Fagiale ~僕らの街には夢がある~ -27ページ目

あの子たちの夢と共に歩んでいく

横断幕の製作をした時の話。


僕の隣で、ある3歳の女の子が文字の色塗りをママと一緒にしていた。


一生懸命塗っていた。


プリキュアより、ヤプルト(ヤクルト)よりファジアーノが大好きになってしまった女の子。

色を塗る姿を見ながら、言葉に出来ない気持ちになった。

微笑ましく思ったし、涙腺が緩みそうにさえなった。

僕はこの子のためにもファジアーノを応援していこうという意味のわからない想いさえした。

もっと素晴らしいクラブにするためにもっと応援していこうと思った。



生まれてはじめての新幹線が熊谷の旅。

最初は一言も喋らなかったのに、今では2人きりになると何でも話してくれる子。
「ふぁじあーの見に行かんの?」
「(Jの選手名鑑を見て)ジェフェはおるん?」

熊谷でジェフェに怖がりながらサインをもらった子。

地域決勝で手を叩き応援していた子。

そんなあの子が大人になった時、今のことを覚えているかな。どんな風にうつってるのだろう?


この子が大人になった時、この子がつくった横断幕を見せてあけだいと思う。

胸をはって真似されるようなファジアーノとの向き合い方をしていきたいと思う。



横断幕には色んな子どもたちが製作に関わったり、メッセージを書いてくれている。

この子らが大人になった時、誇れる街であり、誇れるクラブであってほしいと思う。


その為にも、あの子たちの夢と共に歩んでいく。




ラストメッセージ

『僕らの街には夢がある』の横断幕には、「礎の選手たち」「様々な形でクラブを支える人達」「ボランティアスタッフ」「地域決勝に行きたくても行くことができなかった仲間達」のメッセージで埋めつくされている。

この横断幕は、「JFL昇格」と共に1つの役目は終わった。

年明けに、その横断幕に最後のメッセージを貰った。


その子は、東京で自らの意思で夢を掴もうとしている。

その道は、険しい。
並大抵な事で掴めない夢。
迷いや悩みや壁や山や・・・・そんなものが今までも、これからもあるであろう夢。

ひょっとしたら「無理だろ」と何回も言われたことがあるであろう夢。

それでも、夢を自ら叶えていっている。

その子は、知ってるはずだ。
夢は自らの意思で叶えていくものだということを。誰かが勝手に叶えていってくれるものではないということを。他人だけに叶えてもらった夢など、本当の夢ではないことを。


「僕らの街には夢がある」

ひょっとしたら、この子の夢は、僕らの夢なのかもしれない。
僕の周りの数人は、少なくともその夢を叶えていく姿に勇気や刺激を受けているはずだ。

自分も同じように、それ以上に自分の夢を叶えていこうと思ったはずだ。

少なくとも僕はそう思っている。


このような事が、何かファジアーノから感じてきたものと同じようだった。


この子には「おかやま」というキーワードでメッセージを書いて貰った。



『私が頑張れる理由がある場所 岡山が大好き』

と書いてくれた。


自分を支えてくれている母親と父親や家族、そして応援している親友たちがいる場所。恋したり、悩んだり、笑ったり、泣いたり、怒ったりした場所。


岡山に帰ってきたその子はは、こんな言葉を残していた。

『ここに帰るたびに、自分が何をしに東京にでたか、誰のおかげでそれができたのか、心にしみてきます。』

彼女も凄いが、その親も凄い。それを僕は知っている。

人は大切な人がいるから頑張れる。人は故郷があるから頑張れる。


その子は、地域決勝でファジアーノの応援に熊谷にきた。

横断幕を伊藤に投げた時も側にいた。

どんな気持ちで、応援していたのだろうか。


少しでもファジアーノが、岡山から夢を叶えていく為に東京にいった人たちに勇気を与えていける存在であったらと思う。


今回、横断幕には選手や様々な形で応援する「若い子達」に多くメッセージを書いてもらっている。

書いている最中に、「岡山が好き」という言葉を多く聞いた。

ある子は、「オカヤマを叫びたいからスタジアムに足を運ぶ」と言っていた。


この街が着実に変わり始めている。




最後に彼女が書いていた文章。


【一歩を踏み出せない人は
一歩戻ってみればいい

一歩戻ってみての景色はどうですか

すごく違って見えましたか??

