台風通過時の飼育管理(溶存酸素量)

http://ameblo.jp/fairlady-sp310/entry-12289431210.html

記事の「溶存酸素量」についての補足事項となります。

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溶存酸素量を減らす外的要素として

1)水温

2)気圧の低下

この2つがあることは先のブログまでに申し上げました。

 

また、内的要因としては

1)水の表面積が狭くなる水槽(縦長で細い開口部のもの)

2)水の表面を波立たせない水槽(所謂静音型のものなどが該当します)

この2つが避けるべき水槽条件であることも申し上げました。

 

大事なことを一つ抜かしていたことに気が付き、本日の補足と致します。

 

金魚飼育にありがちで見落としがちなもう一つの要素として

塩水

がございます。

 

水中に塩が混入すると、入った分だけ酸素が追い出される現象が知られております。

具体的な数値としては

海水濃度(3.5%)で真水と比較すると、真水の約8割まで溶存酸素が減少してしまうことがはっきりと確認されております。

ならばどの程度減ってしまうのか?

これは、先のヘンリーの法則と同じく、溶解した塩の量に単純に比例するので、

3.5:(100-80)=目標の塩分濃度:X

として減少したパーセンテージを導き出すことが可能です。

仮に0.3%を目標の塩分濃度とすると

3.5:20=0.3:X

3.5X=6

X=6/3.5

X≒1.71

0.3%の塩水下では1.71%溶存酸素が低下する、ということになります。

仮に25℃、とした場合、飽和溶存酸素量は8.11㎎/L

8.11*(100-1.71)/100=7.97(㎎/L)

https://goo.gl/P7gbQ

の表だと、7.97㎎/Lは、26.1℃となっており、

25℃の真水を温度変化無しに0.3%塩水とした場合、26.1℃まで温度を上昇させたのと、同程度のストレスを魚に与える結果となります。

何も考えずに塩を入れると、例えば鰓系のトラブルを抱えた個体の場合、ただでさえ呼吸苦の魚から徒に酸素を奪ってしまうことになり、また、他疾病に於いてもそもそもストレスを感じている魚に対して更に追い打ちをかける真似になりかねません。なので、当研究所では塩は濫用すべきではないと申し上げております。

 

何故塩(NaCl)を入れると溶存酸素量が減少するのか?という問題は、

モル沸点上昇と凝固点降下(初出:高校化学)とほぼ同じ理屈で発生するものです。

ようは、邪魔なものが溶解したので、酸素が居られる場所がなくなった、程度に思っていただければご理解いただきやすいかと存じます。

 

非常に多くあるケースとして、塩を入れて加温した。ともなれば、更に溶存酸素は減少します。

このあたりも踏まえ、塩は過剰に信仰したり安易に他者に指南するべきではないと断じます。

 

塩を使うならば、適時・適切にタイミングを見て実施し、必ずエアーは強くし、水面をうるさいぐらいに波立たせること。もちろん間口の狭い小水槽や縦長のバケツなどではお話にならないことは言うまでもありません。

薬浴中のトラブルとして、間口の狭い小水量の入れ物を使った結果、飼育者様が気が付かないうちに酸欠死や水質の悪化による中毒死を招いているケースは非常に多く、疾病そのもので殺すよりも多いのではないかと思われます。

もし本当に薬浴させる水槽をお持ちでないのならば、急場しのぎとして(これは全くお勧めしません、水漏れ事故の懸念もあります)組んだ大型段ボールの中に大型のゴミ袋を何重にもして重ねて入れて、即席の薬浴槽を作ったほうがなんぼかマシです。

そのぐらい薬浴中には水量と溶存酸素量にはお気を付けください。

 

また何か思い出したら書き足します。

 

P.S

捨てられていた猫の赤ちゃんは極めて元気に育っています。まだ目が開かないところを見ると、やはり生後当日、つまり24時間以内に捨てられていたとしか思えません。目が開けばいっそう可愛くなることでしょう、と思い。密かに猫ちゃんアルバムを作りそうになっている自分自身がおります。

しかし、アレです。

休みが、欲しいです!

台風3号の通過を目前にして、大気圧と溶存酸素量の相関関係について、具体的な数値を日本語で書いたものが見当たらなかったので、復習がてらにもう一度ブログ記事とさせていただきます。

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以前、

【復習記事】COD(化学的酸素要求量)と溶存酸素について

http://ameblo.jp/fairlady-sp310/entry-12260010334.html

では、水温が上がると溶存酸素が下がる、というお話をさせていただきました。

水温と溶存酸素量の関係は、

こちらのグラフの通りとなります。

細かいことを言い出すときりがなくなるので、これだけを記憶しておいてください。

水温が上がると、酸素が減って魚が息苦しくなる。

水温が下がると、酸素が増えて魚は呼吸が楽になる。

これだけでいいです。

 

また、それ以前には

【低気圧と疾病の関係】

http://ameblo.jp/fairlady-sp310/entry-12136110676.html

で、気圧が下がると溶存酸素も下がる、という要素についても触れております。

それでは、具体的にどの程度変動するとどうなってしまうのか?

