けいちょん:【友情出演】佐田&藤森とのロケ中にマジのご指導いただきました【マッコイもちょっと登場】
オリラジ藤森、バッドボーイズ佐田との勝手にトリプルコラボ(「初老のチビデブハゲ」参照)の続編だが、けいちょんの「迷惑行為及び非常識で身勝手な言動」が際立っていた。話の経緯からしておそらく本当に勝手にトリプルコラボなので、藤森、佐田に加え2人と親しいバイク店を経営する横兄も困惑していた。
けいちょん「なんでコラボをしていただけないのか、お声がかかってないのかっていうのを質問しに行っただけですから。(中略)普通に誘ってくれればいいじゃないですか」(中略)
藤森「リアルなことを言うと、佐田さんの仲間の方々いるじゃないですか。横兄とかがそんなに積極的に絡みたくないというか」
横兄「初めて会った時、いきなり店来て暴れて帰っただけの人になってますから(【超神回】作田がいる例のバイク屋に突撃したら返り討ちに遭いました【バッドボーイズ佐田】)」
藤森「だから、他のメンバーのこと気使って嫌だっていう」
そして撮影中にマッコイ斉藤からけいちょんに電話がかかってくるのだが、これをけいちょんが取った。けいちょんがスピーカーモードにし、こんな会話に発展した。
佐田「普通にトークしてて、電話鳴りだしたから、『普通切っとくやろ』と思ったんですけど、まさか電話切らずに出たから『いや、何してんねん』っていう。撮影中なんですよ、すいません」
マッコイ「やっぱね、馬鹿なのかね?とにかく山本圭壱っていうのは」
けいちょん「おまえいま俺だぞ?『馬鹿だぞ』のくだりからおまえ聞いてんだから駄目だぞ、そんな」
マッコイ「おまえこの間の韓国ロケもしょうもなかったな。ロケで気抜きすぎだよ。矢作や竹山さんがあんだけやってんのに。佐田くんとか藤森くんにいろいろ教えてもらえ。まだ10年のブランクが取れてねえから。馬鹿。なんも仕事しねえ」
けいちょん「(電話切る)」
佐田「切ったw言い返すことがなくなったら電話切るのやめましょうよ」
けいちょん「いちいち言い返す必要ないわ。切るのが一番よ」
横兄「マジでこんな感じだったら仲良くできませんよ。ただ怒って口が回らなくなったら電話切って、どうにもなんないですよ。(中略)思春期の子供ですよ。まあとにかくですよ、年長者なんですからキレるとか駄目ですよ」
経緯としては、横兄に「年長者なんですからキレるとか駄目ですよ」とマジ注意されてからのあの問題のマジギレけいちょん(「マジギレけいちょん」参照)なので、全然人の忠告を聞いていないのであるw佐田や藤森にイジられているシーンを見ても、どこかマジでイライラしている感じが伝わるので前兆めいたものを感じさせる。
そしてこの動画を受けて、またもやコメント欄が不穏な空気に包まれている。コメント欄で起きている対立は大きく分けると「けいちょんをイジるべき」「けいちょんをイジるのはやめるべき」というものだ。もともとけいちょんチャンネルファンは「けいちょんゆるキャラ派」と「けいちょんサンドバッグ派」にファン層が大きく2つに分かれるというようなことを以前述べたが(「批判される運命にあるけいちょん」参照)、そのまま前者が「イジるのはやめるべき派」で、後者が「イジるべき派」になる。この両者の考え方の乖離が激化してきている。
「けいちょんゆるキャラ派」は、基本的にけいちょんが歌を歌おうがなにをしようがOKだが、イジメられているように見えるのだけは見ていて辛いという感覚の派閥だ。なので、「(けいちょんには)『馬鹿だな』と思ったら『馬鹿かお前』って言った方が良い」という先日のマッコイによる説教と真っ向から対立している(「マッコイの説教で一件落着?」参照)。「けいちょんゆるキャラ派」からしたらけいちょんイジりを助長するマッコイは全然Special Thanksじゃないのだ。
確かにガチャピンやくまモンのようなゆるキャラが歌を歌っていれば可愛い、イジメられてたら見るのが辛いという感覚はわからなくもない。動物園のパンダが竹や笹を食べていたら可愛い、と思うのもわかる。こういう感覚は比較的女性的であり、我が子を見るような母性がけいちょんに対してあるのだと思う。妻の西野未姫にもそういうところが多分にあって、西野未姫チャンネルは「けいちょんゆるキャラ派」に大好評なのだ。
