過去、出資当時からの振り返りをさせて頂きたいと思います。
<出資編>
2018年募集のシルヴェリオ号(シルヴァースカヤの17)、フィリオアレグロ号(ジョコンダⅡの17)を見て、
高額馬ならばいけるかもしれない。
そしてフィエールマン号(リュヌドールの15)のようなG1馬もいるかもしれないと。
※今は、シャフリヤール号やグレナディアガーズ号の活躍もあり、高額馬も高額実績者が第1希望するので難しくなって参りました。そして、来年以降は、シュネルマイスター号の活躍や特にグレナディアガーズ号の種牡馬入りもあり、外国産馬・持込馬も高額実績者が第1希望するので難しくなってくるでしょう。
従って、もし続けるならば、今後は新たな道を模索しないといけないと思っています。
2019年募集の高額馬の中で、
グレナディアガーズ号(ウェイヴェルアベニューの18)とエイスオーシャン号(ゴールデンドックエーの18)ならばいけるかと思い、
入会初年度なので実馬を見ることができず、ネット上の評判を参考にしつつ、
事務局の方に可能性の有無を伺いました。
ウェイベルアベニューの18についてネット上で「100万だったら行くのに・・・」みたいなコメントがあり、
事務局の方に伺った際には「出資できる可能性としては、ウェイヴェルアベニューの18の方が高いと思います」というようなご助言を頂きました。
最終的に、ウェイヴェルアベニューの18
「厩舎戸口から出てきた瞬間、骨のバランスや筋肉の付き具合など馬体の細部の観察作業をするよりも前に、『この馬はいい馬』と簡単に認識できる個体が世代に何頭かいるものですが、本馬がまさにその1頭です。・・・駆動力を伝達する背筋は強靱で、このフィジカルで運動能力がないということはまず考えられません。」
を選択しました。
※あれ、ここまで相当な文字数(汗) ただ高額出資は物凄くハードルが高いためご寛恕頂きたいですm(_ _)m
<育成編>
ウェイヴェルアベニューの18は、募集時は中サイズでしたが、
その後自分が想像していたほどは大きくならず、
毎月のレポート更新時には「大きくなってくれ」と祈りながら、そっと目を開いてレポートを確認していました。
※最終戦が一番大きかったです。実は成長が遅かったのもしれない。
2020年3月上旬まで身体のサイズ以外はそれなりに順調で、
軽い馬はケガはしないだろう思っていた矢先に、腫れにより、
5月下旬に移動と相成りました。
入厩当時は、「フランケル産駒ですが気性は大人しく、カイバは完食」という印象だったようです。
<2歳戦>
幸い、コロナ禍でも競馬続いていたので、
将来得意コースとなる7月4日(土)阪神・芝1400m戦にデビュー予定と出ます!
ただ、川田騎手の都合が付かずに、デビューが延期されます。
※日本人でグレナディアガーズ号を優勝に導いた騎手は川田騎手のみなので、判断として間違っていなかったのかもしれません。
7月26日(日)新潟6R・芝1400m(2歳新馬戦)のデビュー戦
分不相応な金額の馬に出資したため、本当にデビュー直前は不安で、
結果(2着)に、悔しさと同時に、何とかやれそうだという安堵を覚えたことを昨日のことのように覚えています。
そして9月19日(土)中京3R・芝1600m戦は4着。
個人的に川田騎手と手が合わないのではないかと思い始めた(ルメール騎手にならないかなぁと切に願い始めた)矢先、
11月7日(土)阪神3R・芝1400m戦と12月20日(日)阪神11R・朝日杯フューチュリティS(G1・芝1600m)と連勝。
朝日杯フューチュリティS(G1・芝1600m)はレースレーコードという素晴らしい勲章も獲得しました。
中内田調教師・川田騎手、本当に有難うございました!
