空はどこから/猫の長靴 -96ページ目

空はどこから/猫の長靴

日記は苦手だけど、何があって何を思ったのか、あんまり分からなくなるのもねぇ(´Д`)
だからちょっとだけ、記録を残します。

森鴎外は晩年、いくつかの時代小説を書いた。
それは、江戸時代を生きた人間の感性を、そのままに写し取っておきたい、という意図による。



武士の存在がリアルタイムで流れ、その空気を肌で感じて記録するには、幕末生まれの鴎外の世代がラストチャンスだったのかも知れない。

その一編『阿部一族』
藩主の怒りに触れた阿部家は、討伐の対象となり、昨日まで同僚だった武士たちに屋敷を包囲される。
隣家の柄本は、長年家族ぐるみの交際を続けてきた。
しかしこの時、武士としての巧名心から、屋敷に一番乗りし、かつての友人を斬殺する。
一番手柄を褒賞され、羨む同僚にうそぶく
「阿部一族を討ち取るなど、お茶の子さいさいだ」
武士とは殺戮を生業にする者。上意があれば、親しい友人を斬殺することに何の痛恨もない。
この感性、全く理解できない。
だからこそ、鴎外は後世に遺したかったのだろう。
別の時代の感性に歪曲されていない、リアルな武士の時代を───

最近の大河ドラマには、家族団欒のシーンがやたらと多い。
戦国武将が、膳を挟んで夫婦水入らずで語り合うなんて、本当にこんな生活をしていたかなあ、と思う。
八重の桜では、若い家老が衆目の中で妻と抱き合うシーンがあって、さすがに絶句した。
私が幕末期の世相を知らないことは、作り手と五十歩百歩だが、これはいくらなんでも現代人の感性にアレンジし過ぎである。

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学生の頃、私が尊敬するK教授は言った。
「私たちの青春時代は、今の若者たちよりずっと綺麗な眼をしていた」
戦中派のこの教授が、戦争を賛美する人でないことは明らかである。
自分の青春への誇り──明日をも知れない日々を誠実に生きた、ということを言いたかったのだと思う。

有吉佐和子さんがTVで言っていた。
明治神宮外苑競技場での「出陣学徒 壮行会」──有吉さんたち女学生も、この出陣式を見守るため、観客席に集められた。
目の前を行進する若者たち──死地に赴くのは、兄であり友人であり、未来の伴侶──その姿に感極まった女学生たちは、フェンス際に押し寄せ、倒れ込んだ。
しかし男子学生たちは、その騒動を一顧だにせず、整然と行進を続けた。
その横顔には「この人たちを守るために俺たちは戦地に行く」という崇高な決意があった───

私は永遠のゼロは見ていない。戦後生まれの人間が作る戦争映画には、違和感を感じるのだ。
時代を肌で知らない世代が、自分の感性で別の時代を描く………それもノスタルジックに。
時代劇なら、娯楽作と割り切れるが、今と直結する現代劇となると、下手すると戦争賛美にもなる。
危ういなあ、と思う。



私が肌で知っている時代を振り返ってみると───

全共闘時代の末期、連合赤軍の浅間山荘立てこもり事件の時、私は小学生だった。
極度に尖鋭化し、暴走した若者たちの凶悪事件は大々的にTVで生中継され、
「政治に口を出すのはいけないことだ」というプロパガンダに利用された。
その刷り込みを受けた子供たちは、政治に無関心な「しらけ世代」となっていく。


バブルは20代後半だった。
拝金主義が頂点を極め、堅実なはずの大企業・金融機関が「時代に乗り遅れるな」とばかりにマネーゲームに走った。
都会では若い女性がディスコのお立ち台でパンチラ、ノーパンで踊り狂い、男に貢がせて、夜のお伴に黒人を漁った。
私の林業は3K(きつい・汚い・危険)と呼ばれ、真面目に額に汗して働くことが嘲笑された。
やがて銀行までが破綻する混乱の中、バブルは終焉する。
誰も責任を負わず、総括もしないまま、日本は長い閉塞感に陥り………それは今も続いている。
私がリアルタイムで知る中で、最も卑しい時代である。

