結論
東大、京大、慶應、早稲田の学部卒40歳の年収中央値はアメリカのトップ大卒の半額しかない。金融・コンサル(男性$65,000~$75,000、女性$48,750~$56,250)、技術・工学(男性$53,000~$60,000、女性$39,750~$45,000)、医療(男性$85,000~$100,000、女性$63,750~$75,000)、教育・非営利(男性$34,000~$40,000、女性$25,500~$30,000)。慶應が金融でリード、東大は医療・公務員で強い。日本の賃金水準は米国より低く男女格差は顕著。
業種別年収中央値(推定、USD)
以下は、40歳の東大、京大、慶應、早稲田卒の男女の業種別年収中央値の推定です。金額は1USD=150円で換算。
1. 金融・コンサルティング(Banking, Consulting, Trading)
概要: 慶應・早稲田が強く、東大・京大も金融(三菱UFJ、野村證券)やコンサル(マッキンゼー、BCG)に進出。約20~30%がこの分野()。
男性:
東大: $70,000(平均$79,547から中央値推定、トップ層は投資銀行で$100,000超)
京大: $65,000(平均$72,907、関西拠点の金融機関進出)
慶應: $75,000(平均$75,380、商社・金融でリード)
早稲田: $70,000(平均$68,393、コンサル進出増加)
女性:
東大: $52,500(男性の75%、女性の金融進出は男性より少ない)
京大: $48,750
慶應: $56,250
早稲田: $52,500
備考: 慶應は三井物産や三菱商事への進出が多く、ボーナスで年収が跳ねる。女性は管理職比率が低く格差が顕著。
2. 技術・工学(Technology, Engineering, IT)
概要: 東大・京大の工学部卒が強い(例: ソニー、トヨタ)。慶應・早稲田もIT企業(楽天、サイバーエージェント)に進出。約15~20%がこの分野。
男性:
東大: $60,000(例: エンジニア中堅、スタートアップで$80,000超も)
京大: $58,000(関西の製造業中心)
慶應: $55,000(ITベンチャーや外資系)
早稲田: $53,000
女性:
東大: $45,000(女性エンジニアは少ないが、外資系で高収入も)
京大: $43,500
慶應: $41,250
早稲田: $39,750
備考: 東大卒の技術職は外資系(Google日本、Amazon日本)で高収入化()。女性のSTEM進出は増加中だが少数。
3. 医療(Medicine, Healthcare)
概要: 東大・京大の医学部卒が医師として活躍(学部卒後、医学部進学)。慶應・早稲田は少数。40歳時点でレジデント終了後の医師が中心。
男性:
東大: $100,000(医師、専門医で$120,000超)
京大: $95,000
慶應: $90,000(医学部卒は少ない)
早稲田: $85,000(まれ)
女性:
東大: $75,000
京大: $71,250
慶應: $67,500
早稲田: $63,750
備考: 医師は高収入だが、学部卒後の医学部進学が必要。女性医師も増加。
4. 教育・非営利(Education, Academia, Public Sector)
概要: 東大・京大は公務員(国家公務員I種)や大学教員に多く進出(約20%)。慶應・早稲田は教育系企業(ベネッセ)やNPO。
男性:
東大: $40,000(例: 国家公務員、大学准教授)
京大: $38,000
慶應: $35,000(民間教育企業)
早稲田: $34,000
女性:
東大: $30,000
京大: $28,500
慶應: $26,250
早稲田: $25,500
備考: 公務員は安定だが年収低め。女性は非営利分野への進出が多い。
大学別ハイライト
東大: 平均年収$79,547(40代)。金融・コンサル($70,000)や医療($100,000)が牽引。公務員進出も多く、全体中央値は$60,000前後。京大: 平均$72,907。関西の金融・製造業が強く、中央値$55,000~$65,000。医療も高い($95,000)。慶應: 平均$75,380。金融・商社でトップ($75,000)。民間企業進出が多く、中央値$55,000~$70,000。早稲田: 平均$68,393。金融・ITで健闘($53,000~$70,000)。全体中央値$50,000前後。
男女格差と日本の文脈
格差: 40歳女性の年収中央値は男性の約75%(doda: 男性$33,333、女性$23,333)。女性は非正規雇用やパートタイム比率が高く(厚生労働省)、管理職進出が少ない()。
日本の年収水準: 米国のアイビーリーグ卒(例: 金融で$150,000~$200,000)と比べ、日本のトップ大学卒の年収は低い。これは労働市場の構造(年功序列、低いボーナス倍率)や生活費の違いが影響()。
業種分布: 東大・京大は公務員・研究職、慶應・早稲田は民間企業への進出が多い。金融・コンサルは高収入だが、全体の20~30%程度()。
データの限界と補足
中央値不足: 日経やdodaのデータは平均年収中心。中央値は推定(平均の85~90%)。業種別データはさらに限られ、進路割合から推測。
地域・企業規模: 東京勤務(東大・慶應)は高収入、地方勤務(京大)はやや低い。大企業(例: 三菱商事)は中小より$20,000高い。米ドル換算: 為替レート(150円/USD)は2024年平均。変動(140~160円)で金額が変わる可能性。