Development Studiesから日本を見る。 -8ページ目

Development Studiesから日本を見る。

ロンドン大学SOAS(国際開発学)での一年間と、旅行記を綴る。

ロンドンにも日本人のコミュニティがたくさんあるようです。
例えば日本の大学のOB会や、ロンドン在住の方々の会など。先月行った Japan Matsuri (日本・英国の交流150周年を記念してのもの)でも、日本に興味のある外国人のほか、たくさんのロンドン在住の日本人が集まっていました。

さて、昨日は英国開発学勉強会(International Development Discussion Panel)ヘ行ってきました。
実は今年度スタッフとしても少し関わらせていただいているのですが、IDDPでは毎月、開発を学ぶ日本人のための勉強会をロンドンで開いています。


驚いた事にこうした集まりはワシントンDCにもあるそうで、さすが開発や政策を学ぶ中心地であるDCやロンドンには、たくさんの日本人が勉強しに来ているようです。
会場であるJICA英国事務所には、イギリスで開発を学ぶ日本人が40人以上集まっていました。毎日オリジナリティーがごちゃまぜのロンドン/SOASにいる自分にとっては、なんだか異様な空間です。

そして、講演中に誰もカットインでの質問をしないのも日本人ばかりならでは。最後の質問で律儀に手を挙げて質問をしたり、どちらかというと「最後に結論」型の話し方や、また懇親会後、別れ際におじぎをして「お疲れさまです」との一言も、やはり日本人だなと感じてしまう一日でした。


さて、講演はJICA英国事務所所長によるアフリカの食糧問題と新JICAについて。
前半部は、所長のエチオピアでの勤務のご経験から、食糧援助の問題点と潮流に関してです。

エチオピアは10年以上にわたって食糧援助を慢性的に受けて来た国。そうした状況になっている理由には、
・慢性的な海外援助依存による問題:食糧援助を受け続ける事により、国内需要が伸びず、それゆえに増産のインセンティブが地域全体で生じないとの指摘が長年されてきたとのこと。
そうした流れもあって、Food Distribution(食糧配布)からCash for Work(公共事業などの労働需要を現地にもたらす)への切替がこれまでの援助潮流の変化。

また、その切替の際には国際期間同士でのコンセンサスに基づき、各国が援助体制を変えているとのこと。
実際の援助の実施には国際機関間で様々な議論がなされ、それらの国際世論を考慮することも重要であることがわかりました。(JICA英国事務所はそうした情報収集、発信のための業務を行っているとのこと。)

他にも、
・アフリカ援助の基本的な流れ:独立→債務超過→成長停滞→そして近年の年間5%の成長率のなかで、近年の成長は資源開発の活性化による経済成長志向の援助が主流
・選挙関連の暴動により、ドナー国が財政支援を一時停止したものの、苦肉の策として地方交付金として再会した
・新生JICA(円借款、無償資金援助、技術協力の実施機関一本化)がうたう「シナジー効果」は実際の業務のなかで「3業務を同じチームでこなすことにより発揮されている」。また、この改革は海外からは評価されているとのこと。
などの話題がありました。

特に大学ではセオリーが重視されていたり、また普遍的・基礎的なことを多く学んでいたので、特に
開発学を学び始めた自分にとっては実際の業務のなかでのお話を聞く事は大変勉強になりました。

講師は基本的に日本人の方で行っています。英国にきてなぜ日本語・・?と思うかもしれませんが、今回の勉強会のなかで、日本人として開発に関わっていく中ではただ英国のオーソドックスな勉強をするだけではなく、やはり日本の援助機関の動向や、日本人の先輩方のお話を聞くことも貴重な機会だと実感しました。

終了後の懇親会で、ロンドン内外の大学で学んでいる皆さんとお話しする事も、勉強やキャリア、はたまた英国ライフを充実させる上で貴重な機会になっています。

基本的にロンドンで毎月開催していますので、英国在住で少しでも開発学にご興味のある方はぜひご参加ください!!
http://iddp.dreamblog.jp/

(また、主要な英国の開発学のコースについての紹介(「イギリス通信」)もあります!)
先日は新入生のStudent Union Fayer(自治会・クラブ活動の説明会)へ行ってきました!!