おそらく皆様、これが一番知りたいことかと存じます。

http://www.engineeringtoolbox.com/air-solubility-water-d_639.html

此方は英文記事ですが、ご参照ください。水中の空気溶解度についてまとめた記事になります。気圧との相関関係の具体的な数値についてまとめたものが日本語で存在していなかったので、英文記事の引用による日本語解説と致します。

この中から特に重要なポイントについてキャプチャーして抜粋すると、この点となります。

これだけだと何だかわからないと存じますので、大事な点について、日本語解説をさしはさみます。

ヘンリーの法則(初出:高校化学) を使用して圧力(気圧)数値が溶解する空気に与える影響を図表化したものが上の段のものになります。

1atmとは、標準気圧と言われるもので、台風の時などに使われるhPa(ヘクトパスカル)に換算すると、大体1013hPaになります。これは、厳密にはパリと同じ緯度の平均的な海面(高度0メートル)の気圧と設定されていますが、一応の約束事として標準設定されたもの、というイメージで把握してください。

 

大切なのは、1atm→2atm→3atm…と、圧力が上昇していくにつれ、溶解する空気(窒素+酸素)の量が同倍数で変化する点にあります。

※小数点以下の切り捨て&切り上げの誤差で、微妙にズレはありますが、ヘンリーの法則に則れば、何倍か?が最も重要なポイントになります。

 

実際に台風が来たときに、気圧には何が起こってしまうのか?

【台風18号による東京の気圧変化 2014/10/05-08】

http://seppina.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/20141005-692e.html

【台風18号が通り過ぎる瞬間を見た】

http://seppina.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/18-7987.html

こちらのブログをご参照ください。

勿論、台風通過時には水温にも急変動がかかります。ただ、水温の要素まで入れるとしっちゃかめっちゃかになるので、気圧のみに着眼します。

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通常時1021hPaであった気圧は、台風の接近に伴い、急減少し、台風通過時には実測値970hPaまで急落します。そして、台風の中心付近では30分前後そのままの気圧になり、離れるに従って回復し、ほぼ12時間で元に戻りました。

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この要素を溶存酸素量に言い換えてみます。

(水温25度から変動しない前提です。具体的数値はwiki溶存酸素量 https://goo.gl/P7gbQ をご参照ください)

1リットルあたり8.11㎎溶解していた酸素は、台風の接近に伴って、僅か12時間で7.70㎎まで急減少をします。約5%の急減少の後、30分前後そのままになり、台風が離れるに従って回復し、ほぼ12時間で元に戻りました。

このような感じになります。

 

溶存酸素量が5%減少し、8.11㎎/L→7.70㎎/Lになることは、

水温25℃が28.4℃まで12時間で急上昇したのと同じことになります。

人間の場合、12時間で空気中の酸素が5%奪われると、

耐性のある人でも息苦しさ~頭痛、四肢の軽い痺れ。

耐性の無い人ならば、それに加えて軽~中度の意識障害を起こし、放置すると危険な状態に至ります。

喘息発作を起こしている最中の血中酸素濃度と同程度になるとお考え下さい。

台風の中心が離れれば気圧が戻るので溶存酸素量は増加に転じる「はず」ですが、現実には増加はしません。何故ならば、台風の中心が離れた後には「フェーン現象」が発生し、実際の気温が激しく上昇してしまうからです。

仮に気圧変動が無い状態で、25℃から30℃まで上昇すると、8.11㎎/L→7.53㎎/Lとなり、約7.2%の減少となります。ここで気圧変動の要素まで加味すれば、単純計算で最悪の場合には、12.2%の減少。25℃スタートだと尺が足りなくなったので、https://goo.gl/P7gbQT の表をたどってみて、ゴール水温30℃が12.2%の減少に合致するのは22℃。

つまり、溶存酸素量的には、台風の通過とその後のフェーン現象は、水温22℃から30℃まで12時間でぶち上げたのと同程度のストレスを魚に与えてしまう結果となります。

人間の場合、この時間をかけて12.2%空気中から酸素を奪われると、

耐性のある人で軽度~中度の意識障害。

耐性の無い人の場合、重度の意識障害~痙攣、チアノーゼの発症、心停止が現実的になる数字です。

酸欠死が容易に起こり得るのが、この酸素濃度になります。

 

