まだ渓流釣りに凝りまくっていた頃の話です。

 

あれは震災翌年の2012年、春。

中古&アイヤー(中華)竿専門だった私は、J州屋にてローンを組んで、

「Sマノ、げんりゅうしn、硬硬調61」を購入した。

初めて伸ばした時、アイヤー竿にはあり得ない軽さに感動し、これなら幾ら振っても苦も無く釣れる等、バカなことを考えたことを奇妙に記憶している。

1回目のローンも終わらない「げんりゅうしn」を携えた私は、意気揚々と源流に向かい、40センチ級のイワナを仕留めることに成功した。

・・・・・が、アワセの瞬間、ボキッ!という音とともに

「Sマノ、げんりゅうしn、硬硬調61」は見事なまでに真っ二つに!!!!!

折れた竿を引きずって逃げようとするイワナを捕まえる為に、私は躊躇無く川へとダイブ。

竿を掴めばそこからまた折れる!

何をやっているのか全然わからない状況ながら、結局、手に糸をグルグル巻きに絡めて30分近くの死闘の挙句、私はイワナを「捕獲」することに成功した。

代償は、ポッキーの如くバラバラに折れた「Sマノ、げんりゅうしn、硬硬調61」の残骸と、1回目すら終わっていないフルローン・・・・・。。。

帰りの足で、ずぶ濡れ&地下足袋姿のままJ州屋に「この竿おかしい!!!」と言いに行き、その後半年近くメーカーとやり合い、最終的に「40センチもあるイワナをあわせたユーザーが悪い、想定としては20センチ未満の魚が渓流魚のモデルケース。20センチ以上ある場合は慎重に合わせるように」という結論報告書と共に、修理代金「13000円」までひっつけて「Sマノ、げんりゅうしn、硬硬調61」は戻されてきたのである。

もちろん、ローンは修理代金分丸々増えた。

おかしくねえですか!?「げんりゅうしn」なんだから「源流」で使うのが前提でしょ!?源流は、殆ど提灯釣りのゴボウ抜きでしょ!?アンダー20のイワナを源流に求めてどうすんの!?もしかして「源流の心=脳内妄想源流釣り」とかそういう意味だったんですかね?

 

それ以降、1尾の魚も「釣り上げて」いない「Sマノ、げんりゅうしn、硬硬調61」は我が家で飾り物として埃をかぶってしまっている。おそらく、この竿を安全に使うには、釣魚は「テナガエビかザリガニ」もしくは「ワカサギ」程度。タナゴでも厳しい可能性があり、固く封印した次第である。

今年封印を解き、本当にアンダー20センチしか上げられないのか、もう一度試してみようと密かに決意している。これで折れたら無記名の定形外で「Sマノ」に送り付けて捨てるつもりである。

 

後日談として、クッソ重いグラスファイバー製のアイヤー竿の最期も添えておきたい。

2012年はやたら大物に恵まれた年で、おそらく人生で最初で最後の60センチオーバー個体もダムで上げた。(柏店舗で魚拓にして飾っていたものです。当時赤ちゃんだった子供に並べた写真も撮りました。誰に話しても信じてくれません)

どう激闘したのか、記憶があいまいなのだが、このポイントには以前から大物が潜んでいることは知っていた。その為、糸はウナギかスズキ並みにアホみたいな5号で挑んでいた。

もはや「バトル」と呼ぶような激闘の最中、手元が「くちゃっ」としては先を持つ、の繰り返しをし、ようやく本尊が上がってきたとき、アイヤー竿は見事なまでに「繊維」に「戻って」いた。しかし、破断はせず、ロープのようになってしっかりと繋がっていた。

「ああ、グラス”ファイバー”って書いてあったな、このことだったのか・・・・・」と、まさに天に昇ったかのようなアイヤー竿の雄姿、生まれた意味を全うしきった弁慶の立ち往生が如き美しい姿は今も心に焼き付いている。

 