ちなみに今回の西野未姫チャンネルは、西野未姫が運転席でスタバのドライブスルーでの購入を初めて体験したいという企画だったが、結局最初からドライブスルーまでけいちょんが運転席にいたため企画通りとはいかなかった。この動画のけいちょんは「普通のおじさん」であるw カメラの前である以上お笑い芸人なら必ず笑いを取る、「結果を出す」ものだと思うものだが、最後まで1つもボケなかった。マッコイに言わせれば「気抜きすぎ」だと思うのだが、「けいちょんゆるキャラ派」としてはそれでいいのである。
「けいちょんサンドバッグ派」は、簡単に言ってしまえばけいちょんを痛めつけることで生まれる笑いに期待する層で、サンドバッグに歌手なんてやられても全く面白くないという感覚の派閥だ。けいちょんが痛めつけられるべき、という発想は「いじめを肯定するような思想」と言われそうだが、別になんの理由もなしにけいちょんを痛めつけるべきというわけではない。
けいちょんが痛めつけられるべき理由はけいちょん自身が生み出している。基本的にそれは前述の「迷惑行為及び非常識で身勝手な言動」であって、人は人が迷惑行為を働いていると「罰が当たればいいのに」という心理になる。そして罰が当たると気分爽快、いわゆるメシウマ状態になる。けいちょんは頼まなくても「迷惑行為及び非常識で身勝手な言動」を無限に生み出してくれるので、逆手に取ってそれをけいちょんの武器とするべきであり、よって「鋭いツッコミができる人」の存在が無限に笑いを生むための必要条件となる。
問題は、けいちょん自身は根っからの「けいちょんゆるキャラ派」なのだ。歌を歌ってみたり、キャーキャー言われたかったり、可愛いと言われたかったり、褒められたかったりする。逆にサンドバッグにされるとけいちょんは次第に本気で怒り出す。「殿様けいちょん」で述べたように特に自分より立場が下の人間にイジられると露骨にイライラしだし、先日のマジギレ事件のような笑えないものになる。ただし、マッコイ斉藤の助言によれば、「気使っていれば使うほど、その癌細胞が大きくなって転移しちゃう」なので、けいちょんをイジるべきということになるし、相方の加藤浩次も「イジられて面白い人」としている。
一部の「けいちょんゆるキャラ派」の問題は、けいちょんがどんなに「迷惑行為及び非常識で身勝手な言動」を働いても、それを問題視せずに許容してしまうことである。まさに我が子に甘い親バカ状態だ。我が子が問題を起こしたのに、我が子を注意する教師を悪者に仕立て上げるモンスターペアレントのようであり、今回で言えばけいちょんが勝手に訪れて「迷惑行為及び非常識で身勝手な言動」を働いたのにも関わらず佐田や藤森や横兄を叩く。けいちょん自身もまた自分に激甘なので、「けいちょんゆるキャラ派」の路線はけいちょんがいつかまたとんでもない不祥事を起こすまでその根源的な問題に気づけないだろう。
一部の「けいちょんサンドバッグ派」の問題は、けいちょんもまた人間であるということを忘れがちということだ。けいちょんはイジられるのを嫌がるのだが、その気持ちも少しは理解してあげる必要がある。極端な話、自分がけいちょんの代わりにイジられる側になったことを想像したとき、それに耐えられるかということだ。毎日のように「おまえは馬鹿だ」的なことを言われていれば誰だって心が消耗する。けいちょんは鋼鉄のハートを持っているから大丈夫だと言う人もいるが、その瞬間瞬間でそのダメージを回避しようとするからけいちょんは人の話を聞かなかったり、言い訳したり、開き直ったり、ニヤニヤして誤魔化したり、逆ギレするという悪習慣が身についてしまったのだ。
諸悪の根源はなにか。やはり最近のけいちょんは「迷惑行為及び非常識で身勝手な言動」が酷過ぎることに加え、基本的なお笑いのノリすらまともにわからなくなっているところがある。ここを直さないことには、なにをやってもうまくいかないだろう。「迷惑行為及び非常識で身勝手な言動」+「普通のおじさん」=「迷惑なおじさん」でしかないのだ。ならばその更生を企画にすればいい。エガちゃんねると被るが、マナー講師からマナーを学んでみたり、あまりにも怒りやすい性格を直すためにアンガーマネジメント的なカウンセリングを受けてみたり、お笑いの基本を1から学び直すために色んな人に教えを受けにいったりする、という企画があれば、根源的な問題を改善しつつ、面白くなるのではと思う。とにかく一筋縄では行かないが、やれるだけのことやったほうが良いだろう。やれるだけのことやって駄目ならば、もう諦めよう。