上記ブログの引用です。
>私達は狂おしく悩みました。
>ここに入って行って、BOCTOKをぶちまけることが正義であるのか否か・・・・・・。

商品アピールの手前味噌な記事に見えちゃいますね!
ここはBOCTOKって言いたかっただけじゃなかろうか?と。
笑っちゃうかもしれませんが、私達は至極真剣にこの一文を書いてました。

なぜならば、BOCTOKシリーズは本来
万能釣餌たる究極の集魚剤
として開発を始めたものだったからです!!!!
泣き笑いとうとう言っちゃった!

釣れない魚の口をこじ開けるにはBOCTOK。
閉鎖水域で水に溶かせば、嗅がせるだけで食欲スイッチをオンにする魔法の餌。
そういうものを作っている最中の事ですから、
何であれ閉鎖水域の魚である以上、BOCTOKをぶちまければフィニッシュできるだろう的な感覚で内水荒らしをしていたのでございます。

生々しい話しですが。
渓流釣りにハマった当時、墨田区に居た私どもに山はただただ遠く、一回の釣行に出ると高速代ガソリン代だけで2万円では足が出ます。その上、宿泊ともなると1人頭5000円/日で加算されていきますから、どう頑張っても釣行は1シーズン4−5回が限界でした。
一泊二日、2人で行くと30000円では足らなくなる計算ですね。。。

そうなると、どうしても1回で得られる満足度を引き上げていかざるを得なくなり。
そこに至り、工藤のドバミミズ採取が始まった訳ですが、当然の事として、釣られる魚にも季節の事情があり、ドバミミズオンリーでは釣果は直ぐに行き詰まります。

「なんで野生の渓流魚って、練り餌で釣れないんだろう?魂が抜ける
2007年頃のある釣行の折、ドバミミズを使い果たした挙げ句にあらゆる代替手段を試み尽くした工藤が、竿を投げ出してポツリと呟きました。
「なんで、って⋯知らんぷり
私はその時、毛鉤で水面を叩き、魚を出しては逃げられる苦行を延々と行っておりました。(毛鉤なら餌を消費しないので、一番マシな選択肢だと当時は思ってました💦)
「だって養魚場なら先を争って食いつくのに、野生の魚が見向きもしないのはおかしいじゃないか。ヤツらはいつも飢えてるのに凝視
「餌だってわからないとか⋯?学習、的な?指差し
喋っている間に手が止まり、水面を流れた毛鉤に大きなヤマメがかかったかに見えました。
「あーーーーーーーー、、、驚き
「かかってないよ、、吐き出した真顔
「⋯⋯なんで、餌じゃないってわかったんだろう?真顔
「⋯⋯くわえたから?知らんぷり⋯⋯なんで、」
「「凝視真顔一瞬でわかったんだろう?」」

私達が共有した稲妻めいた疑問は、天啓と呼ばれるものの類だったのかもしれないと今では思います。

一回の釣行でより多くの収穫を得るために。
餌問題は何が何でも解決しなければならない重大事案でした。

この問題が持ち越しになったまま2007年は暮れ、2008年のシーズンが始まる迄に私達は
集魚剤としての飼料を遮二無二模索し始めたのであります。

次回は2010年頃までの事をまとめてみます。


お読みいただいてありがとうございました!



その1



その2



その3


東日本大震災前に旧店舗で作っていた
「金魚専用おやつキャンディ」
原材料を一新して生まれ変わりました。
全て金魚に良いものだけで、砂糖・添加物無添加で一から作成致しました。


トーリーメイト様の神奈川県店舗向けに納品しておりますので、ご縁がありましたら是非お試し下さい!

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吉田飼料㈱からSkadi Japan 合同会社に生まれ変わった金魚坂様のご要望で、眠っていた商材をゼロベースで叩き直して、新しい商品に作り変えました。
水質に影響が無い素材を徹底厳選し、飼育者様と金魚双方に「新しい給餌体験」を味わっていただけるものに仕上げたつもりです。
普段BOCTOKを食べている金魚たちであれば足りてる栄養素で構成されているので、食いつき動画はどうだろうか?と心配していたのですが、めっちゃがっついてくれて本当に安堵しました。恐らくBOCTOKを食べていない子たちの方がもっと群がると思います😊

今回製造したロットの殆どは金魚坂様とトーリーメイト様にお渡ししてしまったので💦うちの店頭にはテスト品程度しか残して居ませんが(零細特有の余裕の無さショボーン)、レシピはガッチガチに固めてるので、すぐに再生産可能です。
勿論人間の食品工場で製造しているので召し上がることも可能ですが、、、
口いっぱいに生のブロッコリーの絞り汁が凝集した風味とウスラ甘さが広がる、、人間にはとても美味しくないものに仕上がっております💦

