貨車は、次に定める側
イ 一端に手ブレーキ装置のある場合は、手ブレーキ装置のない側
ロ 側ブレーキ装置のある場合は、側ブレーキテコの取手の向と反対側
ということになっています。
なぜ妻面に前後を判断するための標記があるかというと、昔は操車場や駅頭で入れ換え作業を行っていることも多く、場所によっては突放入換(機関車が後ろから貨車を押し、走りながら連結を切って後は惰性で走らせ、停車中の貨車に連結させる)を行っているため、連結作業の担当者が貨車に飛び乗って足踏み式のブレーキ(側ブレーキ)をかけるため、貨車を正面から見た状態で前後が分かるようにする必要があったためだったかと思います。
そんなこんなで、色々な鉄道車両の前後の区別についてあれこれ書いて来ましたが、いかがだったでしょうか