鉄道車両の前後左右(気動車編) | ぽっぽやいそじの「ひとりっぷダイアリー」

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今日は気動車の前後についてです。まずは規定を見てみましょう。

気動車は、次に定める側。但し、装置又は構造が次の2以上に該当する場合は、その先順位のものによりこれを定める。

イ 運転室のある場合は、運転室側。但し、両側に運転室のある場合は、動台車側。

ロ 運転室のない場合は、動台車側。

ハ 出入台が一端のみにある場合は、出入台のない側

ニ 合造車は優等室側。但し、食堂、郵便、手荷物等の各室と客室との合造車は客室側、郵便室と手荷物室との合造車は郵便室側

ホ 各等全室で一端に便所のある場合は、便所のない側

ヘ 食堂全車は、料理室のない側

となります。


以前にも紹介しましたが、キハ47形の尻切れトンボ状態で走る回送列車。この場合は運転台のある側が前位となり、乗務員室ドアの後ろに①の標記があります。


両運転台で2エンジン、両台車とも動台車でドアも前後にあるキハ53形。この場合はトイレの位置が判断基準となり、トイレのない手前側が前位となります。乗降ドアの後ろに②の標記があるんですが、分かるかなぁ・・・?えー?


では、JR四国と西日本に存在したキロハ28形ではどうでしょうか?この車両の場合は1エンジンなので台車は片方が動台車のDT22、もう片方が付随台車のTR51となっているのでこれが判断基準(項目ロ)となり、DT22が装備されている手前側(乗務員室側)が前位となります。やはり乗降ドアの脇に①の標記がありますね。


最後に登場するのはJR北海道で使われていた2階建て気動車のキサロハ182形。この車両は中間に連結される付随車なので、出入台(乗降ドア)の位置が判断基準(項目ハ)となり、これが設置されていない手前側が前位となります。車端に②の標記がありますね。

一見前後の判断が分かりにくい中間車でも、一定の基準にしたがって前後左右が決められていることがお分かりかと思います。