肺呼吸をする陸上大型哺乳動物である人間の方が、各種臓器に酸素のストックを行える分、酸欠には強いと判明しております。鰓呼吸をする魚族の場合、哺乳動物と比較すると極端に酸欠には弱く、酸欠死は人間の危険ゾーンよりも遥かに低い領域で発生します。

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数字弄りから離れて、現実に起こる各種要素を参照してみます。

ここまで溶存酸素が急低下すると、

1)濾過バクテリアにダメージが出ます。

2)嫌気性菌(殆どの場合病原菌)が活発に活動を開始します。

3)空中湿度の上昇に伴って、エロモナスやカラムナリスが空気中で活動をし、着水が起こります。特にカラムナリスは台風が大好物です。

4)魚は急酸欠でダメージが出ているので、着水した病原菌に容易に罹患します。

5)濾過バクテリアが活動不全を起こしている結果、アンモニアや亜硝酸が発生します。

6)飼育水のPHが急低下するので、表皮のヌルにスポットが開き、そこにパラサイトが入ります。多くの場合、それは白点病やダクチロ/キロダク等、おなじみのメンバーです。

7)魚は息苦しいわヌルがズタズタになるわでそれだけでも大変な状況なのに、身の回りには悪い菌やパラサイトがウヨウヨいる状態となり、何がどうなってもおかしくない危険な状態に晒されます。

 

僅か12時間の間に、水槽内ではこれだけの変動が発生し、飼育者様が把握しきれないほどの速度で全てが悪くなり、疾病が発生する結果となります。

 

台風前後にはどんなに日頃の管理が行き届いている水槽でもトラブルが発生しがちになります。

手前味噌になるので恐縮なのですが、こういった場合、嫌気性バクテリアやパラサイトの抑制の為に防御としてコンディショナーを使うことは非常に有用です。

勿論、エアレーションを使用している場合には可能であれば強めに設定し、水位を下げることで事前に溶存酸素量を多く確保することができます。

とはいっても、水に溶ける酸素の量には上限があり、どれほど頑張ってもこれ以上溶けない「飽和」という状態があります。これは、水温と水の表面積と水位、気圧で決定されるものであり、それ以上は純酸素を吹き込み続けても全て大気中に逃げてしまいます。

水の表面積を広くしていくこと(エアレーション等で激しく波立たせること)、水位を下げること、可能であれば水温を下げること、この3つが人為的にできる、飽和点を高くしていく現実的な努力となります。

見た目のクリーンさ(水の透明度)などは全く関係のないお話です。

 

今年も台風シーズン本番となり、これだけは避けたくても避けられないものとなります。

早めの対処を何卒宜しくお願い申し上げます。

 

文及び文責:水棲疾病基盤研究所

今当研究所にはあかちゃんが居ます。

 

 

彼らは推定生後一日(せいごいちにち)で、生の臍の緒を付けて段ボール詰めされて、自販機の横に放置されておりました。

全部で4頭おります。

注)自宅そばのものではありません。

猫を飼育して長いのですが、こんな幼いあかちゃんは見たことも触ったこともありません。この頃は母猫が24時間抱え込んでいる筈で、自宅で生まれた猫でさえ、こんな時期のものは母猫が見せてくれません。

現在、ほぼ24時間つきっきりで授乳&排泄介助を×4繰り返し行っております。

益々時間がなくなり、発狂水準にそろそろ近づきつつありますが、猫のあかちゃんはその間にもおしっこがしたいとか、おなかがすいたとか、めいめい勝手に×4のパワーで訴えます。

この子猫たち、当然捨てられたものであり、箱に入れて人目のつくところに置いておく、ということは「誰か拾って育ててください」という意味以外に他なりません。

短時間で連れて行ったように傍からは見えたかもしれませんが、

この子達をどうすればよいのか、議論に議論の上、はっきり申し上げて、斃死時に庭に埋めてあげられるだけでも今よりマシか、それとも苦しむ時間を短くするために手出しをしないことが正義か?よしんばうまく育ち始めて後遺症でも出て苦しむことになったら?速やかに苦しみから開放されるよう手を下すことが出来るか否か?etc…、激しい煩悶の末連れてきました。

この問題誰が悪くてダメだったのか?