誰にも青春期があり、個人的な思い出に口を挟むには及ばない。
でも、「時代」は真摯に検証されなければならず、肌で知らない時代への安易なノスタルジアには迎合すべきではない。
「時代」に対して、軽薄であってはいけない。

どんな時代にも、触れたくない、敢えて掘り起こしたくない「時代の闇部」がつきまとっている。
それに鈍感であることは、将来に同じ不幸を招くことともなるのである。





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アフォリズム【aphorism】

物事の真実を簡潔に鋭く表現した語句。警句。金言。箴言(しんげん)。

提供元:「デジタル大辞泉」

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バカリズムさんの芸名はアフォリズムのモジリじゃないかな、と思っている。

31日、バカリズムさんの単独ライブ『なにかとなにか』に行ってきた。


私はこの人の笑いのセンスが好きである。

いわゆる爆笑ネタ(ギャグ)ではない。
くすぐって、くすぐって……ブハッと笑わせる。

言葉と格闘している。
ネタを練って練って練り上げる、ストイックさを感じる。



まだ初日明けなので、ネタばらしは出来ないが、
特に「アテナゲーム」が気に入った。
言葉を矢継ぎ早に積んで積んで積んで……最後に「ん?」とつっかえる。

「一休さん」も良かったな。
笑顔で毒づくところ──トンチの予定調和なんて認めないよ~、という感じ。

幕間の映像も面白かった。
「うさぎと何か」が競争する絵物語。
「何か」にはモザイクが掛かっていて、下から10本の足が覗いている。そして口(と思しきところ)から緑色の液体を垂らしている。
エグ可笑しい。


妻は「女子と女子」が気に入った(胸に刺さった)らしい。
アラサー女子の軽薄なおしゃべりを活写し、どんどんエスカレートする。

エンディングのトークで本人が言っていた。
───このネタ、男3人で缶詰め状態の時に作った。
男同士では受けたけど、ライブでどうかなあ、と不安だったとか。

でも、女性芸人が同性を描く時の容赦ない汚し方とは違う。
こんな女子たちに相手にされない自分、というのが一方にいて、そこはかとない羞恥心がある。
それがバカリズムさんの個性。
愛嬌のある人だなあ、と思う。


さて、ここで褒めて終わってもいいのだけれど、不満を一つ。
それは───「風刺」の精神がない、ということ。

TVなどを見ていて思う。
今の芸人さんたちの笑いの技術は凄い。
昔のように、ワンパターンのお約束で「こりゃまた失礼!」と言っても、今の日本人は笑ってくれないだろう。

でも、牙がないのである。
笑う対象は同じ目線の庶民、または自虐。

権力・権威の欺瞞を突き、痛烈に笑い飛ばす「社会風刺」がない。
バカリズムさんではないが、弱いものイジメで笑いを取ろうという風潮まであるのには、嫌悪を覚える。

強いものを批判してはいけないという不文律が、今のマスメディア・芸能界にあるのだろうか。
だとすれば、日本はとんでもなく不健康で閉塞的な時代に入っている。

では、昔は風刺の精神があったのか?
───あった。それについては、後日ブログに書くつもりである。

高度に磨かれた笑いの技術を、強い者をからかい、弱い者が溜飲を下げる、という方向に使ってほしい、と私は思っている。


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おまけ───
会場に沢山いたスタッフさんたち、きっと「マセキ芸能社」の若手タレントなんだろうな、知ってる顔いないかな………と思っていたら、
ロビーでばったり!

つい声をかけた───
「カントリーズさんですよね?」

『週末にしたい10のこと』──私のブログにはしつこいほど出てくる番組──の「若手芸人プレゼンタイム」に出ていた、本格派漫才コンビだ。
↓この人たち

考えてみれば、さっちゃんを原点として通い詰めたアイドル現場───
もし、私がお笑いライブに通っていたら、「姪っ子のさっちゃん」ならぬ、「甥っ子のすー君」を見つけ、応援していたかも知れない………かな?