この件もあり、私は国産のメーカー竿は一切信用をしていない。アイヤーのように「戻る」だけならば手に巻き付けてまだ戦えるが、穂先を追いかけて水に飛び込むのはもう勘弁願いたい。

 

という前提が先ず、ある。

 

もう時間が全く取れず、計画してもつぶれる繰り返しで渓流にも川にも行けないので、やけくそでまたもや旧内水面に遊びに行った。

蘭丸君の運動を兼ねていつも行くので先に運動をさせていると、例によってまたもや犠牲者がちらほら・・・・・。先鋒にはルアーマンが登場し、釣れなくて頭に来た彼は人間トローラーと化し、遠目にもわかる巨大なルアーを徒歩で池中引きずりまわし(ニジマスのコロガシ釣り)、釣り場はしっちゃかめっちゃかな状態となっていた。

「今日も、地獄だな・・・・・、。」内心思っていたら、状況には更に上があり、グループデートと思しき男女4人組まで参入。(気まずくなったルアーマンが納竿して立ち去る)

暫く普通にやって釣れないことに業を煮やしたとおぼしき男性2人組、魚の居る対岸に渡り、両手を広げ、「ホウ!ホホーッ!」という風に私どもには聞こえたのですが、魚を追い立て始めました。

ようは、女性2人組の方に魚を追っているのですね。

一部始終を見ていた私達、「ああ、茜屋流の関係者だったんだな・・・」と納得です。

※茜屋流=釣りキチ三平に登場する投網の流派

手の広げ方、掛け声、まさにこんな感じでした。

注)ここはコンクリでできた細長いマス釣り堀り、です。

 

私達は狂おしく悩みました。ここに入って行って、BOCTOKをぶちまけることが正義であるのか否か・・・・・・。

悩んだのですが、子供の「早く釣り行きたいよ!」の一言で懊悩は止めです。

準備をしている間に茜屋流一門の皆様はお帰りになり、魚籠にはスレとおぼしき一尾を確認。

 

この日は先ず、どういうわけだか件の大プールが封印されてしまいました。

人間トローラーと茜屋流一門が荒らしまくった場所で魚に食わせてみろと。

ああ、池封じに出たか・・・。と軽く笑い、BOCTOKなめんなと思っていると、なんと肝心のそれが鞄に入っていないじゃないですか!

・・・・・野の恵み作戦に変更です。

思った通り最初の10分ぐらい魚がおびえてしまって何にもできません。

今日はちょっと本気でやばいかもしれない。。。と考えあぐねて、浮きを取り去りテンカラ師の如くぴちゃぴちゃ打っては返しの繰り返しで魚を水面まで寄せます。本気のテクニックです。

そして一発目、来た!

と合わせた瞬間。

「すぽっ!」と今まで味わったことのない変な感触があり、・・・・・ハリスが結び目から切れるのではなくほどけて、どっかいっちゃいました。

えらい事態です・・・・・。

すぐさま受付に竿を持っていき、この仕掛けおかしいとクレーム。

アレです、魚をかけること自体稀だったので、チェックしていないようです。「あ~ごめんね~^^」と笑顔で次の竿をくれました。

しかし、ここの竿。貸し竿といっても限度があります。

そのへんから取ってきた竹であればまだいいんです。しなることが出来れば。

しならないんですよ、全く。ショックを吸収できない。モップの柄に糸を結んでも同じです。

次に結び目を慌ててチェックすると、全部固結びしているんですね。この状態だと切れるかほどけるか、2つに一つです。

案の定、2発目も切れました。

その上、針もよく見ると変でした。

長年換える必要が無かったので摩耗した、という言い訳をするならば、信じて「あげます」。まさか、一本一本ヤスリがけをして刺さらないようにしているのではないかと思うような凄い針です。返しなんざ高尚なものもありません。

この状況だとBOCTOKがあっても大ピンチです。

餌を持ち込む以上、提供された道具を使うことは美学だと私達は思っています。車には唸るほど竿が載っています。即座に幾つでも仕掛けは作れます。しかし、それをやったら釣っても面白くありません。

