モータージャーナリスト・中村コージンのネタ帳

モータージャーナリスト・中村コージンのネタ帳

モータージャーナリスト中村コージンが、日々乗ったクルマ、出会った人、趣味の世界を披露します。

レーシングカーの助手席に乗って、サーキットを走行してくれることを最近はサーキットタクシーなどと呼ぶ。でも、僕が乗せてもらった1986年当時、確かそんな言葉はなかった。このいわゆるサーキットタクシーは何度かやってもらったことがあるが、一番真剣に飛ばしてくれたのは、多分この時。

左2輪が浮いているので、まさに空飛ぶレンガ。ボルボが熱心にレース活動をしていた1986年当時、取材を兼ねてモンツァのレースを観戦した。そして、レースの確か後だったと記憶するが、この240ターボ(本戦仕様ではなくいわゆるサーキットタクシー専用車…たぶん)で、モンツァのコースを走った。

ドライブしたのは本戦にも出場した当時のボルボワークスドライバーのウルフ・グランベリ。彼はボルボが初めて優勝したゾルダーのレースのドライバーでもある。

残念ながらこの年のモンツァでボルボは勝てなかった。でも速さの片鱗は十分に見せたし、レースのペースカーは何とボルボ940か740のワゴンだったことにも驚かされた。

試乗前にクルマのまわりであれこれ観察。赤いジャンパーが僕

結構緊張気味で写真に納まる。

いざスタート。よく見て欲しいがこのクルマは右ハンドル仕様だ。本番でも右ハンドルと左ハンドル仕様があった。

走行中の写真はこれ1枚。実は確か2周目に入ったところから雨が降り出した。冒頭で一番飛ばしたと書いたのは、若干濡れ始めたパラボリカで見事にドリフトを決めてくれたこと。生まれて初めて高速ドリフトを体験したので、超興奮であった。