その声はいう。
ほら、見たことか
その声はいう。
それは天罰だよ
その声はいう。
こんなことするからだよ
その声はいう。
出過ぎたまねをするからだよ
etc・・・
私は、ずっとその声に耳を傾けていた。
私は、ずっとその声の主が本当の私だと思っていた。
私は、ずっとその声が嫌いだった。
認められなかった。
現実など見えなかった。
逃げ出したかった。
悪いのは自分。
悪くないのも自分。
正しいのも自分。
正しくないのも自分。
うまくやっているつもりだった。
いい人のつもりだった。
やさしい人のつもりだった。
でもその声はいう。
お前は何をやってもだめなんだ。
(つづく・・・)たぶん