キャンパスに入るとそこは人だらけ・・
今日はちょこっとだけ紹介したいと思います。


まず、こちらはカルチャー系のブース。

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写真にあるのはJapan Society(日本会)です。
ロンドン大学ではSOAS、UCL、Imperial Collegeなどいくつも日本会があるそうです(日本人会ではないので、現地学生や、他国の学生も沢山居ます。)。先日はSOASとUCL、両方のパーティにもお邪魔したのですが、日本人の学生だけでなく、日本人とヨーロッパのハーフの人、また日本の食べ物、ポップカルチャー好き、日本語を勉強している・・・など、日本好きな人が沢山集っていました!
話がとっても会うのでなかなか居心地が良かったのも事実です。。

そしてSOASにはあらゆる宗教と、いくつもの国の会があります。
日本会、韓国会、中国会、台湾、タイ、カンボジア、チベット・・・
思わずいくつもメーリングリストに登録してしまいました。(だっておいしい各国料理が食べたいんだもん・・。笑)

日本だと各国のSocietyというのはあまりメジャーではないですよね。こちらでは各国出身の学生が中心となりつつ、現地、海外学生も集まって文化イベントをやったり、食事、パーティーをしたりと活動しているようです。

また、宗教のほうも、
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、仏教などなど・・・
国ごとの違いや、どんな人が集まっているのか気になるので、仏教会に顔を出してみようかなと思っています。神仏融合かつあいまいな部分も多い日本の宗教観がまわりの学生にどう映るのか、楽しみです。


こちらはスポーツの会場。

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驚いた事に、「術」「道」系のサークルが沢山ありました!!

空手
柔道
少林寺拳法

・・・
それらの元になったというJitsuなど。

もちろん普通のバスケットボール、クリケット、テニスなどもありますが、前者のほうが多いくらいでした。



また、こちらはActivist系の部屋。

SOASはどちらかというと左派、既存の理論や政策を常にクリティカルに議論していく性格をもっています。
(これに対するのがどちらかというと体制派の多い、LSEなんだとか。)

そういう理由もあって、草の根活動、NGO系のサークルはほんとうに多いです。
しかも会場には人があふれている。ここまでこうした活動が盛んなのは、学生運動が下火になった今の日本の大学では考えられない光景じゃないかと思います。(日本の大学は少し、落ち着きすぎているのでは思います。)

例えば、
反戦、女性の権利、環境、貧困解消、アフリカ支援、消え行く先住民族文化、社会主義、共産主義などなど・・
数えられないくらいでした。

しかも、それを熱心に聴く学生の数々。
学生自身も、国際問題や他の国の文化に関心をもって言語・文化・国際関係などを学んでいたり、また本人自身が複雑なバックグランドを抱えて居るが故に非常に強い問題意識を持っている人も多いです。

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そして最後に屋外では・・

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これが何のダンス&音楽なのか定かではないんですが、アフリカかラテンアメリカ系でしょうか。見た事の無い楽器から奏でられる音楽に合わせて、2人組で演舞を披露。

このようにSOASでは音楽イベント・サークルも充実しているようです。
ロックやイギリスの伝統音楽だけでなく、アフリカ音楽のイベントもあるんだとか。
例えば先日は、スコティッシュダンスと、サンバが同じ日に新入生歓迎の体験会をやっていました。

そんなわけでSOASは小さいけど個性派が集う学校です!!

SOASへは http://www.soas.ac.uk/

SOAS Student Unionへは http://soasunion.org/sports-and-societies/
先月末寮に引っ越して、はや2週間が立ちました!!
いま住んでいる寮はGarden Hallsといって、Univeristy of Londonの学生が集まるインターカレッジの寮です。

日本の大学と違って、こちらの大学の1年生の大部分が大学寮に住んでいるようです。大学に近い場合もあるし、地下鉄で数十分という場合も。


そして、なんと今、最上階の13階に住んでいます!!
(こちらでは1階がGround Floor、2階が1st Floorなので日本でいうと14階です!)

