空はどこから/猫の長靴 -91ページ目

空はどこから/猫の長靴

日記は苦手だけど、何があって何を思ったのか、あんまり分からなくなるのもねぇ(´Д`)
だからちょっとだけ、記録を残します。

そらの散乱反射のなかに
古ぼけて黒くゑぐるもの
ひかりの微塵系列の底に
きたなくしろく澱むもの
――――宮沢賢治『岩手山』



身体の中が澱んでいる。

咳が止まらない。特に夜の咳込みが酷い。
寝不足が蓄積する。

五臓六腑のどの辺だろう。
どこかが濁っている。

8月、夏バテで衰えると、この症状が激しくなった。

今年の5月にも、この症状が長く続いた。
随分と病院に通ったが、とうとう原因が分かず仕舞いだった。
西洋医学の対処療法なんか、信じない。


私には分かっている。
都会の汚れた空気が、毒素となって体内に沈澱しているのだ。


幼いハイジはフランクフルト(都会)からアルムの山に戻り、一晩で恢復した。

でも、50を過ぎたペーターが都会に長く暮らしたら………


8月末、やっと北海道のヤマに出張できた。
里帰りも絡めて5日間―――
これで体力を恢復させるつもりだった。

でも、ダメだった。
もはやこの日数では毒が抜けない程、私の身体は澱んでいるのだ。


樹木に例えれば、こんな感じ



樹勢が弱るとキクイムシに侵される。
その虫をキツツキが穿り出す。
穴だらけになった樹木は、ヤニを垂らして死んでいく。


仕事はなんとか済ませたけれど、
内臓から絞り出すような咳が続く、
活力が戻らない――

気分はもう

トリカブト………



体内の澱みが抜けるまで、ヤマに隠ってしまいたい

………コロポックルの椅子




気力が恢復すれば、25日以降の溜まったネタで、ブログをバンバン更新するつもりだった。

………でも、北海道から戻って一週間、
今なお咳が抜けない


ああ、都会のクララたちよ
憐れなペーターを励ましておくれ




と、
ここで終わってはあまりに辛気くさいので、ヤマの話題を一つ



これは昭和25年に植えたカラマツ林。
向こうに見えるはオホーツク。

実はこのカラマツ、網走刑務所の囚人が植えたものだ。
この時代、刑期が残り僅かとなった模範囚を、労働力として貸し出すことが行われていた。

当時を知る先輩の話によると――
真面目に働く囚人に感心して、タバコをあげたら、看守にバレてその囚人の刑期が延びてしまった、とか。



丘の上に「網走監獄博物館」が出来たのは、それからずっと後の昭和60年。

私はここで草刈りの仕事をやっていて、模範囚と間違われたことがある………

というのは、また別の話
我が家では、イーハトーヴ(岩手)に暮らして以来、
「カンパイ」の発声を「カンパネールラ!」と言っている。

24日、日曜日、一日早い生誕祝いで六本木に行ってきた。

誰の生誕かって?
不肖、ファイミルのである。

ちなみに、ファイミルはオバマ大統領と同年同月生まれである。
ジョージ・クルーニーも同い年である。
三谷幸喜氏も同い年である……

人生いろいろである


さて、なぜ六本木だったのか?
ここでテレ朝の水上ビアガーデンが開催されていたからである。
繰り返し言う、なぜ六本木だったのか?

それは………

ここに来ると
「お誕生日おめでとう~」と言って貰えるからである!

↓このコに!


↓理想の姪っ子とカンパネールラ!

↓理想の妻──大人の事情(汗)──とカンパネールラ!