この頃、もしかしたら、他に強い馬が同世代に現れなければ、種牡馬入りもあるかもしれないと思い始めます。
<3歳戦>
3月20日(祝・土)中京11R・ファルコンS(G3・芝1400m)が次走となりました。
個人的に、本筋はNHKマイルCであるものの、
毎日杯あるいはスプリングSに登録して頂き、結果次第で皐月賞という夢を見せて頂きたかった。
父Frankel号も、母ウェイベルアベニュー号も1800m以上で勝利もありますし、
少なくとも皐月賞までは短距離馬と決めつけないローテーションを選んで欲しかったと今でも思っています。
中内田調教師が、乗り熟すのが難しいグレナディアガーズ号においては、
川田騎手がホープルSで涙の優勝のダノンザキッド号とクラシック路線を歩むと想定すると、
短距離路線で川田騎手の主戦継続が良いと判断したんだろうなぁと推測しますが、残念でした。
※コロナウイルスのワクチン接種をした外国人騎手ならばOKを出してくれよ!とJRAに対して強く思っていましたが、オリンピックも開催するのかどうか、オリンピック開催しても無観客かどうかという段階で、ワクチン接種もまだまだな状況でしたから、仕方なかったですね。
NHKマイルCまでの出走間隔を十分に確保できるファルコンSで始動したにもかかわらず、
「本番を見据えた仕上げにしています」という若干緩い調整で、
レースレコードに差のない2着だったのですが、勝ちきれなかったことは痛恨の極みでした。
このレースに優勝しておけば、新馬(新潟)・未勝利(中京)と負けてはいましたが、
左回りも熟せるという印象を生産者の方々に与えることができたのにという思いです。
後日譚となりますが、優勝していれば、左回りも大丈夫という判断で、翌年1351ターフスプリントやドバイターフに出走していたかもしれません。
5月9日(日)東京11R・NHKマイルC(G1・芝1600m)
G1で1番人気という金輪際ない貴重な経験をさせて頂くことになりましたが、
個人的に弥生賞で良い印象を抱いていたシュネルマイスター号が皐月賞ではなくNHKマイルCとなり、
どう対処するのだろうと思っていました。
結果はご存じの通り、3着。
発汗も酷く、敗戦した新馬、未勝利戦ときと負けレースぶりが変わらなかったことが、残念でした。
中内田調教師からは「もう少し短い距離の方がいいのだと思います」とのことで、
秋からは、スプリント路線かと思いました。
同じクラブにマイル路線で、SSの血の入っていない欧州名牝系出身のシュネルマイスター号がいらっしゃるので、仕方ないかと。
ところが、7月下旬に発表された内容に衝撃を受けました、
11月6日(土)アメリカ・デルマー競馬場で行われるブリーダーズCマイル(G1・芝1600m)を目指すと!
中内田調教師の判断として、
川田騎手が、スプリンターズSでは香港スプリントと高松宮記念を優勝しているダノンスマッシュに騎乗予定、
マイルチャンピオンSではダノンザキッド号に騎乗予定である関係で、
川田騎手に騎乗継続をお願いするのであれば、残るレースとしては海外G1ということになったのでしょう。
※このブリーダーズC遠征で川田騎手はラヴズオンリーユーでフィリー&メアターフを優勝、おめでとうございました!
ところが、9月12日(日)中山11R・京成杯オータムハンデキャップ(G3・芝1600m)で3着。
そもそも大型馬でないのに斤量が重いレースを敢えて選んだわけで、
当時、私のモヤモヤは最高潮でした。
「レース当日でもスイッチが入らなかったことは誤算でした。」ということに対してしっかり調教して頂きたいと思いましたが、
放牧・入厩・レースまでの臨戦過程でみっちりとした調教を行い、毎回約30kg増減を繰り返すことになります。
これはこれで、馬にとって相当な負荷になっていたのではないかと思います。
さらに、ブリーダーズCマイルへの遠征も断念せざるを得なくなります。
後日譚として、海外遠征を提案した手前、翌年の英国遠征を断れなくなったように感じました。
また、このレース以降、川田騎手はグレナディアガーズ号に騎乗しなくなります。
11月21日(日)阪神11R・マイルチャンピオンシップ(G1・芝1600m)
G1なのに騎手がなかなか決まりません。
池添騎手からは
「トップレベルの能力を感じることができましたし、十分勝負になるという感触が得られました。」
というご意見を頂戴しておりましたが、
レースでは「抑えようとしても制御できない行きっぷり」となり、レースにならず、13着。
シュネルマイスター号は凄いなぁ、募集時に体重が軽かったからといって敬遠しなければ良かったと後悔していました。
事前登録をしていた香港遠征も消滅し、どうなるんだろうと思っていたら、
未勝利戦を優勝して相性の良さそうな12月25日(土)阪神11R・阪神C(G2・芝1400m)に登録。
サンタクロースはC.デムーロ騎手で、1年ぶりの勝利をもたらして下さり、
来年に向けて一筋の光明を見た思いでした。
中内田調教師・C.デムーロ騎手、本当に有難うございました!
一方で、ブラストワンピース号が種牡馬入りできない現実を目の当たりにし、
種牡馬入りのハードルは相当高い、来年、再来年で気性が成長し、大きな所を獲って欲しいと切に願いました。
ただ、このとき、この阪神C優勝が最後の勝利だとは知るよしもありません。
<4歳>
1351ターフスプリント(G3・芝1351m)ではなく、
最終的に、3月27日(日)中京11R・高松宮記念(G1・芝1200m)になりました。
福永元騎手からは、
「いいものを持っているし、十分に勝てるチャンスがある」
というご意見を頂戴しておりましたが、
結果は12着。
当初の5月14日(土)東京・京王杯スプリングC(G2・芝1400m)の予定から
6月18日(土)アスコット・プラチナジュベリーステークス(G1・芝1200m)に変更!