東日本大震災前の13年間止まった時計が、少しだけ動き出したような不思議な感覚になりました。
生きてれば思わぬ形で動き出すこともあるのだな、と・・・。
やって良かったと思います!
工藤にも復刻商品、見せたかったです。
(よりによって飴ちゃん?笑い泣きと笑い転げたかもですね)
お話しをいただけて、金魚坂様には心より感謝申し上げます。


飴ちゃんついでに、BOCTOK製造の極めて不純な動機について、明日あたり書ければと思います。


大変ご無沙汰してしまっております。

2024/10/13、柏市妙照寺本堂で工藤の一周忌法要をつつがなく終えました。





一周忌に先立ち、お心遣いをお送り戴いたお客様方々に、重ねて御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。


甕型骨壺、女性の子宮を模した形とも言われています。時代時代で表現形が変わっても、基本は丸天井下すぼみ型です。
寸胴型骨壺は討死の首桶のようで、いまいち馴染みません。
※首桶とは
当地では納骨しても壺から出さず、遺骨はずっとこの中で過ごします。
娘が学校に行ける日迄は、仏壇の側にいてもらうつもりです。

工藤がいなくなって早、365日が過ぎました。
私共が着手してきたものの次の形態を模索し、世に残すことで工藤の痕跡にできればと願い、幾つかは形になりつつあります。

まだ未定ではありますが、勝美商店豊四季時代に作った「金魚の飴ちゃん」が、内容物と機能を大幅に向上させて復活し、私共ではなく(共と書く癖が抜けません。正しくは「私一人」なのですが)大手メーカー経由で市場流通できるのではないかな?というところまできております。
この件は詳細が決まりましたら、またお知らせをいたします。

次に、たんぽぽ君のご報告です。
工藤のことが大好きすぎて、私を蛇蝎のごとく嫌った、お父さん命の小心者のたんぽぽ君。

2023年夏頃から一気に老化が進み、野良猫時代に貰った猫エイズも顔を出し始めておりました。
来るべきものが来た、ここからはこの子の晩年だ。と覚悟を始めた私に対して、工藤は
「ちぽを看取るぐらいなら俺が先に死ぬ、それで迎えに来る。ちぽのいない世界は想像できない、生きていけない」
と、驚くほどに狼狽えたのを、この夏少しばかり懐かしく思い出しました。
本当にその言葉どおりにしてしまうとは…、と。

帰らないお父さんを待って待って、大嫌いなお母さんのお世話を受けるのが嫌で嫌で、毎日毎日玄関を凝視して。
2024年8月27日から自力で食事ができなくなり、強制給餌で復活を祈るも、最終的には水分だけでも、と輸液頼みになり。
10月1日19時30分頃、遂に下顎呼吸を始め、20時少し前頃息を引き取りました。
午前中に立たせたところ倒れそうになってしまったので、これはもう間近かもしれないとは思いましたが、驚くほど早く旅立ってしまいました。
せめて10月14日迄は、と。私も一ヶ月間は張付き通しになったのですが、なんとなく工藤がみかねて強制終了したようにも感じられます。
いつも定位置だった玄関を凝視できる場所ではなく、ベッドサイドに出て来て横たわっていたので、迎えに来たのかな?と。。。

たんぽぽ君を看取ってあらためても思うことは、どんなに辛くても飼い主が看取らないと動物が苦しむばかりということです。
お父さんを求めていることはありありと伝わって来るだけに、あまりにも不憫で申し訳なくて、私は「お父さん連れてこれなくてごめんね」と毎日謝るばかりでした。何千回謝られてもちぽちゃにしてみればお母さんもっとキライになった筈です。
一個も望むことをしてあげられなくて、強制給餌だの輸液だの、ただただ苦痛ばかりの晩年だったと思います。
たんぽぽ君を工藤の専従にしていたことを死ぬほど後悔しています。割って入っても、私が関係を作っておくべきでした。
せめて今際の際に工藤に再会できたことを願うばかりで、こんなにやりきれない看取りはもう経験したくありません。
雨が切れた10月6日、ちぽちゃを工藤のシャツに包んで埋葬しました。

雨が止むまでお世話になったドライアイス屋さんはこちらです。

たんぽぽ君を譲ってくださったT様A様。
2023年夏頃まで、無症状で楽しく暮らす事が出来ました。発症後も一年以上頑張って、一般的な平均寿命を超えることができました。
工藤の心の拠り所として、誰よりも大切な猫になっていたのは間違いありません。
可愛い良い子を本当にありがとうございました。

追伸:メンフクロウのフクフクちゃん、機会があれば逃さずハウス!を続けています。
人が足りないせいで距離が出せないのがもどかしいのですが…

一周忌が終わりましたので、本当に通常運転に戻せるように、尽力して参ります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

坂巻