよう脚色して話すことに決めました。
 
オレ
東京へ出てしばらく
嘘をついて喜ばせるのは胸が痛むよ・・・。
ただ、この反応はお母さんの方もカイジは就職できないと思っていたという事ですよね・・・それはそれで辛いな(;'∀')
 
この就職の元は地下での労働。
確かに規律正しく働いていたのは事実ですね。
 
カイジは、そこが人を人と思わないブラック企業であり、住み込みで働きながら薄給に苦しんでいたと話しました。
・・・まあ、間違ってはいないね(^^;
 
しかし、お母さんとしてはせっかくカイジを雇ってもられた会社。
不平不満を言わずに最低3年は我慢すべきと諭しました。
直後はパチンコで生計を立てていた(=沼)ことを明かすと、どうやらカイジは高校の頃から入り浸っていたらしく、これにはお母さんも納得。
 
パチンカーではなく、せめてパチンコライターで食っていくように勧めますが、沼は既に過ぎ去った話。
 
その後はブラック企業を一緒に辞めた仲間とともに起業したとの事ですが・・・起業は無理がないか?w
そういうことにはならないだろ(;''∀'')
むしろ社長は相手の方だしw
いうなら・・・
通信することで利益を生むっていうか
 
いや役にも立たないサインを通してだけw
通信も何もモロ博奕そのものじゃないですか・・・(;・∀・)
 
ただ・・・お母さんの方は勝手にIT系と誤解。
そらこんな言い回しをされたらそう捉えざるを得ないよね。
え、これ何よw
確かに話の運びとしては斬新で面白いですけど、この手の技巧的なギャグテイストはトネガワの専門でしょう。
 
ワンポイントで挟むならまだしも、まだこの後数話に渡って続きます。
今はカイジの生きるか死ぬかの瀬戸際でもある訳で、シリアス路線での技巧的な展開を望みたかったところ。
 
まとめて読む分には気の利いた会話劇として楽しめますが、連載で読んでいた当時は引き延ばしを感じてしまいました・・・。
 
この流れのまま次回に続きます。
 
・週刊ヤングマガジン№50(2018/11/26号)より。