この時点で引き離し、身勝手に誰か拾ってくれとご丁寧に箱に入れた馬鹿。

全ての責任を他人に放り投げるどうしようもない生命倫理しか持ち合わせていない人。

全ては捨てた人、そしてそれを受容した周囲の人々の責任であると。

こういう方々は、おそらくこのようにして育てられた人たちか、今後このようなことをされて老いて死んでいく予定の人々でしょう。

間引き&姥捨て山の倫理観がまかり通る世代の人ならそういう風に自分自身もされるのでしょうが、若い方がやったとしたらもう始末に負えません。

猫を飼っている以上増えるのは必須、避妊去勢するのは当たり前、その上で放し飼いはご法度。そんなことは学校で教えてくれませんが、人間として生まれたならば感覚として持ち合わせなければ、その方は人間である必要すら無いと私どもは考えます。

はっきり申し上げて、生後一日で引き離された猫のあかちゃんが全頭まともに育つとは私どもこれっぽっちも考えておりません。初乳すら飲めなかった個体も混ざっていると推定します。ベストは尽くしきりますが、こういうのは神様にお願いしなければならない領域の話なので、子供にもこの子達がどうなるのかしっかり見ておきなさい、と冷たく言い放っております。過度に感情移入をしたら心が幾つあっても持ちません。この先悪い出来事が起こるのは全て捨てた人の罪であると親子で言い聞かせあい、その時が来ても気持ちがつぶれないようにしています。土台無理なことを今やっているのは、自分達が死後の裁きというものを信じているからです。

そういう事情で、今店舗2FはNICUのようになってしまっております。なので、釣りにいけないことは最早確定事項となりました。

捨てたのが誰だか知りませんが、こんなことをしたからには、本人を含めた身内や子供・孫・この先生まれる命まで含めて、必ず同じ目に遭遇ないし天を呪うような不運に見舞われることだろうと、確信しています。

このような訳もあり、私ども、今現在動きが少々鈍くなっております。

せめてこの子達が自力で排泄できるようになるまでは、24時間NICU状態が継続しますので、仕事面においても何卒お目こぼしをいただけますよう、お願い申し上げます。

 

さて、ついでに申し上げるのも何ですが、レッドスターの特許は次段階に入りました。まだ少し手続き上時間はかかりますが、近日中にご報告を差し上げます。

これ以上のステップに進まないと見て今年の7/4に自分達のものにできると舐めてかかっていた皆様、お疲れ様でした。故意にここまでひっぱり抜いたんですけれども、本当に軽く見られておりますね。

OEMで作れるだの、そのまま自分達がやっちゃっていいとか、ましてや自分達で申請を出しちゃおうとか、そういう低レベルなことはフィルターや餌、その他器材でおなじみの通りにやってください。

というか、他人の考えて作ったものに自分達の名前をかぶせて良いと本気で思っていたならば、ちょっとそれは頭おかしいというか、IQが低いというか、救いようがないと思います。

あるものを真似ろという感覚は、ある国では未生のものですら自分達が起源になるのでしょうが、特定の国を除いて世界中どこでやっても憎まれる上に通じません。

いろんなところに茶々を入れてる暇があるならば、後20年寝て待っていてください。大抵の会社も個人も真っ当に生きているので、与太話に付き合わせるだけ罪作りです。

20年後、その前にもう一度手は打ちますが、もしかしたらやり忘れちゃったりするかもしれない、20年後のそれを期待するのもありではないでしょうか?ココア浴並みにぶち捨てるようなものでもありませんから、その点だけは申し上げておきます。

というか、レッドスター以外のものを特定するほうが先じゃないですかね?レッドスター以外は何一つ手続きを取る予定はありませんよ?

以上、このくだりは普通のお客様には全く関係の無い下りですので、ご容赦ください。

 

追記:

これをどうしても欲しいのならば、何故ライセンス契約をしたいとかそういう話にならないんでしょうか?当研究所は、話し合い次第では世の中に出しても良いと以前から申しております。ただで全部自分のものにしたい、とか、そういうのは論外です。頭を使うのも金を使うのも嫌、誰かが自分のために良いものをつくってくれて、手元まで持ってきてくれて当然。その要求が妥当で真っ当だと思っている。もし本気でそう思うのならば、同じことを病院に行って先生に訴えてみたら、お薬がもらえるかもしれません。北朝鮮の坊ちゃんでさえ、ここまで酷いことはおそらく要求しないでしょう。初診時の年齢如何では障害年金がもらえる可能性もあるかもしれません。そちらを模索したほうがおそらく利益になると思います。

土俵の上に立っていない人とは何一つ話し合う必要は無いと思っておりますが、対等に土俵に上がるならば、互いの利益の為に頑張りましょうと建設的な話もできます。

それができないならば、後20年寝るしかないでしょう?高年引きこもりが一人増えたところで世の中は微動だにしません。しかし、20年後も無い予定なのであしからずご了承ください。