鹿児島~宮崎


天気は曇りと雨の繰り返し。

風邪で喉が痛く朝が辛い。が、バイクのパーツが見つかったので

一気に吹き飛ぶ。単純な体だ。

いざ出発と思ったら、札幌ナンバーに興味津々だったフロントの

兄ちゃんが鹿児島で有名?な霧島の水を差入れてくれた。

本当に有難い、鹿児島の人は暖かいな♪と感謝し出発。

有難うございました。


バイク屋に着き早速パーツ交換。チェーンとスプロケットは

さすがになかったので、最後の調整しろを使い駄目になるまで

乗ろうと決める。よくよく聞くとブレーキパッドはまだ余裕があり

チェーンもモトクロタイプはだるだるになるまで外れない事を知り、

前に行ったバイク屋のビビらせ方にカチンと来る。

やはり経験値は偉大だ。しかも順番を優先してくれて感謝。

鹿児島の人はやはり暖かかった。ブレーキとタイヤを交換し、

出発。


鹿児島の電車の線路部分には芝が貼ってありそれが思い

の他雰囲気があり、これはアリだなと感心しながら走っていると

本格的な雨になる。束の間雨が途切れドーンと桜島が見える。

山頂付近は雲がかかっていたが雄大な山だ。これを明治の

維新志士の方々が見て育ったんだなと思うと感慨も一入。

また雨が降ってくる。風邪のこともあり、今日は宮崎でホテルに

泊まる。駅前に長い商店街があり、そのはずれのホテルを

取ってしまったようだ。温泉も付いてていいホテルだったが、

精をつけようと美味しい食べ物を探すには失敗したと思い

ながら、商店街を徘徊する。名物をよく知らなかったので

散々迷い、結局決まらず諦めてホテル近くの食堂に入る。

が、これが大正解。今でも店名を覚えてるほどで、

食いしんぼうというお店。


宮崎の美味しい物を食べたいとおばちゃんにリクエストすると

冷汁、チキン南蛮、お刺身など沢山あってお薦めは全部

食ってみる。全部美味い。大食漢だった自分に感謝。

島らっきょうなんかもうまそうで頼む。当然美味い。

おばちゃんも暖かくて旅の話をしながら完食。

旦那さんが板前の修業をしていた方で香りの利かせ方

なんかが抜群で美味い。暖かくておすまししてないお店で

この旅で一番好きなお店だった。宮崎もいい所だ。


満腹でホテルに戻り温泉につかる。たっぷりと栄養を取った

ところで風邪薬と栄養剤を飲み、エアコンも切って汗をかき

放熱。スッキリしてくる。スッキリして気付いた事だが、旅の

前とは建築観が違ってきている事に気付く。旅をしてみて

よかったと肌で感じた日だった。

改めて旅を出来るようになった周りの状況や人々に感謝し

就寝。



熊本~鹿児島


天気は曇り。完全に風邪をひき発熱。にわか雨の中を

走ったり、エアコンつけっぱなしで寝たり、今まで引かな

かったのが不思議な生活だったので旅の魔力は恐ろしい。

気にしててもしょうがないので出発。

今日は旅に出ようと思ったきっかけの建築をついに見る

ことが出来るのでテンションは高い。

熊本城の敷地にある、前川國男氏設計の

熊本県立美術館だ。


撫で斬り覚悟で旧体制のコンペに異議を唱える出品をし、

その後コンペを見送った建築家達を叱咤激励する文章を

雑誌に発表し、闘将と呼ばれた先達の建築家。

自分が設計の道に躓いている時に雑誌を見ながら偶々

めくったページでその平面図があり、目を離せなくなった

建築だ。ただの直感だが、この建築に何か答えがあると

感じ、絶対見に行こうと決め退社した際に、どうせなら

好きなバイクで行こう、と思いだったら日本一周して色々

見て回ろうと思い、この旅に至る。


素晴らしい建築でした。感想はおこがましいので内緒。

是非見に行ってください。

しばらく感慨にふけり、ついでと思い熊本城に行く。

ところがこれも素晴らしい。ついでなんてとんでもない。

風邪もすっかり忘れて建築を堪能する。


熊本城を後にし、バイク屋を探す。が、福岡と同じく

パーツが無い。行く先のチェーン店舗との連携も

難しいとのことで、しょうがなく諦めて出発。

もうひとつ熊本で安藤氏設計の装飾古墳館を見る。

これもまた勉強になる。


バイクの心配もあり、今日は鹿児島で泊まりバイク屋

検索と風邪を治す為、精をつけるべく薩摩地鶏を

食べに行く。ホテルの兄ちゃんのお薦めを聞く。

前まで聞き方が悪い事に気付き、兄ちゃんがが行く

なら何処よ?と聞き、美味い店ゲット。美味しかった。

刺身で鶏肉を食べた事が無かったが美味しく、

首の肉やらいろいろな部位の肉を食べ大満足で就寝。


福岡~佐賀~長崎~熊本


福岡は少し長居をし、建物を見て回ろうと思っていたのだが、

天気予報で雨が続きそうなので、九州を一周して戻って

来ようと決め出発。今日は曇りのち晴れ。


結構な距離を走るので先を急ぐ。何故か福岡市内で道に迷い

出足から遅れる。出発から約3000キロ走っていたので、

オイル交換、チェーン調整をすると、前タイヤの磨耗と

ブレーキパッドの磨耗が激しいのを指摘される。おまけに

チェーンも調整しろがもう1段階しか残っていなかった。

出発前に全部新品に交換しとけば良かったと後悔。

1シーズンで走るような距離を一気に走るので、少し考えれば

当たり前のことだが、何も考えずとにかく出発しようと出掛けた

ので、いい経験になった。しかもパーツもストックが無く4日待ちに

なり、バイクの多い福岡では更に修理待ちがあるとのことだった

のでるとの、熊本で探す事に決め出発。


島原からフェリーに乗る予定だったので、佐賀で作戦変更。

この旅初の高速道路に乗る。

タンクトップ、半ズボン、半キャップで辛さを覚悟したが、

北海道と違い暑いので結構快適に飛ばす。

途中でたらみゼリーの工場を発見!そうか、長崎の地名

だったんだと発見し感動。無事に長崎に着いたが、せっかく

調整したチェーンが高速走行によりだるだるに伸びてしまい

少し落ち込む。

が、長崎で隈氏設計の長崎県美術館、栗生氏設計の平和祈念館

を見て吹き飛ぶ。平和祈念館では光によって亡くなられた

方々なのでストロボを焚かなければ写真を撮ってもよいとの

ことで撮っていたのだが、電源を入り切りした時に間違って

焚いてしまい深く反省する。

お堂で亡くなった先達の方々へのご冥福のお祈りとストロボを

焚いた事のお詫びをし、出発。


時間が押してしまったのと、長崎はもう一度じっくり訪れようと

思い長崎ちゃんぽんを我慢しフェリーへ出発。

近道をしたつもりが道に迷いぐいぐい山を登り、かなりの遠回り

をするも時間に間に合い、乗船。

熊本城近くのホテルに無事到着。ホテルの人に聞き昨日失敗した

ラーメンを熊本ラーメンでリベンジするがまたもや失敗。素直に

馬刺しにしておくべきだった・・・。