皆さんはどっちが好き? | モータージャーナリスト・中村コージンのネタ帳

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モータージャーナリスト中村コージンが、日々乗ったクルマ、出会った人、趣味の世界を披露します。

この2日間で4台ほど試乗車に乗りました。このうち3台は新しい自動車のブランド、DSのオールラインナップです。といっても元々はシトロエンから派生したもので、そう新鮮というわけではありません。

もう1台は5月21日に受注を開始したばかりのVWゴルフGTIクラブスポーツです。


で、タイトルのどっちが好き?というのはジャーマンスタイルか、フレンチスタイルか?という点。まずは↓の写真



どこからどう見ても端正でどこも破綻していないゴルフの姿です。GTIクラブスポーツといっても、派手さはあまりなく、どこまで行っても地味。

一方はこちら↓





左がDS5で右はDS3カブリオ。どっちもかなり個性的というか、日本のメーカーだったらトップが絶対にOKを出しそうにないデザインを平気で作ってくるPSAの作品。DS5は独特なサーベルラインというAピラーまで伸びたクロームのラインが特徴。一方のDS3カブリオはルーフを畳んでしまうと絶対に後ろが見えなくなるアイデアを平気で製品化してしまった大胆なもの。


そしてもう1台は、DS4クロスバックという名のモデルですが、こいつのリアドアはご覧の通り。↓






このリアウィンドーははめ殺しです。しかもドアハンドルをウィンドーの後ろに付けたかったから、ご覧のようにドアパネルから大々的にはみ出しています。機能的かといえば全然!乗降性も正直良くないです。でもこれを敢えてやるのがフランス流。ドイツや日本ではまずないです。


では走りは?ゴルフはさすがクラブスポーツで過激なパフォーマンスを持ちますが、見事なほどよく調教されていて、節度を持った走りをします。フレンチ系でこれに対抗するとしたらDS3で、こちらはタズナを締めていないと、いつまでも加速していってしまいそうなほど、前へ前へと行きたがります。勿論大したパフォーマンスじゃないから、別にいいんですけど。


2日間で4台乗って、一番欲しいと思ったのは後ろが見えなくても、ナビがついてなくてもスタイリングの魅力と旺盛な走りの魅力でDS3カブリオでした。やっぱりゴルフはいいけど優等生過ぎ。でも、売る時はDS買ったら頭抱えるんだろうなぁ…