特養と老健
介護保険における施設について、今回は介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)と介護老人保健施設(老人保健施設)の違いについてご紹介します![]()
まず、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム:通称「特養(とくよう)」)は、終身的に入所して介護を受けられる施設です。食事、入浴などの身体的な介護はもちろん、それぞれの施設でレクリエーション
や季節の行事が行われます![]()
料金については、入居するための高額な一時金等はなく、月々の入居費用のみ必要になります。入居費用はそれぞれの施設、個室か大部屋かによって異なります。
介護老人保健施設(通称:「老健(ろうけん)」は、病院での治療が落ち着いた方が、在宅に戻ることを目標に一定期間リハビリを行う施設です。身体的な介護に加えて、理学療法士や作業療法士のもとでリハビリを行います。料金は特養と同様です。まとめますと、長期間入所できるかどうか、入所中にリハビリができるどうか、という部分が大きく異なっているところです。
多くの施設は事前に見学もできますので、施設を検討する際には実際に目で見て雰囲気を確かめることも大切かと思います。
機会があればまた他の施設についてもご紹介したいと思います。
担当:医療相談課
院内 ME機器デモ機展示会
南東北福島病院では3月17日~22日の間、病院カンファレンス室で新棟開設
に向けて、
職員を対象に、新規購入予定のME機器の展示会が開催されました。
今回が1回目の展示で、今回対象のME機器は心電計、除細動器、AED、パルスオキシメーター、簡易血圧計でした。実際にデモ機を操作できたり、ME(臨床工学技士)からの解説もあり、真剣に聞き入ってました。
複数のメーカーからデモ機を借りて比較評価することで、より使いやすいME機器の購入を検討する予定です。
見た目がカッコイイうえに多機能なもの
から、操作が簡易で使いやすいもの
までいろいろな種類を用意し、展示しました。
新棟開設に向け、建物以外のハード面も着々と準備中です![]()
担当:事務S
用語解説![]()
ME機器とは・・・?
医療現場における診断や治療のために用いられる全ての機器のこと。
心電計とは・・・?
心臓が活動することによっておこる電気現象を、体表面に張った電極から導き出し増幅・記録する装置のこと。不整脈や狭心症・心筋梗塞などの診断に用いられる。
除細動器とは・・・?
心室細動などのように、心臓の動きがバラバラで血液の拍出ができなくなった時に、大電流を流す(電気ショック)ことによって、元の正常な拍動を取り戻させる機器のこと。
AEDとは・・・?
自動体外式除細動器のことで、電源を立ち上げ音声ガイドに従ってパッドなどの貼り付け操作等を行なうことで、AEDが自動で解析・電気ショックの有無を判断する機器。医療従事者以外の一般市民でも操作ができることから、公共施設や病院など、人が多く集まるところを中心に普及している。
パルスオキシメーターとは・・・?
プローブを指先や耳などにつけて、無侵襲に脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)をモニターする医療機器のことで、動脈血中にどのくらいの酸素が含まれているかを測定している。
NST勉強会が開催されました
3月27日(木)当院カンファレンスルームで、第16回目となるNST勉強会が行われました。
今回は栄養評価のひとつであるSGAについて症例を用いながらグループワークを行いました。
SGAとは、主観的包括的栄養評価(subjective global assessment)のことであり、当院でもNST介入の必要性を判断するための指標のひとつとして、入院患者さん全員に行っています。
しかし、評価者の主観的な評価方法のため、評価しにくい、評価結果が評価者によって大きく異なる、というような声があがり、評価方法について勉強し直そうということになりました。
講師より、具体的な問診の仕方、それをどのように評価につなげるかについての説明があり、その後、症例を用いてグループごとにSGAの評価を行いました。
参加者もグループ内で評価結果に意見が分かれたりもしていましたが、患者さんのどのような点を評価につなげていけば良いかを確認し合いながら真剣に取り組んでいました。
担当:管理栄養士
当組織でのISOの取り組み
当院及び各施設(老健、居宅、訪看)でISO9001の認証を取得していますが、まだまだ職員全体にマネジメントシステムが浸透しているとは言い難いものがあります。
そこで、今年4月から、毎週行われているカンファレンスを利用し、職員を対象にミニテストを行うことにしました![]()
本来、カンファレンスといえば、症例について検討する場ですが、当院では医師による症例発表の他、看護部の研修報告、各種イベントの連絡なども行っています。
その際、医療・介護に関するミニテストを毎回行っているのですが、今後はISO9001内部監査員が順番に問題を作成し、それに答える形式にしました。
“要求事項”や“レビュー”“妥当性の確認”など、聞き慣れない用語などありますが、このようなテストを通じて、職員全体のISO知識向上
の為に役立てばと思っています。
担当:品質管理責任者
http://www.f-str.jp/
リハビリ南東北福島 今月の松花堂弁当の日
リハビリ南東北福島では、毎月1回松花堂弁当の日というイベントを行っています![]()
今月の松花堂弁当は、写真のとおりです。
1. 刺身(3品)
2. うどの煮物
3. ミモザサラダ
4. フルーツ(莓)