一歩も二歩も変わんないじゃんって思いましたか??

這い上がっていく気になりましたか??

そこでまた留まってしまいそうですか??

これはあくまでスタートラインに立った人に当たる言葉です。】


もし、足が止まりそうな時、また岡山に帰ってくればいい、岡山を思い出せばいい。

それは弱いことではないのだから。

岡山には、あなたと同じように夢を叶えていく人たちがいる。

愛すべきファジアーノバカたち

以下は、新しい仲間の書いたもの。

これを最初に読んだ時は、名前も顔も一致しない殆んど知らない方だったけど、あたたかい気持ちになった。
同時に何か熱くなった。

本人に了承をもらったので載せる。




‐‐‐‐‐ここから

私が地元のチームを応援するということは、それはもちろんこの地元に住んでいるわけで、これはまあ必然と言えるわけなのですが。

それ以上にこんな気持ちになるのは、サポサイトやブログで、このチーム創設の頃からずっと書いていた人たち、そんな彼らが現地で声をからしてサポートし続けてきたことに、いつのまにか共感していたからに他ならないのですよね。

今回の旅で、選手に声をかけるのと同じかそれ以上に「彼ら」に声をかけられたことに他ならぬ喜びを感じています。

ある人は彼らを「上の人」と表現していましたが、私はそんな「彼ら」を「中心にいる人たち」だと思いたい。

伝え聞くことだけしか共感できない過去のこと、そんな彼らの心の叫び、あるいはこのチームに対する気持ちを伝えようとする一石は、こうして後から集まったまわりにいる我々にも伝わり、そこから更に増幅し、広がってゆき、そしていつしか、それは大きな波となっていくんじゃないかな?とそう思っているのです。

今回の地域決勝大会。
「彼ら」はもう選手たちが悲しむ涙は見たくない、なんとしても今年で上に行かせたいと言ってました。

私はそんな「彼ら」をこれ以上悲しませたくない!新たに仲間になった俺たちがそんな想いは絶対にさせない!
実際にそう思ってこの3日間(+2日間)を戦ってきました。

これから先、きっと熊谷での出来事を知らない人たちも増えてくると思います。

私が「彼らに」それを教えてもらったように、私もこれから先、新しく仲間になるであろう「彼らに」それを伝えていけたらなと、そう思っています。

こんなに素晴らしい日に流す涙を見たことがあるかい?

僕たちは熊谷で見た、その瞬間を、それを知る唯一の歴史の証人として、新しい「彼らに」伝えていかなくてはならないと思うのです。


‐‐‐‐‐ここまで



色んな事を考える事ができる文章だと思う。
前向きに、明るく、誰もが何かを感じて考えることができるんじゃないかな。



僕は思う。

少しばかりファジアーノを早く知った人の役目は、新しい仲間に伝えていくことだと。

ブログでもいい、現場でもいい、自分が得たものを周りにも与える。

それが、このクラブを優しく強くする。


難しく考える必要はない。

「ファジアーノを応援してるんだぜ。」
その一言でもいい、誰かに伝えることで、その人は「ファジアーノ」を知るキッカケになるかもしれない。

シリコンバンドやファジアーノグッズを身に付けるだけも、伝えることになると思う。



僕は今年、多くの新しい仲間に出会ってきた。

一緒に横断幕をつくったり、練習を見に行ったり、地域決勝に行ったり、それは凄く楽しい事であった。

そんな新しい仲間に色んな事を話したり、知ってる事を教えたりしてきたのだけど、逆に僕は色んなものを与えられてきた気がする。

色んなファジアーノに出会うことができたし、色んな想いを知ることができた。

それが、僕とこのクラブとの距離を知ることになるキッカケになった。この新しい仲間のおかげで、いつのまにファジアーノが更に大きな存在になっていた。


新しい仲間が僕らを泣かせないと言うなら、いや僕らがそんな君たちを泣かせないようにすると言いたい。

こんな風にファジアーノには、名前も顔も知らない仲間を大切にするバカばっかだ。

新しい仲間たち。

こいつらと一緒にJリーグに行きたい。

こいつらと岡山の未来をつくっていきたい。

こいつらと悲しみも喜びも怒りも共有したい。

こいつらに全てを伝えたい。

僕はそう思う。


これからも歩いていこう。
手を繋ぎ歌いあげよう。


新しい仲間へ、「彼ら」は、もうあなた自身でもある。