再びモヤモヤが最高潮に達します。
グレナディアガーズ号は、全てが完璧に揃わないと本領を発揮できないと思っていたので、
海外遠征に向くとは思っていませんでしたし、結果も案の定19着になりました。
一部では、シャフリヤール号の単独遠征では会員に費用の理解が得られないため、
ブリーダーズCマイルのように除外がないためグレナディアガーズ号にも遠征に参加が強制されたと噂になっていました。
シャフリヤール号は十分に出資金を回収できていた一方で、グレナディアガーズ号は出資金すら回収できていませんでしたから、
個人的には、海外遠征には基準を作って頂きたいと思いましたね、このとき。
本当に、今でも何のための遠征だったのか疑問です。
秋は、スプリンターズSでもなく、
10月29日(土)阪神・スワンS(G2・芝1400m)から12月の香港マイル(G1・芝1600m)と発表されましたが、
熱発があったらしく、結局は12月24日(土)阪神11R・阪神C(G2・芝1400m)となりました。
この間、中内田調教師は、セリフォス号で富士SとマイルチャンピオンSを優勝、おめでとうございました!
<5歳>
2月26日(日)阪神11R・阪急杯(G3・芝1400m)から3月26日(日)中京11R・高松宮記念(G1・芝1200m)に臨むと発表されました。
日本の名手、荒馬にも一定程度騎乗してきたことのある、川田騎手、池添騎手、福永元騎手でも、初戦は未勝利という
乗り熟すのが難しそうなグレナディアガーズ号に、岩田望来騎手。
案の定というか、阪急杯は7着。
「スタートしてからハミの右側だけ噛んで走ってしまい制御できず、コーナーでは外に張って溜めをつくれませんでした。」
自分も応援しに行った高松宮記念では5着。
昨年の「重」馬場で全く結果が伴わなかったため、今回もダメかと思っていましたが、
苦手と思われていそうだった左回りの不良馬場で、
スプリンター相手に3F最速タイムと、一定の結果を残したと思った次第でした。
引上げてきて、検量室に行く前に、厩務員さんと会話している姿を見た限り、
岩田望来騎手も手応えを感じて頂けていたようだったので、
次走は期待できるかもと思った次第です。
そしたら、骨折。
残念というか、もうムリだなぁと思いました。
10月28日(土)京都11R・スワンS(G2・芝1400m)と発表されます。
復活は半信半疑でしたが、
もう現役生活も長くないだろうから、
G1でないので、より周回やレースも見やすくなると思い、
行くことにしました。
ただ、レースを見て愕然とします!
そんなに抑える必要ある!? 前に届くの!?
案の定届かず、6着。
「折り合いを意識しすぎたため、ポジションを取りにいけませんでした。そのためレースに参加できず、しまいだけの競馬になってしまいました。」
いやぁ、さぁ、
レースの展開も考えずに、折り合い重視で抑えて回ってくるだけなら、
天皇賞(秋)に出して欲しかったわと思いました。
グレナディアガーズ号は、スピードはあるものの、
繊細なため、マイルチャンピオンSや阪急杯のように掛かってしまうリスクがあるので、
それでも押し切れる可能性のある1400mを選択していたんだと思うんですよね。
もし来年現役を続けるならば、
本日のスワンSでもう種牡馬入りの可能性もなくなったのだから、
春は大阪杯、宝塚記念、秋は天皇賞(秋)、ジャパンカップといった大レースでヨーイドンして欲しい、
その方が、1400mに拘るより、出資者として余程楽しめると思いました。
ただ、一出資者の願いは届かず、12月23日(土)阪神11R・阪神C(G2・芝1400m)とアナウンスされます。
グレナディアガーズ号のサラオク行きに備えて、地方馬主になるかなぁと思い始めたまさにそのとき、
種牡馬入りするというニュースは青天の霹靂でした。
スプリンターズS優勝のママコチャ号とピクシーナイト号、
グレナディアガーズ号に勝っているスワンS優勝のウイングレイテスト号、阪急杯優勝のアグリ号等々強敵揃いでした。
社台スタリオンステーションさんがグレナディアガーズ号を種牡馬として迎えて頂けるということで、
その期待に少しでも添える結果になればと願っていました。
外々を回らされると今まで掛かっていたのがウソのように落ち着いて、最後は上がり最速33.8秒
ただ、届かず、レースレコードに3/4馬身差(1分19.4秒)の2着。
優勝がベストでしたが、一定程度の力はあることは示せたかと思います。
グレナディアガーズ号は、冬に強いと言われていますが、
川田騎手が同馬に慣れ始めた12月、あるいは短期免許で来日される優秀な外国人騎手がいらっしゃる12月に
高成績だったことによるものだったと考えています。
また、4歳時のシャフリヤール号の帯同馬としての英国遠征、
及び5歳時の岩田望来騎手がへぐった阪急杯とスワンSは、
ノーカウントとして頂きたいです。
そうすると、実質4戦で、0-2-0-0-1-1となります。
着外の宮杯の馬番18、5着の宮杯の馬番16で、中京のスプリント戦で大外枠なので、
そこまで、戦績が悪いというものではなくなるように思います。
骨折後に、
短距離線で自身の時計を1秒近く短縮できたということは
特質すべき点かと思います。
それほど重傷でなかったと言うこともあるかもしれませんが、
大きなトモ容量・背筋の強さといったフィジカルの良さ、および馬体のバランスの良さから
ケガしても大きく崩れなかったのではないかと推測しています。
グレナディアガーズ号ならびに関係者の皆さまに、改めて御礼申し上げます。
有難うございましたm(_ _)m