所謂「原始の釣り」に近い、海彦とか山彦とかああいう世界の釣りを楽しむこと、それがここの流儀かと思い、私ども必死にそこはこらえました。

テンカラ師のように寄せ、竿がしならないなら合わせの瞬間腕をしならせ、全身で魚の衝撃を受け止める、とか・・・。釣りの基本を一から確認し、叩き込まれるような思いです。

竿は魚がかかったときにショックを受け止める為にある、糸の結び方は切れないよう、ほどけないようにしなければならない。そして針とは「刺さる」もので「ひっかける」ものではない。竿がカバーできない部分は腕の筋肉や全身をしならせてかわせ、etc…。

 

旧内水面の猛烈な反撃を受け止めきり、約1時間で8本上げました。今回はかなり厳しく釣り終わったときには憔悴しきり、次の日寝込むほどでした。

計量時、ものすごい大漁だと絶賛していただいたんですが、口にかけて手元まで寄せた数はこの倍居る!と奥さんは半ば蒼褪め、半ば憤慨し、お会計をしていました。

 

次こそ、もう自分の竿で。テナガエビ用の120程度ならばいいでしょ?折れるとか切れるとかほどける、とか疲れたんで。あと、ウキの軸に対して浮き止めが細すぎるので、魚がかかるたびウキが垂直方向に発射されるんです。それが屋根にあたって「カキーン!」と良い音がします。それがコンクリに落ちる「カツン」という音を確認したら水に落ちてないので釣り継続でOK、みたいな感じで。よく見るとウキがあちこちに沈んでいます。何をどうやればウキが沈むのかな、、一体この状態になってから何年放置されてるのかな、独立行政法人化してからずっとなのかな、とか。ああいうのももうごめんこうむりたいので(時間がいくらあっても足りません。よしんば針を替えるまでは釣りの一部ですが、発射されたウキを探す、は普通の釣りではないと思います)ウキ釣り以外ダメだというのなら、自前で適切なものを用意します。

 

因みにここで件の「Sマノ、げんりゅうしn」を使ったら何が起こってしまうのか?

なんとなく試して、その後カスタマーセンターに捨ててくれと送り付けてやりたい気もします。

 

旧内水面との戦いは一筋縄ではいきません!

おそらく、続きます。

 

P.S

たった1回ひっかけて、その後半年近く修理に出され、ピカピカのまま1回も使われていない「Sマノ・げんりゅうしn、硬硬調61」どなたか買いませんか? まぁ、新品同様です。

 

Petaurus breviceps: Сахарный Поссум/ Sugar Glider
White face × Leucistic
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フクロモモンガのミューテーション:ホワイトフェイス×リューシペアから得られた子供です。
ノーマルとホワイトフェイスの中間色?みたいな。ようはヘテロで、ヘテロリューシ?みたいな感じでしょうか。
おそらく女の子?ですが、何はともあれ、ぎっぱりとした見事なモミアゲです。

 

 

江戸錦 当歳 愛好家物 良個体群
Едо-Нишики(мальки), родились в апреле 2017 года, специальная группа.
Edo-Nishiki(fingerlings),born in April 2017. Special select group.

※2017年日本観賞魚フェア江戸錦親魚の部に出品され、「長洲町養魚組合長賞」を戴いた個体の子供達です。

※事実上の最終選別個体群となります。

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毎年思うのですが、

「確実に狙った個体の子供だけを取れること」

「厳選した個体だけを残して肥育できること」

金魚を累代繁殖していく中で、これほど大切なことは無いと、改めて感じます。

幾ら大きな賞を獲っても、高額で売られても、飼育途中疾病にかかり、それを治せず結果斃死に至らしめることほど無駄なことはありません。

金額の多少、保持しているタイトルが何であれ、斃死してしまえば全て無。

残されるものは腐敗する魚体と人間の心に残る空虚な傷跡だけです。

どんな言い訳をしても、何を言い繕っても、その虚ろは埋まるものではありません。

当研究所は規模の大小にかかわらず、真剣に命に向き合うお客様を全力でバックアップしてまいります。