5. すまし汁
そのほかに選択メニューが毎月4回、行事食(随時)お正月、節分、お花見等があります。
※松花堂弁当とは … 松花堂弁当(しょうかどうべんとう)は、中に十字形の仕切りがあり、縁の高いかぶせ蓋のある弁当箱を用いた弁当。
懐石料理の流れを汲む。
担当:事務I
F-STRにてISO14001勉強会が開催されました
去る、平成20年3月25日に南東北福島病院カンファレンスルームで、環境マネジメントシステムISO14001に関して勉強会がありました。
当院脳外科医師仲野雅幸先生が講師となり、スライドを使っての講演にみんな関心を示していました。
内容は、温室効果ガス排出量を6%削減するための国民的プロジェクト「チーム・マイナス6%」の紹介や、今後の温室効果ガスの推移、それに伴う地球規模の災害、子孫に与える影響等、環境省が作成した映像も取り入れての、非常に分かり易いものでした。
その他、簡単にISO14001の要求事項の解説があり、ISO9001を認証している当院にとっても、“環境側面”など聞き慣れない用語などがありました。
これで環境を意識し、日常生活を一人一人が見直すことが重要ということが認識できたようです。
担当:事務S
平成20年2月28日 F-STR “冠動脈インターべンションの現状と今後の課題”
先月の2月28日、(財)心臓血管研究所附属病院 所長の相澤 忠範先生をお招きし、「冠動脈インターベンション(PCI)の現況と今後の課題」というテーマでご講演していただきました![]()
病院1階カンファレンスルームにて行われ、当院職員はもちろんのこと、当院以外の多くの先生方にもご参加いただけました![]()
講演では、「薬剤溶出型のステントが使われるようになり、根治が難しかった患者さんも治療できるようになった」とステントの歴史について詳しく話され、また今後さらに新しいステント、例えば身体に吸収されるような生体吸収性のステントなど、最新の話題
にも触れてご講演いただき、PCIについてあまり知識のない職員もとてもわかりやすく知識を得ることができました![]()
相澤先生、お忙しい中ご講演いただき本当にありがとうございました![]()
*冠動脈インターベンション(PCI:Percutaneous Coronary Intervention)とは、狭くなった血管をバルーン(風船)を使って、中から押し広げて血液の通りを良くする方法を言います。足の付け根や手首から先にバルーンをつけたカテーテルと呼ばれる細い管を入れ、詰まりかけている血管まで通しそこで広げます。場合によっては再び狭くなってしまうことがあるため、ステントという金属の筒で広げた血管を支えて固定する方法も行われます。
担当:薬剤師A
ジェネリック医薬品のお話
CM
でも流れていた「ジェネリック医薬品」のお話。ご存知の方も多いかと思いますし、今更?って思われてしまうかもしれませんが・・・
「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」は「新薬(先発医薬品)」に対して用いられる言葉です。
では、まず「新薬」とは?![]()
長い研究開発期間をかけて新しい成分の有効性・安全性が確認された後、国の承認を受けて発売された医薬品のことを指します。難しいことを書きましたが、「新しい成分の薬」と書くとわかりやすいと思います。
それでは「ジェネリック医薬品」とは?
新薬(先発薬)は特許を持っていますが、20~25年で特許期間が切れます。特許が切れると、先発薬を開発したメーカー以外でも同じ成分の薬を製造できるようになります。それを「ジェネリック医薬品」と呼びます。
ジェネリック医薬品は既に販売されている成分の薬であるため、研究・開発の費用や時間が短い上に、承認までの時間(新薬は10~15年かかります)が短いため、価格が先発薬の約2~8割に設定されることになります
そのため、「ジェネリック医薬品は安い」と言われるのです![]()
先ほど先発薬の約2~8割の価格と書きましたが、ジェネリック医薬品にも大きく価格幅があります。先発薬と比べ、極端に安いジェネリック医薬品もあれば、そうでないものもあります。この差はメーカーや薬の種類によっても異なりますので、薬局にお尋ねいただけるといいかもしれません。
また、すべての薬にジェネリック医薬品があるとは限りません。特許期間が20~25年ありますので、新しい薬に関しては特許が切れておらず、ジェネリック医薬品が作られていないこともあります。
簡単ですが、ジェネリック医薬品についてのお話でした。
薬のことでお聞きになりたいことがありましたら、気軽に薬局にお尋ねください。
担当:薬剤師A
http://www.f-str.jp/
リスクマネージャーの独り言 ②
先日行われた「リスクマネージャー勉強会」も今回で4回目となりました。
今回のテーマは、前回に引き続き「KYT」
について。
ご存知、KYTとは「K:危険」「Y:予知」「T:トレーニング」の意味です![]()
職場の作業環境に潜む「危険要因」を小集団で話し合い、行動目標を決定し、それを指差し呼称
で確認し、作業前に安全を先取りするためのトレーニング方法です。
勉強会では、3つのグループに別れ、例題のイラストを見ながら喧々諤々(涙)
(活発な意見が飛び交っていました…と言い換えます![]()
2回目の演習とあって、興味深い意見もあり、視点を変える事の重要性を学びました。考え方や見方が凝り固まっていると、意見も対策も乏しくなりますから
KYTについては、部署のリスクマネージャーを中心とした現場での実践と、対象スタッフを拡大した勉強会の開催という形で取り組みを続けて行きたいと考えています。
担当:看護師W




