三浦 展
下流社会 新たな階層集団の出現

新書だからなのだろうか。

データの羅列が多すぎて

読み物としてはつらい局面が自分にはあった。


先々週借りた「他人を見下す若者たち」も

同じ理由で読みきれなかった。


今回は割り切って表とか飛ばして読んだので、

何とか1週間で読みきることができた。

新書の大きさでグラフとか表がいっぱいあると

読み物ではなくて、教科書になってくるなあと。


内容は下流の人々の解説もあるが、

どちらかというと階層化していく社会を論じている。

肌感覚では最近皆が感じていることを

統計的かつ学術的?に述べてくれている。


日本の未来は決して明るくないなあ。


階層化していくにしたがって、

昔の村に戻っていくという部分が

最近の地元好きな人々を端的に語っていると感じた。


「下流」に属すると思われる人は

「下流」に甘んじることにあまり抵抗感がない。

これが新しい階層化社会の特徴のだと。



価値観の多様化といってしまえばそれまでだけど、

確かにそうやって生きるのは楽だし憧れる時もあるけど、

いやー、どうなんだろう。



この本の値段は819円

あわせて52838円の節約になりました。

親野 智可等
「親力」で決まる ! 子供を伸ばすために親にできること

小学生教師の筆者がメールマガジンで発信していた

子育てに関する話をまとめたもの。

話は必然的に小学生低学年前後の教育にまつわる話になる。


自分も子供を持ったので

こういう本も読まなくてはと思ったのだが、、、


読んでよかったと思う。

すべてを鵜呑みにするのがよいのかどうかわからないが、

褒めることの大切さが重ね重ね書かれている。


思春期以降はくすぐったい側面も強い、

親の愛情であったり、必要以上のほめ言葉であったりだが、

幼少期は非常に大切なんだとわかった。


人に物事をしてもらうときに、

社会人だと性悪説に立って、

怒ったり、追い込んだりしてやってもらうことも多いが、

子供だと違うんだなと。


そもそも大人と違って子供は素直だから。

結果が同じなら褒めていろいろな事をやらせたほうが

それはよいなと。


素直なうちに継続して行うことが肝心なんですね、きっと。



この本の値段は1470円。

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小川 洋子
博士の愛した数式

映画化もされたベストセラー。

80分しか記憶の持たない博士と、

家政婦、その息子「ルート」の物語。


記憶がないというのは本当に怖い。

酒を飲んで記憶をなくしたことは

大人なら8人に3人ぐらいは経験していると思うが、

翌日の朝、かなりの恐怖を味わったことがあるはず。


「忘れてる」と「記憶がない」は意味が違う。

「記憶がない」場合はどんなに頑張っても

もう、わからないから。


だから、酒で記憶をなくすと怖いわけだが、

博士は毎日これを味わうわけである。

朝起きたらメモを見て、自覚する。

でも、思い出したわけではないのである。


この感覚はどこまで行っても理解できない。

完全に記憶が飛ぶことってあまりないから。




というわけで、

考えると本当はかなり怖い話なのだが、

ストーリーは登場人物の人間味によって

だいぶ暖かくなっている。

ルートみたいにできた子供はいまどきなかなかいないと思うけど。



世間的に見れば不幸を背負っているのに、

淡々と日々を生きる家政婦に心の強さも感じます。

前向き、だけど極端ではなく、淡々と。




この本の値段は1575円。

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高田 純次
適当論

高田純次について、

学術的な分析が書いてある。

また、後半は本人が自分のことを話したりしている。


30歳でサラリーマンをやめて

劇団に入って、しかも妻子持ちだっというのは、

今の自分には考えられない。

肉代労働で生計をたてていたというんだから、

やはり苦労はしているんだなと。


ただ、二つこの人はやっぱりよくわからないなあ、

だからすごいなあと思ったことがあった。


ひとつは苦労を苦労と思っていないというか、

ぜんぜんにじみ出ていないということ。


もうひとつは、

30歳でサラリーマンやめてまで劇団に入ったのに、

演劇とかに対する強い(時に暑苦しいような)想いが

ぜんぜん出てないこと。


自分は最近、

暑苦しい想いを無理にでも出すことで頑張ろうとしていたから

これは拍子抜けしましたね。

これができたらいいんだけど、

なかなかできないなあ。


そんな高田純次も本の中でいっています。

10代は勉強、20代は遊び、30代は仕事と。(40代以降は忘れた)


仕事に励むべき世代なんですね、30代は。


この本の値段は735円。

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山田 真哉
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学