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7月28日、DORive、3回目の観覧───というより、フリコピで盛り上がった!

↑今回入手したお気に入りブロマイド。これは『スピードクイーン』のポーズだね


ヌーカフェで新海ちゃんから情報を仕入れていたから、
『ギアスパーク』演るな、と思っていた。
新生DORive、3曲目の持ち歌である。

この曲はPVになっているから、Amazonで取り寄せして鬼ループした。
みれにゃんのダンス、指先まで神経が通っていて、線が美しかった。

あんまり何度も観たから、みれにゃんの振りのミスも3ヵ所ほど見つかった。
特に冒頭の、手を握って見つめ合うシーンね

なんてのは………




余計なお世話だっ!



例によって、最後尾で様子を見て、DORive直前でスルスルと前へ。
最前、上手さっちゃん側、私の定位置。
ライトが明滅し、一人ずつポーズを決めてスタイリッシュに登場する。
最前だと、見上げる角度になる。
この角度って、憧れの星を仰ぐ、正に「仰角」──3人とも美形だな、と今更ながら思う。

『スピードクイーン』で軽快にスタート。この曲で盛り上がることをメンバーとファンは「ブンブンする」という。

MCは長めに時間を取ってメンバー紹介。今回は、れなしー編。
みれにゃんとさっちゃんが考えた10の質問に、矢継ぎ早に答える……とはいかずに、はにかむ新海ちゃん。突っ込もうとして、ついお人好し感が出てしまう みれにゃん。飄々とした顔で、突然爆弾を放り込む、ってのが さっちゃん本来の持ち味だけど、今日の切れは今ひとつかな。

限られた時間内で、3曲ぶち込んでほしい、という気もした。
でも、トークの腕を磨きたいというなら、ファンとして付き合うよ、と思う。
トークの技術、特に瞬発力はタレントとして成功する為に、重要なアイテムだから……
ビジュアルと表情を見てるだけでも飽きないしね。

そういえば、この日の衣装、おへソを出さないアレンジをしていた。
私はへソフェチではないので、この方がいい。
以前、さっちゃんがラウンドガールをしていた時、コスチュームは紅いシャツとジーンズのショートパンツ。
颯爽として可愛かったのだけど、おへソどころか、お腹まわりがあまりに大きく開いていて、見てて照れた。
試合後に握手会があって、
「おなかが……」と言うと
「出し過ぎ?」さっちゃんはニヤニヤ笑った。


そして、「夏のあの曲!」
『ギアスパーク』
一所懸命フリコピしたけど、結局、右腕を振るシーンしか合わせられなかった。

3人バージョンでどんなアレンジをしてくるか、と思っていたら、なんと握手のシーンで3人揃って客席に手を伸ばした。
皮手袋をはめた手が、ステージ上から私に向かって伸びてきた。
そして私は、憧れのアイドル、馬越幸子と握手した!
まぶしく見上げながら……


ラスト、メンバーに合わせて両腕を振り上げ、深々と頭を下げる
「ありがとうございました~!」
これがDORiveR──DORiveファン──の定番。

楽しかった!


出演後すぐに物販、握手会。
握手は個別だと思って3人分、3枚買ったら、全員握手だった。
「3人皆に回ってください」とスタッフさんに言われて、3回ループ。
「なんか、間違っちゃって」と3人に向かって間抜けな挨拶(汗)
我ながらトーク力がないね。


2ショットも定番、理想の姪っ子、さっちゃんと

『ギアスパーク』で繰り返される
♪始まりを告げるsummer~
のフリコピ……のはずが……静止画って上手くいかないね。
さっちゃんは可愛く写ってるけど、私は船長さんの敬礼みたいになっちった。
周りから失笑が起こった、というのは気のせい、かな?


早くこの3人のCDが欲しい!
と願っているが、なんとお披露目の日のライブ映像が売られていて、嬉しかった。
しばらくはこれを鬼ループだね

↑『スピードクイーン』と『Drive Away』が収録されている。

『Drive Away』───
曲調はこれが一番好きだな
アンニュイな夜の匂いがする





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