賭博堕天録カイジ 24億脱出編・第299話『帰省』感想 ~火事場の親子共演~ | ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

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前回、カイジは見張りの目を掻い潜り、実家の部屋まで辿り着くことに成功。
いよいよ母親との再会となりました・・・!
 
ノックに応えたのは確かに母親の声。
しかし・・・盗聴器が仕掛けられている場合に備え、ここからは無言を貫かねばなりません。
 
当然、それはカイジだけではなく・・・

成し遂げなければならない!
 
これがカイジの母親の初登場!
掲載当時は驚きました・・・。
福本先生も登場させるか悩んだかもしれませんが、目と輪郭が似ていますよね。
 
カイジはドアが開いたと同時に特攻。
乱暴ではありますが、話し声が漏れた時点でアウトですから仕方ない・・・。
すぐにサングラスを外し、顔を確認させると・・・
・・・え?w(;'∀')
 
いや5年ぶり、特にここ数年は音信不通だった息子が帰省したのに、いきなりそれは飲み込めないでしょ・・・
と思いきや、カイジ母は目を輝かせて乗り気モード。
 
さすがに母親の性格を熟知した上での作戦ということですね。
かわいいお母さんだな(;^_^A
間違いなく天然ですね。
逆に言えば軽すぎて何かしでかしそうな雰囲気もありますが、この状況ですんなりと従ってくれる性格で助かった・・・。
なるほど、時折見せるカイジの抜けた一面は完全に母親譲りだったのですね。
 
それにしても・・・カイジが長く戻らなかった理由の追及すらしないのですね。
この描写を見ている限りではだいぶ親馬鹿に見えますし、真っ先に気になると思いますが・・・まあ久しぶりに会っていきなり固い話をするのもおかしいか。
取りあえずはカイジに従って、落ち着いてからが普通か。
 
カイジは浮足立つ母を制し、粛々と盗聴器のチェックを開始しました。
すると・・・!
盗聴の懸念は現実のものでした。
 
そして、これはカイジが帝愛からの追手が存在し、迫っていることを認識した初めての瞬間でもある。
 
影を恐れて不要に奔走しているかもしれないと半信半疑で行動するか、その影には実体がありこれまでの営為には意味があると知って行動するか、その差が生むメンタルへの影響は計り知れない。
 
逃げるべき対象が確認できた事実は、脱出編全体から見ても非常に大きいですね。
 
その後・・・カイジは電波計を取り出してコンセント周りも調べてみると、居間と寝室で盗聴電波を検知。
そしてトイレと風呂場では反応していない事も確認しました。
 
一体いつ、どのように仕掛けられたのか・・・
カイジは母親を盗聴されていない風呂場へ連れて行くと、誰か他人を家へ入れなかったか尋ねました。
 
すると、数日前に盗聴Gメンなる男が訪れ、この部屋に反応があるから・・・と上がり込んで念入りに調べて帰ったとのこと。
怖っ!というか、そもそもそんな怪しい話に乗っちゃ駄目だよ・・・。
これが詐欺師や悪質セールスなら家に上げた時点で勝ち目がない。だいぶ不用心ですね(・・;)
 
とはいえ・・・まだ盗聴器のみで助かりましたね。
これが母親の目を盗んで小型カメラでも仕掛けられていた日には、この時点で全てが露呈していた。
 
ともかく、本題はここから。
カイジはひとまず居間から通じるふすまとドア2つを閉じ、三重の防音を施しました。
これで小声で話している限りは、まず盗聴で拾われる危険は無くなりました。
 
カイジはさっそく風呂場で話を切り出そうとしますが・・・
振り返ると、脱衣所で母親が徐に上着を脱いでいました・・・(;^_^A
 
おまえが一緒にお風呂入ろう・・・
っていうから
ホカ・・ホカ・・w 
今さら擬音で爆笑させられるとは思わなかった(;^ω^)
 
いや、カイジの表情が全てですけどねw
前途多難な滑り出しですが、親子だと思って見ると普通に微笑ましい。
 
次回からは迷エピソード?と言える、言葉遊びにも似た掛け合いが始まりますね。
 
・週刊ヤングマガジン№49(2018/11/19号)より。