ベストセラーである。

図書館で予約を入れて3ヶ月くらいかかったと思う。


内容はわかりやすい。

筆者も自分で書いているが、

あくまで会計への導入書である。

この本をきっかけに次に進んでほしいと書いてある。


筆者の目的は達成されていると思う。

なんといっても読みやすいことはこの上ない。


ただ、この本で会計学への興味が完結してしまうと、

ちょっともったいないと思う。


そういう自分はまだ次の会計学の本には手を伸ばしていない。

次の段階のいい本はあるのだろうか。


はじまりはミーハーであり、興味本位でいい。

ただ、なかなか持続できないものだなあ。


この本の値段は735円。

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木村 元彦
オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

最近涙腺が弱くなっているせいもあるだろうが、

少し涙ぐんでしまった。

強い人だなあというのが、一番思ったこと。


戦争とサッカーと

生きて行く上でのさまざまな出来事に対しても、

ロジカルな哲学を持って対峙している。

一方、熱くて強い心も持っている。

本国では英雄扱いだということも

この本を通して知った。


自分が不勉強なだけだが、

ユーゴ内紛の話はこの本で知ったことが多く、

まだわからないことも多い。

欧州ではサッカーが日常になっているというのは、

ネガティブな意味でも本当なんだと知った。

政治が、戦争が色濃く映し出されてしまうということを。


通訳の間瀬氏のエピソードも印象的。

というのは、かなり大変な人生を送っているのに前向き。


とにかく、強い心というのが全てのベースだと痛感します。

思えば願いは叶うかどうかは知らないけど、

思わなかったら願いは叶わないから。



この本の値段は1680円。

あわせて47504円の節約になりました。


劇団ひとり
陰日向に咲く

5つの短編小説がおさめられている本。

それぞれが独立した話なんだが、

実は登場人物が前の話の人だったというように、

微妙に絡み合っている。

この前読んだ「その日のまえに」もそうだったけど、

こういう、短編どおしを微妙に絡める手法というのが

流行っているのだろうか。

読み手としては、登場人物に感情移入できているときは

非常に面白い。知り合いが出てきたような感覚を持てる。



5つの話の主人公は基本的に駄目人間。

ギャンブルのために借金を重ねる人間があまりにも

ありがちな駄目人間で印象的。


最近、ものすごく前向きな成功者と

本当にダメな人間が増えてきている気がする。

21世紀はそういう時代なのだろう。

この本は21世紀らしい、本当にダメな人間を描いている。

救いも用意してあるのが、ありがたい。



自分はまだどちら側に落ち着いていくかは見えていない。


この本の値段は1400円。

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重松 清
その日のまえに

本を読んで泣くという経験は

人生でそう何度もあることではないと思う。


「涙!涙!! 涙!!!」という、

松田哲夫氏の帯のコメントがすべてをあらわしている。


私は泣きました。

夜中に涙がにじんでいました。


7つの短編のほとんどが、

(最後の3つは連続しているし、微妙に絡み合ったりもするのだが)には

自分、もしくは大切な人の死と向かい会う人の姿を描いている。

登場人物たちはごく普通の人たち。

奇跡を起こしたりするような話ではなく、

受け入れがたい事実をいかにして受け入れるかが、

描かれている。


受け入れると決めようが、決めまいが、

その日は来てしまうのだが。

「自分なら…」と考えてしまう。

感情移入しすぎて、涙がにじむ。


細かな内容はとにかく読んで確かめてほしい。

今を一生懸命生きなくてはいけない、と強く思うはず。



是非是非、多くの人に読んでほしい本です。



この本の値段は1500円。

あわせて45424円の節約になりました。

熊谷正寿
一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法


この本はタイトルが間違っていると思う。

「一冊の手帳は夢をかなえる有効な手段になりえる」という感じに、
上手く言い換えた感じにしないといけない。



夢をかなえるツールとしての手帳の利用の仕方としては
大変タメになる本。
内容は著者の経営哲学も含めて、
非常に充実している。

当たり前でもあるけど、

厳しい自己管理が必要だなあと

あらためて思った。



夢が叶うかどうかは、どれだけ想いが強いかどうかであって、
手帳の使い方だけできまるわけじゃない。当たり前だけど。

まず、具体的な夢を持つ。
夢に対する想いの強さを検証する。
これはやらなくては。


この本の値段は1470円。
あわせて43924円の節約になりました。

田崎 真也
本格焼酎を愉しむ

最近、芋焼酎を読むようになったので、

何か勉強しようと思ってこの本を借りた。


本の後半半分は銘柄ごとに

いろいろ感想を書いてあって、

さすがソムリエだけあって、

表現は深いと思う。


が、素人が、

あれだけの内容を貸し出し期間の2週間で覚えられるわけが無い。


この本は焼酎の参考書、とするならば、

買わなくてはいけないなあ、と思った。


この本の値段は714円。

あわせて42454円の節約になりました。


どうだろう、この本は買うかなあ。。。