しかし何だね
六本木ヒルズなんて初めて来たけど、
まあファイミルの似合わないこと

林立する高層ビルと谷間の庭園。
ここって、都会に作られたジャングルだね。


このビアガーデン、会場係にプラチナムのタレントさんが動員されている。
24日に さっちゃんが出ることは、DORive通いで仕入れた情報。

Mさん達はどこにいるのかな、と思っていた。
帰り際、さっちゃんがゲートの近くに立っているのを見つけ、近寄ってみると───
よく見る顔ぶれが十数人、芝生の斜面に座っていた。ビール片手にニコニコと。

なーるほど。いにしえのプレスト・コミュニティは健在ってコトだね。

ほっこり、おめでたい一夜だったなぁ





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私の好きな曲にして、カラオケの十八番───
灰田勝彦『燦めく星座』(1940年)

男純情の 愛の星の色
冴えて夜空にただ一つ
あふれる思い
春を呼んでは夢見ては
うれしく輝くよ
思い込んだら命がけ
男のこころ
燃える希望(のぞみ)だ 憧れだ
燦(きら)めく金の星~♪

通ぶっていうと、
生涯の友、デコちゃん(高峰秀子)の主演映画の挿入歌、ハイカツ(灰田勝彦)はこの曲でトップスターへの階段を駆け上がった
……などというのは、後付けのウンチク。
二十代の頃、ふと聴いて気に入った。

とにかく、日本語が格好いい!


23日、浅草カナリアホールに『東京大衆歌謡楽団』を聴きに行った。


初見は吉祥寺駅前での路上ライブ
2回目は川口の温泉施設の宴会場
今回ついに、落ち着いた会場で聴ける。

とはいえ、看板がなくて迷った。「待合室」の2階って?
伝法院通りをうろちょろ、結局、これは喫茶店の名前だった。
2階に上がると、丸テーブルと椅子。キャパは50人くらいか。
当然、客筋は……私たちで最年少?
でも、おばあちゃん達、下町浅草らしく、お洒落である。


今回の収穫は、この曲───
近江俊郎『山小屋の灯』

黄昏(たそがれ)の灯(ともしび)は
ほのかに点(とも)りて
なつかしき山小舎(ごや)は
麓(ふもと)の小径(こみち)よ
想い出の窓に凭(よ)り
君を偲(しの)べば
風は過ぎし日の
歌をば囁(ささ)やくよ~♪

私が幼い頃、つまり40年以上前、家庭用の録音機はオープンリールだった。
庶民が初めて手にした録音機器である。
親戚が集まると、みんなでこのテープに歌や会話を録音した。
各家庭で録音したテープを送り合ったりもした。
兄は『忍者部隊月光』を歌い、私は『鉄人28号』を歌った。いとこは落語を吹き込んだ。

『山小屋の灯』は、まだ独身だった一番年少の叔母が歌っていた。
いい歌だな~、と子供心に思った。誰の何て歌かは知らなかった。
今回聴いて、あっ、と思った。

この歌、シベリア抑留者が作った曲だとか。
過酷な抑留生活の中で作者が命の糧として抱いた郷愁なのだろう。

私はこの種の歌を、懐古趣味とかの雑念を取り除いて、単純に美しい歌だと感じる。
何より、日本語の情緒が素晴らしい。


この日の本編ラストの曲は、これまた待ってました!
おおたか静流さんもカバーした名曲。
歌い手は、思い入れたっぷりにシナをつけて歌う必要はない。
ただ、朗々と歌うがよろしい。
情緒は、曲そのものにしっかり味付けされている───

菅原都々子『月がとっても青いから』

月がとっても 青いから
遠廻りして 帰ろう
あの鈴懸の 並木路(じ)は
想い出の 小径よ
腕を優しく 組み合って
二人っきりで サ、帰ろう

月の雫に 濡れながら
遠廻りして 帰ろう
ふとゆきずりに 知り合った
想い出の この径
夢をいとしく 抱きしめて
二人っきりで サ、帰ろう

月もあんなに うるむから
遠廻りして 帰ろう
もう今日かぎり 逢えぬとも
想い出は 捨てずに
君と誓った 並木みち
二人っきりで サ、帰ろう~♪

この曲を聴くと、胸の奥が凛々と共鳴する。
ああ、よくぞ日本に生まれけり!


東京大衆歌謡楽団は、9月13日に柴又駅前で路上ライブをするらしい。

原点に戻って、これも聴きに行こうかな……








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