なんでそんなに強調するのかって??

ロンドンには驚くほど高い建物が少ないんです。
例えば、学校だって5、6階くらい。

あたりを見渡しても、10階以上の建物は近くのNovotel Hotelと、他の大学寮など、数えるほどしかありません。



おかげて、景色は最高です。

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British Library、ユーロスターの発着するSt Pancras Stationが部屋から見下ろせます!


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エレベーターホールからは、ロンドンアイ(の上部!!)が見えます!


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そして、シティの高層ビル群!!!



東京を発つ前、東京タワーに久しぶりに登って、感動したのを覚えています。
見渡す限りのビル群。人工的な明かり。
僕の故郷でもある、東京っていろんな意味でスゴい。と再認識した。
(逆に、いきすぎた都市化、労働時間の長さなど、いろいろ考え直す余地があると思っているので、おいおいロンドンでの生活や途上国の勉強のなかで考えていきたいと思っています。)

それに比べて、ロンドンの中心街はほんとうに小さい。
僕が住んでいるエリアはBloomsburyといって、大英博物館、ロンドン大学のカレッジが密集している、いわば上野・本郷のような場所なのですが、そ こから繁華街のSOHOやショッピング街のOxford Streetまで歩いて10分。大体の観光スポットは、歩いたり自転車があれば回れてしまいます。



さて、ここに住んでいる学生は、UCL、King's College、ビジネススクール、獣医学部などさまざま。ロンドン大学はカレッジの連合で、各カレッジからIntercollegeate Hallsには学生が集まっています。

SOAS生だけの寮(Dinwiddy House)もあったのですが、あえてこちらのインターカレッジの寮を選んでみました。

寮の雰囲気はというと、イギリス人も、アジア系も、アフリカ系もいるし、ノリの良い人がいたり、シャイな人がいたりと色々。ただ、SOASと比べるとイギリス人の割合が格段に多く思います。半分程度でしょうか。
また、こちらに来てから、SOAS生は際立って他国の文化や差異に大しての関心が高く、他のカレッジに比べてマイノリティーであるアジア系に対してもフレンドリーな人が多いことも感じました。さすが、オリエンタルスタディーの学校。

約300人が一つの寮に住んでいて、朝食、夕食には一つのカフェテリアに集まるだけあって、色々な人と話すことができます。
みんなぞろぞろと飲んだり語ったりするのが好きなので、部屋を空けたら僕の部屋(イギリスの寮は1人部屋です)に10人以上集まっていました。おかげでフロアの仲間と、それ以外の何人かとすごく仲良くなりました。

ただ、Friday Nightだけは参ってしまう・・・
最初はわざわざ13階まで上がって来てパーティーしないだろう。平和で良かったーなどと思っていたのですが、あちらこちらで勝手にパーティーを開くので、うるさくて仕方ない日があります。それも夜中の2時とか3時とかまで。自分が騒いでいる側の場合もあるんだけれど(汗)


また、部屋の真っ白な壁一面が画鋲のはれるボードになっていたので、
飾ってみました。

左側のほうは、渡欧前に上野の骨董市でプレゼントにもらった日本画、それから新宿の駅前で買った扇子(ほんとはこんな風に飾る物ではないですね・・。)
真ん中はSOAS Tシャツ(あらゆるOriental and Africanの文字で「東洋アフリカ学院」と書いてあります。もちろん日本語も縦書きで!いろんな国から来た仲間と話すには格好のネタ!)
右の方は各地の絵はがきです。

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いまあまりに食事がXXXので、毎日写真をとってここにUPするというクレイジーな考えを思いつきました。もしかしたら爆笑なイギリスディナーをご紹介できるかもしれません。