「私が影響を受けたアルバム🎶」
9枚目は【 Marvin Gaye & Tammi Terrell / Greatest Hits 】です。
8枚目からすっかりご無沙汰してしまいましたが、忘れた頃にご紹介いたします。
基本的にモータウン、スタックス等のソウル系音楽は大好物なのですが、このデュエットの作品はどれをとってもハズレは無いと思います。
曲良し、歌良し、そして演奏も素晴らしいという、イイ事尽くめのこの組み合わせ。
マーヴィン・ゲイ は言わずもがなですが、なんといってもタミー・テレルの艶やかながらも力強く、それでいてチャーミングな声にはイチコロでヤラレます。
そんな強力な二人が歌う楽曲が、これまた最強。
随所にフックを効かせた胸に刺さるメロディと、「わぁー、そう来るか!」と言わずにいられない程の抜群のセンスをもって展開されるアレンジ。
どの楽曲も2〜3分で収められているにも関わらず、決して短いなどと感じることは無く、全てが粒ぞろいの満足度120%。
まさにプロフェッショナルな仕事です。
誰もが一度は聴いたことがあるであろう名曲、「 Ain’t No Mountain High Enough 」。
ステディながら歌いまくるリズムに乗って、躍動感溢れる熱いボーカルを聴かせてくれる、「 Ain't Nothing Like the Real Thing 」
マーヴィン節全開のハッピーソングを二人で歌い回す、「 If I Could Build My Whole World Around You 」。
私生活では悲劇の二人なのですが、本当に素晴らしい作品を作ってくれた事に感謝します。
そして忘れてはならないのが、主役の二人をバックアップしている名プレイヤー達の存在です。
特にベース弾きにとっては、歌物の教科書の様なジェームス・ジェマーソンの脂の乗ったプレイが存分に堪能できます。
聴いている空間をハッピーな空気でいっぱいにしてくれる、極上のデュエットアルバム。
若い人達にもデート中に、カーステでかけて盛り上がって欲しい一枚です。