屋根の低い電車(その1) | ぽっぽやいそじの「ひとりっぷダイアリー」

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電車はその名の通り電気を動力源として走りますが、その電気はどこから取り入れるかと言いますと、ごく一部の例外を除いて線路上に張られた架線からパンタグラフを介して取り入れています。

この際に注意しなければならないのが、電気は空中に放電する時があるということ。アーク(火花)が飛ぶのを見たことがある方も少なくないと思いますが、あの現象が時として火災メラメラを発生させる原因になることもあるのです。そのため、パンタグラフも折り畳んだ時の高さが決められているほどです。

ただ、中央本線や身延線では非電化時代に掘削された断面の小さなトンネルがあり、電化の際に拡幅をしなかったものもあるため、この区間を通過する電車は屋根高さを通常より低くする必要があり、パンタグラフの部分だけ屋根を低くした800番代と呼ばれる車両が登場しました。


これは中央東線で使われていた115系ですが、モハ114形は先述の通り800番代車で屋根が低くなっており、隣のクモハ115形とは屋根の形状が違っているのがお分かりかと思います。


横から見るとより分かりやすいでしょうか❓️115系の0番代ではモハ114形が800番代に区分され、パンタグラフは一般的なPS16が使われましたが、後に登場した300番代以降はパンタグラフが折り畳み高さの低いPS23になったことで低屋根化の必要がなくなり、番代区分はされなくなりました。


その代わり、狭小トンネル通過対応パンタ搭載車両であることを示す◆マークが車号標記の隣に書かれるようになっています。